研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

温州みかんの生育を光で測る — 果肉の色と葉の養分比から果実の品質を読み解く研究 研究論文OpenAlex

温州みかんの生育を光で測る — 果肉の色と葉の養分比から果実の品質を読み解く研究

果樹の栽培管理は、これまで生産者の経験や勘に頼ってきた面が大きい一方、労働力不足や気候の変動が進むなかで、より客観的で数値にもとづいた指標が求められています。とくに温州みかんのような常緑果樹では、葉と果実の状態が何年にもわたって連動しながら変化していくため、状況の把握が難しくなります。従来のように果…

公開日: 2026年09月18日 07:36

カキの葉に含まれるフラボノイドとタンニンは季節とともに変動する――韓国での栽培調査 研究論文OpenAlex韓国

カキの葉に含まれるフラボノイドとタンニンは季節とともに変動する――韓国での栽培調査

カキ(Diospyros kaki)は東アジアで広く栽培される果樹で、果実だけでなく葉も健康茶や化粧品の素材として利用されてきました。研究チームによれば、カキの葉には有効成分としてフラボノイドとタンニンが含まれます。フラボノイドは植物がつくる色素成分の仲間で、タンニンは渋み成分として知られる物質群で…

公開日: 2026年09月18日 06:34

クコの枝ぶりを遺伝子操作で作り替える――ゲノム編集で「実の付き方」を変えた研究 研究論文OpenAlex中国

クコの枝ぶりを遺伝子操作で作り替える――ゲノム編集で「実の付き方」を変えた研究

クコ(ゴジベリー)はナス科の落葉性の低木で、薬用・栄養面で価値の高い果実をつけます。しかし研究チームによると、需要が伸びる一方で収穫作業が産業拡大の大きな壁になっています。中国・寧夏では収穫期が6月から10月まで続き、果実の熟し方がそろわないため毎週摘み取る必要があり、労力とコストがかさむと報告され…

公開日: 2026年09月18日 06:29

カンボジアのイネ在来品種に見られる塩害への強さ――生理的な指標と遺伝子領域を探る研究 研究論文OpenAlex

カンボジアのイネ在来品種に見られる塩害への強さ――生理的な指標と遺伝子領域を探る研究

土壌に塩分が過剰にたまる「塩害」は、イネの生育と収量を大きく下げる要因です。研究チームによれば、世界の耕作地の約20%、灌漑地の約33%が塩害の影響を受けており、土地の開墾や過剰な灌漑、気候変動にともなう海面上昇といった要因によって、今後も塩分を含む農地が広がると見込まれています。イネは主要な穀物の…

公開日: 2026年09月18日 05:45

干ばつ下のアカクローバー——根粒菌と生育促進菌の組み合わせ接種が窒素固定と光合成に与える影響 研究論文OpenAlexウクライナ

干ばつ下のアカクローバー——根粒菌と生育促進菌の組み合わせ接種が窒素固定と光合成に与える影響

アカクローバー(Trifolium pratense L.)は家畜の飼料として価値が高く、土壌の肥沃度を高める作物でもあります。その理由は、根に共生する根粒菌が空気中の窒素を植物が使える形に変える「共生窒素固定」を行うためです。論文によれば、アカクローバーは生育期間中に1ヘクタールあたり100〜15…

公開日: 2026年09月18日 05:41

イチゴの萎凋病抵抗性を支える「素早い遺伝子の切り替え」——抵抗性品種と感受性品種の比較研究 研究論文OpenAlex中国

イチゴの萎凋病抵抗性を支える「素早い遺伝子の切り替え」——抵抗性品種と感受性品種の比較研究

イチゴは世界的に重要な果樹作物ですが、土壌に潜む病原菌が大きな脅威となっています。なかでもフザリウム萎凋病は、糸状菌(カビの仲間)である Fusarium oxysporum が原因で、イチゴの維管束(水や養分を運ぶ組織)を侵して通導を妨げ、萎れや葉の黄化を引き起こし、最終的には枯死に至らせる病害で…

