研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

遠洋底びき網漁業が栄養脆弱国の栄養供給に与える影響を推計した研究 研究論文OpenAlexアメリカ

遠洋底びき網漁業が栄養脆弱国の栄養供給に与える影響を推計した研究

世界では多くの人が、エネルギー量は足りていても微量栄養素が不足する「隠れた飢餓」を抱えています。魚介類などの水産食品は、ビタミンB12、カルシウム、鉄、亜鉛、そしてDHA・EPAといったオメガ3系脂肪酸の重要な供給源であり、こうした不足を和らげる可能性があると論文は述べています。

公開日: 2026年09月14日 19:44

液体微生物資材による種子処理がダイズの生産性と土壌の生物活性に与える影響を検証した研究 研究論文OpenAlexインド

液体微生物資材による種子処理がダイズの生産性と土壌の生物活性に与える影響を検証した研究

化学肥料は現代農業の収量を支えてきた一方、著者らは、過剰で偏った施用が土壌の劣化や酸性化、養分バランスの乱れを招き、長期的な土壌肥沃度を損なうと指摘しています。また窒素肥料はハーバー・ボッシュ法による製造そのものが多くのエネルギーを消費する、投入資材の中でも特にエネルギー集約的なものだと述べています…

公開日: 2026年09月14日 17:55

メコン川・トンレサップ湖の洪水と稲作 ダム運用と作付け時期の調整が被害をどう和らげるか 研究論文OpenAlex中国

メコン川・トンレサップ湖の洪水と稲作 ダム運用と作付け時期の調整が被害をどう和らげるか

コメは世界で最も重要な主食のひとつですが、気候変動にともなう洪水の増加は、稲作に依存する地域にとって大きな脅威になります。研究チームは、この「浸水による稲の損失」が将来どう変わるのか、そして人間の側の対策がどこまでそれを和らげられるのかが十分に数値化されていない点に着目しました。

公開日: 2026年09月14日 17:43

イネの生育と土壌の炭素・温室効果ガスを一緒に計算する──作物モデルORYZAの新モジュール 研究論文OpenAlexフィリピン

イネの生育と土壌の炭素・温室効果ガスを一緒に計算する──作物モデルORYZAの新モジュール

水田でのイネ栽培は、人間活動に由来するメタン(CH₄)のおよそ1割を占めるとされ、温室効果ガス(GHG)の排出削減を考えるうえで重要な対象です。研究チームは、こうした排出量を場所や管理方法の違いも含めて詳しく見積もるには、土壌や作物のしくみを式で表す「プロセスベースモデル」が必要だと述べています。

公開日: 2026年09月14日 17:33

サウジアラビアの管理栄養士における「食の持続可能性」――知識・態度・実践と食品摂取の調査 研究論文OpenAlexサウジアラビア

サウジアラビアの管理栄養士における「食の持続可能性」――知識・態度・実践と食品摂取の調査

食事のあり方は、人の健康だけでなく地球環境にも関わるとされています。著者らは、持続可能な食事パターンを広めるうえで管理栄養士(ダイエティシャン)が重要な役割を担うと位置づけています。

公開日: 2026年09月14日 16:59

貯蔵米のコクゾウムシ対策——植物由来資材と燻蒸剤を実験室で比べた研究 研究論文OpenAlexバングラデシュ

貯蔵米のコクゾウムシ対策——植物由来資材と燻蒸剤を実験室で比べた研究

収穫後の米を保管する間に起きる被害は、食料の確保や品質の維持にとって大きな課題です。なかでもコクゾウムシ(Sitophilus oryzae)は、成虫が米粒を食べて産卵のための穴をあけ、幼虫は米粒の内部で育つため、外から見つけて駆除することが難しい害虫として知られています。論文によれば、貯蔵条件によ…

