研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ラクダ乳の自然発酵を72時間追跡する——チュニジア南部の伝統的発酵乳を多角的に分析
乾燥・半乾燥地域では、ヒトコブラクダ(ドロメダリー)の乳が重要な食料資源として利用されてきました。冷蔵設備や集乳の仕組みが十分に整っていない地域では、乳を発酵させることが保存の手段であると同時に、地域の食文化そのものにもなっています。こうした伝統的な発酵は、市販のスターター(発酵を開始させるために加…
公開日: 2026年09月21日 06:55
遺伝子組み換え食品への態度は何に根ざすのか――中国都市住民1020人への調査から
遺伝子組み換え(GM)技術は世界の食料安全保障にとって重要な技術とされる一方、その受け入れは人々の態度に左右されやすいと指摘されてきました。研究チームは、中国において人々がGM食品をどう捉えるかが、どのような価値観の枠組みと結びついているのかを明らかにしようとしました。
公開日: 2026年09月21日 06:21
レモンの皮を乳酸菌で発酵させた液で、かんきつの収穫後の「緑かび病」を抑える試み
オレンジやレモンなどのかんきつ類は、収穫したあとに貯蔵・輸送される間にカビによる腐敗が起こりやすい果物です。なかでもPenicillium digitatum(ペニシリウム・ディジタツム)というカビが引き起こす「緑かび病(グリーンモールド)」は、著者らによれば収穫後のかんきつでもっとも被害の大きい病…
公開日: 2026年09月21日 06:11
生活排水で微細藻類を育てる — 現地由来のTetradesmus obliquusによる排水浄化とタンパク質・多価不飽和脂肪酸に富むバイオマス生産
微細藻類(水中で光合成をする微小な藻)の培養は、環境に配慮した物質生産の手段として期待されています。しかし著者らによれば、大規模に実施しようとすると大量の淡水と栄養分(とくに窒素とリン)が必要になり、費用の面で壁に突き当たります。一方で生活排水には窒素やリンが多く含まれ、そのまま環境へ出れば富栄養化…
公開日: 2026年09月21日 05:59
コオロギ粉末の食中毒菌をクルクミン・青色光・弱い加熱の組み合わせで減らす試み
昆虫を原料とする食品は、たんぱく質や脂質、ミネラルを含む食材として関心が高まっています。とくにヨーロッパでは、見た目への抵抗を減らすため、コオロギなどを粉末や濃縮物に加工して既存の食品に配合する形が広がっています。しかし研究チームは、市販の即席コオロギ製品からは腸内細菌科の菌やブドウ球菌などの微生物…
公開日: 2026年09月21日 04:57
塩害土壌でのテンサイ栽培――葉面散布した3種の資材が生育と収量に与えた影響
土壌の塩分が高い状態(塩害)は、テンサイ(サトウダイコン、Beta vulgaris L.)の生育と生産性を妨げます。このため、塩の影響を受けた条件下でも作物の状態を改善できる栽培技術が求められています。
公開日: 2026年09月20日 06:56
リンゴの果皮の色の違いはどこから生まれるのか——代謝物と遺伝子発現からの報告
リンゴの果皮の色は、果実の品質を左右し、消費者が手に取るかどうかを決める重要な要素です。同じ系統でありながら色の濃さが異なる品種が存在することは、色づきを決める仕組みを探るうえで格好の手がかりになります。
公開日: 2026年09月20日 06:53
標高で分かれるキヌアの遺伝子——11系統から描いた「遺伝子ベースのパンゲノム」
キヌア(Chenopodium quinoa Willd.)は、南米アンデスの海抜0メートルの沿岸地帯から標高4,000メートルの高地まで、幅広い環境で栽培されてきた作物です。栄養価の高さと環境ストレスへの強さから「母なる穀物」とも呼ばれてきました。キヌアは異質四倍体と呼ばれる植物で、およそ330万…
公開日: 2026年09月20日 06:36
モリンガの多様性と品種改良 ― 栄養を妨げる成分をどう減らすか
世界の人口増加と気候変動が進むなか、少数の主要穀物に頼った食料生産は、収量の変動や微量栄養素の不足に弱いと指摘されています。著者らは、栄養価が高く気候変動にも強い作物へ生産を多様化することが、食料と栄養の安全保障を守る重要な戦略になると述べています。
公開日: 2026年09月20日 06:31
環境ストレスは果樹の機能性成分をどう変えるのか——総説論文の紹介
干ばつ、塩害、極端な高温や低温、土壌中の重金属といった環境要因は、植物の生育や収量を制限する大きな要因として知られています。生き物のなかでも植物は、動物のようにその場から逃げることができないため、こうした条件に直接さらされ続けます。これらの生物以外の要因によるストレスは、一般に「非生物的ストレス」と…
公開日: 2026年09月20日 06:25
インドの家庭菜園を経済の面から見る──州ごとの違いに注目した分析
著者らは、インドの家庭菜園(キッチンガーデン)を経済活動としてとらえ直す分析を行いました。家庭菜園とは、住まいの敷地や屋上、ベランダなどで野菜・果物・ハーブ・観賞用植物を育てる営みを指します。インドでは農村・都市を問わず古くから根づいた習慣ですが、論文はその経済的な側面が十分に研究されてこなかったと…
公開日: 2026年09月20日 06:19
穀物を発酵させた植物性食品に含まれる神経関連成分を調べた研究
牛乳を使わない植物性の発酵食品への関心が世界的に高まっています。研究チームは、ライ小麦(トリティケール)、裸燕麦(皮のむけやすいエンバク)、アマランサスという3種類の穀物・擬似穀物を原料に、ヨーグルトのような発酵食品をつくり、その成分を詳しく調べました。
公開日: 2026年09月19日 20:38