公開日: 2026年09月18日 04:53

エサのデンプン量を変えると養殖チョウザメの体はどう応答するか——絶滅危惧種ヨウスコウチョウザメの稚魚を対象にした給餌試験 研究論文Europe PMC中国

エサのデンプン量を変えると養殖チョウザメの体はどう応答するか——絶滅危惧種ヨウスコウチョウザメの稚魚を対象にした給餌試験

魚のエサ(飼料)にかかる費用は、養殖の経営を左右する大きな要素です。デンプンなどの炭水化物は比較的安価なエネルギー源で、うまく利用できれば、タンパク質や脂質がエネルギーとして消費されるのを抑え、飼料コストを下げられると考えられています。ただし研究チームによれば、魚は家畜に比べて炭水化物を利用する効率…

公開日: 2026年09月17日 19:26

そばの殻を見直す——未活用の副産物に含まれる成分と食品利用をまとめた総説 研究論文Europe PMCポーランド

そばの殻を見直す——未活用の副産物に含まれる成分と食品利用をまとめた総説

そば(ソバ)は、タデ科ソバ属に分類される穀物のような作物です。実を食用のそば米(グロート)や粉に加工する際には、外側を覆う殻(果皮)を取り除く「脱ぷ」という工程が必要になります。著者らによれば、この工程で穀粒全体の重量のおよそ17〜20%が殻として取り除かれ、加工の現場では大量の副産物が生じます。国…

公開日: 2026年09月17日 14:29

乾燥ストレス下のササゲに腐植酸カリウムと細菌接種を組み合わせる——ブラジル半乾燥地での鉢試験 研究論文Europe PMCブラジル

乾燥ストレス下のササゲに腐植酸カリウムと細菌接種を組み合わせる——ブラジル半乾燥地での鉢試験

ブラジル北東部の半乾燥地では、降水量の少なさと不規則さが農業生産を制限する最大の非生物的要因となっています。この地域で広く栽培されるササゲ(Vigna unguiculata)は、たんぱく質に富む豆類で、家族経営農家の雇用と収入を支える重要な作物です。やせた土壌でも育つ丈夫さを持ちますが、水不足の条…

公開日: 2026年09月17日 14:24

稲の一期作を飼料に、二期作を米に――「飼料・穀物兼用生産体系」に適した品種を探る 研究論文Europe PMC中国

稲の一期作を飼料に、二期作を米に――「飼料・穀物兼用生産体系」に適した品種を探る

イネには、一度目の収穫のあとに刈り株に残った芽が伸びて、もう一度実らせる「再生二期作(再生稲)」という栽培法があります。中国・四川盆地では気候の温暖化にともなって再生稲を育てられる期間が延び、栽培に適した地域が北や西へ広がってきたと、これまでの研究で報告されています。田んぼを増やさずに年二回の収穫が…

公開日: 2026年09月17日 13:33

思春期の植物性食生活をめぐる論点の整理――心血管・代謝への利点と成長面の課題 研究論文OpenAlexルーマニア

思春期の植物性食生活をめぐる論点の整理――心血管・代謝への利点と成長面の課題

著者らは、思春期を食習慣が定まっていく重要な時期としてとらえています。この時期は体の成長、骨に骨のミネラルが蓄えられていく過程(骨量の獲得)、そして脳神経の発達を支えるために、栄養素の必要量が高い状態が続きます。一方で、植物性中心の食生活を選ぶ若い世代は増えています。

公開日: 2026年09月17日 13:15

タイのぶっかけご飯90品を調べた研究——料理ごとの温室効果ガス排出量と栄養価 研究論文OpenAlexタイ

タイのぶっかけご飯90品を調べた研究——料理ごとの温室効果ガス排出量と栄養価

食事の持続可能性を考えるとき、環境への負荷と栄養の質は、どちらか一方ではなく互いに補い合う要素として捉えられるようになってきました。しかし著者らは、この二つの側面を同時に検討した研究は少なく、とりわけ東南アジアの料理を対象としたものはほとんどないと指摘しています。

公開日: 2026年09月17日 12:58