公開日: 2026年09月14日 15:26

地中海食をよく守る人ほど持続可能な食行動が多い――2型糖尿病の成人120人を対象とした横断研究 研究論文OpenAlexトルコ

地中海食をよく守る人ほど持続可能な食行動が多い――2型糖尿病の成人120人を対象とした横断研究

地中海食は、野菜や果物、豆類、オリーブオイル、魚などを中心とする食事のかたちで、環境への負荷が比較的小さく「持続可能性に沿った食事モデル」としても広く知られています。しかし研究チームは、地中海食を守る度合いが、実際に持続可能な食行動とどう結びついているのか、また2型糖尿病のある人において体脂肪のつき…

公開日: 2026年09月14日 15:06

菜食・ビーガン・雑食の食生活と「食べ方の悩み」の関係を調べた横断研究 研究論文OpenAlexトルコ

菜食・ビーガン・雑食の食生活と「食べ方の悩み」の関係を調べた横断研究

ビーガンやベジタリアンの食生活では、特定の食品を食べないという選択が日常的に行われます。研究チームは、こうした食品の除外があるために、摂食障害の傾向や「オルトレキシア」と呼ばれる状態を評価しづらくなる可能性がある、と問題を提起しています。

公開日: 2026年09月14日 15:02

インドネシア・チアンジュール県チカドゥ郡における、アレンヤシ由来の「アリ砂糖」とヤシ砂糖の経済分析 研究論文OpenAlexインドネシア

インドネシア・チアンジュール県チカドゥ郡における、アレンヤシ由来の「アリ砂糖」とヤシ砂糖の経済分析

インドネシアでは、アレンヤシ(Arenga pinnata Merr.)の樹液からつくるヤシ砂糖が、昔ながらの天然甘味料として親しまれてきました。サトウキビの砂糖にはない独特の風味があり、食べ物や飲み物に加える甘味として使われています。

公開日: 2026年09月14日 14:12

作物の収量が増えれば農家の収入も増えるのか——ガーナ北部の小規模農家を対象にした研究 研究論文OpenAlexガーナ

作物の収量が増えれば農家の収入も増えるのか——ガーナ北部の小規模農家を対象にした研究

この研究は、ガーナ北部の小規模農家について、作物の収量と収入の関係を調べ、貧困の削減という課題にどうつながるのかを明らかにしようとしたものです。著者らは、農業が貧困削減の鍵とされる一方で、収量が増えても必ずしも農家の手取りが増えるとは限らないという議論が先行研究にあることを出発点としています。

公開日: 2026年09月14日 13:41

昆虫の糞(フラス)と亜鉛・ケイ素を組み合わせたナノ肥料をトマト栽培で試した研究 研究論文OpenAlexナイジェリア

昆虫の糞(フラス)と亜鉛・ケイ素を組み合わせたナノ肥料をトマト栽培で試した研究

食料不安が広がるなか、化学肥料に代わる環境負荷の小さい資材として「ナノ肥料」の開発が進んでいます。ナノ肥料とは、ごく微細な粒子の形にした肥料成分のことで、植物が養分を利用しやすくなることが期待されています。ただし著者らによれば、地域で手に入る無機素材と生物由来の素材を組み合わせ、安価で多機能な持続可…

公開日: 2026年09月14日 02:49

母乳の不足に用いられる薬草エウフォルビア・ヒルタ ― チャド南東部の伝統医療をたどる調査 研究論文OpenAlexチャド

母乳の不足に用いられる薬草エウフォルビア・ヒルタ ― チャド南東部の伝統医療をたどる調査

赤ちゃんに必要なだけの母乳が出ない、あるいは母乳の質がよくないという悩みは、世界各地で医療機関を訪れるきっかけとなり、授乳をやめる理由にもなっています。論文は、チャドでもこの問題が身近であることを出発点としています。著者は、チャド国内のSMART栄養調査(2022年)で、生後0〜6か月の子どものうち…

公開日: 2026年09月14日 02:27