研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

休眠するタニシの仲間「スクミリンゴガイ属 Pila globosa」──活動期と夏眠期で栄養成分はどう変わるか 研究論文OpenAlexバングラデシュ

休眠するタニシの仲間「スクミリンゴガイ属 Pila globosa」──活動期と夏眠期で栄養成分はどう変わるか

南アジアや東南アジアで広く食べられている淡水産の巻貝、Pila globosa(リンゴガイの一種)は、良質なたんぱく質や必須脂肪酸の供給源として注目されています。この貝は、気温の上昇や降雨の減少、餌不足といった厳しい環境が訪れると「夏眠(かみん、aestivation)」と呼ばれる生理的な休眠状態に…

公開日: 2026年09月22日 19:26

太陽光で海底の水をくみ上げ、カキ養殖の環境を改善する装置の試験 研究論文OpenAlex

太陽光で海底の水をくみ上げ、カキ養殖の環境を改善する装置の試験

瀬戸内海では、かつての水質汚濁対策として厳しい排水規制が導入された結果、水質は大きく改善した一方で、植物プランクトンの成長に欠かせない窒素やリンといった栄養塩まで過度に少なくなる「貧栄養化」が進んだと論文は説明しています。とくに溶存無機窒素(DIN、海水に溶けた無機態の窒素)は1990年代後半から低…

公開日: 2026年09月22日 06:20

水不足の稲作を支えるか——バイオフィルム微生物肥料が稲の生育・収量・玄米成分に与えた影響 研究論文OpenAlexスリランカ

水不足の稲作を支えるか——バイオフィルム微生物肥料が稲の生育・収量・玄米成分に与えた影響

稲は主食作物のなかでも特に多くの水を必要とします。著者らは、稲作が世界の灌漑用水の34〜43%を占め、淡水取水量全体の24〜30%に関わると報告されている点を出発点としています。スリランカの慣行的な稲作では、米1kgを生産するのにおよそ3,000〜5,000Lの水が必要とされ、小麦・大麦・トウモロコ…

公開日: 2026年09月22日 05:57

食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み 研究論文OpenAlexカナダ

食べる人の経済学100年——農業経済学誌が追った消費者研究の歩み

この論文は、Journal of Agricultural Economics(農業経済学誌)に掲載されてきた消費者行動と食料需要に関する研究を、過去100年にわたって振り返ったものです。著者らは、農業経済学会の創立100周年という節目に合わせ、この分野の研究がどのように始まり、どのように広がってい…

公開日: 2026年09月22日 05:52

養殖される海藻を「形質」で捉え直す——新たな候補種を探すための枠組み 研究論文OpenAlexアメリカ

養殖される海藻を「形質」で捉え直す——新たな候補種を探すための枠組み

海藻の養殖は、食品や飼料、食品添加物の原料などさまざまな用途に広がっており、海面養殖の生産量の半分以上(湿重量ベース)を占めるまでに成長しています。魚類養殖と違って餌を外から与える必要がほとんどないため、比較的環境負荷の小さい生産方法だと論文は説明しています。

公開日: 2026年09月22日 05:43

収穫前のジベレリン処理がカシューの「果柄」の品質と代謝に与える影響 研究論文OpenAlexブラジル

収穫前のジベレリン処理がカシューの「果柄」の品質と代謝に与える影響

カシュー(Anacardium occidentale L.)は、輸出品として知られるナット(種実)のほかに、その上に肥大してつく肉厚の部分をもちます。この部分は「果柄(かへい)」または「カシューアップル」と呼ばれる疑似果実で、食物繊維やポリフェノール、ビタミンC、有機酸を含む水分の多い組織です。し…

公開日: 2026年09月22日 05:23

市場の衛生状態とハエの多さの関係を調べた研究 研究論文OpenAlexインドネシア

市場の衛生状態とハエの多さの関係を調べた研究

インドネシア・ラハ市のライノ中央市場では、生ごみの堆積、血や魚のうろこで詰まった排水路、売り場の衛生状態の悪さ、区画分けが十分でないことなど、衛生面の課題が指摘されてきました。研究チームは、こうした状況がハエの発生源や餌場となり、市場内のハエの多さにつながる可能性があると説明しています。

公開日: 2026年09月22日 03:55

有機資材を組み合わせた栽培体系がレンズマメの収量・病害虫・土壌にもたらす影響 研究論文OpenAlexインド

有機資材を組み合わせた栽培体系がレンズマメの収量・病害虫・土壌にもたらす影響

レンズマメ(Lens culinaris Medik.)は、インド北部から中部にかけて広く栽培される重要な豆類で、主に子実が「ダール」をはじめとする伝統的な料理に用いられます。豆類は最も安価なたんぱく源のひとつとされ、個人レベルでも国レベルでも栄養の改善に大きな役割を果たしていると著者らは述べていま…

公開日: 2026年09月21日 12:36

微細藻類からエビ幼生へ運ばれる炭素の量を測る——バナメイエビ幼生の飼育実験 研究論文OpenAlex

微細藻類からエビ幼生へ運ばれる炭素の量を測る——バナメイエビ幼生の飼育実験

養殖業でも二酸化炭素(CO2)の排出をどう抑えるかが課題となり、生産にともなう炭素の収支を正確に把握することが求められています。これまで注目されてきたのはエネルギー使用や資材の投入でしたが、著者らは、生き物を通じた炭素の動き——光合成による炭素の固定、それが餌を介して運ばれること、そして生物の体内に…

公開日: 2026年09月21日 09:22

ニジマスの卵から取り出した脂質が、免疫が抑えられたマウスに与えた影響 研究論文OpenAlex韓国

ニジマスの卵から取り出した脂質が、免疫が抑えられたマウスに与えた影響

がん治療などに使われるシクロホスファミド(CY)という薬剤は、がん細胞の増殖を抑える一方で、免疫のはたらきを低下させる作用が知られています。そのため、免疫の低下をやわらげる自然由来の成分を探す研究が各地で進められてきました。

公開日: 2026年09月21日 09:11

ペルー北東部アマソナス地方のハチミツを化学分析:色の濃さと抗酸化の関係を探る 研究論文OpenAlexペルー

ペルー北東部アマソナス地方のハチミツを化学分析:色の濃さと抗酸化の関係を探る

ハチミツは糖のほかにポリフェノール(植物由来の抗酸化成分)や酵素、ビタミン、ミネラルなどを含む複雑な天然物で、その成分は花の種類や産地、養蜂の管理条件によって変わることが知られています。研究チームは、こうした違いが実際にどの程度現れるのかを確かめるため、ペルー北東部のアマソナス地方で採れたハチミツを…

公開日: 2026年09月21日 07:47

水田は二酸化炭素の「吸収源」か「排出源」か——インドネシア・東ジャワでの年間温室効果ガス収支の推定 研究論文OpenAlexインドネシア

水田は二酸化炭素の「吸収源」か「排出源」か——インドネシア・東ジャワでの年間温室効果ガス収支の推定

水田は食料生産を支える一方で、気候変動とも深く関わっています。湛水(たんすい)した田んぼの土の中では酸素が乏しい状態が生まれ、メタン(CH₄)が発生します。また窒素肥料などからは一酸化二窒素(N₂O)が出ます。同時に、イネは光合成によって大気中の二酸化炭素(CO₂)を取り込むため、水田は「排出源」と…

公開日: 2026年09月21日 07:06