研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
育児用ミルクの脂肪は「パーム油を含むかどうか」より「分子の構造」で評価すべきだとする総説
育児用ミルク(乳児用調製粉乳)には、母乳に多く含まれる飽和脂肪酸「パルミチン酸」の量を母乳に近づけるため、パーム油やその液状部分であるパームオレインが長く使われてきました。しかし、パルミチン酸の量をそろえても、脂肪分子の中でパルミチン酸がどこに付いているかという構造までは母乳と同じになりません。この…
公開日: 2026年10月11日 05:08
ダウン症のある子どもの「食べにくさ」はどのように栄養のリスクにつながるのか:文献レビューによる整理
ダウン症は、21番染色体の全部または一部が1本多いことで生じます。ダウン症のある子どもには、筋肉の張りが弱い状態(筋緊張低下)、心臓や呼吸器、消化管の病気、口の動きや感覚の違い、食べる技能の発達の遅れなどがさまざまな組み合わせで見られます。著者らは、これらが互いに影響し合うことで、授乳や食事に難しさ…
公開日: 2026年10月09日 20:19
食事の「炎症を促しやすさ」と妊娠糖尿病の関連を調べた蘇州の多施設横断研究
妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて血糖値が高くなる状態で、中国でも重要な妊娠合併症とされています。妊娠中はインスリンが効きにくくなりますが、それを補えるだけのインスリンを膵臓が分泌できないと発症します。この代謝のバランスの崩れには、体内の炎症も関わっている可能性があると考えられています。
公開日: 2026年10月06日 21:49
ジンバブエのビンドゥラで、世帯の食事の多様性と生活条件の関連を調べる
研究チームは、ジンバブエの地方都市ビンドゥラで、世帯の食事の多様性がどのような社会・経済的条件と関連しているかを調べました。都市では市場に食べ物があっても、各世帯が多様な食品を手に入れられるとは限りません。著者らは、収入や資産だけでなく、生活インフラや食品の入手先、家計が苦しいときの対応にも着目しま…
公開日: 2026年10月06日 06:01
モイナク地区の妊婦の食事を栄養素の充足から調べた研究
研究チームは、モイナク地区に暮らす妊婦の栄養状態を評価し、食事から必須の栄養素を十分にとれているかを調べました。妊娠中は体の生理的な変化に伴い、必要な栄養が増えることが研究の背景にあります。
公開日: 2026年10月04日 21:52
妊娠中の高食物繊維食が体重増加と体脂肪の増え方に与える影響を調べたパイロット試験
妊娠中に体重が増えすぎること(過剰な妊娠中体重増加)は、妊娠の経過が良くないことや、母親の肥満が増えることと関連していると報告されています。これまでにも体重増加を抑えるための取り組みは行われてきましたが、研究チームによれば、体重増加をある程度抑えることはできても、母親の健康状態そのものへの効果は限ら…
公開日: 2026年10月02日 06:47
自閉スペクトラム症のある子どもと青少年の微量栄養素摂取と「食の選択性」――ブラジル南部での横断研究
自閉スペクトラム症(ASD)のある人では、食事に関する困難、とくに食べられるものが限られる「食の選択性(偏食)」がよく報告されています。そのため、食事から摂れる栄養素、とりわけビタミンやミネラルといった微量栄養素の摂取が影響を受けているのではないか、という見方があります。
公開日: 2026年10月02日 06:29
カルシウム摂取量と低身長(スタンティング)の重症度の関連を調べた研究 ― インドネシア・中部ロンボク県での横断調査
「スタンティング(stunting)」とは、年齢に対して身長(乳児では寝かせて測る身長)が著しく低い状態を指します。世界保健機関(WHO)の成長基準では、年齢別身長のzスコアが中央値より−2標準偏差を下回る場合をスタンティング、−3標準偏差を下回る場合を重度のスタンティングと分類します。著者らは、こ…
公開日: 2026年10月01日 19:32
地元の食材を使った栄養教育と妊娠高血圧腎症の予防——北スラウェシ州トモホンの保健センターでの報告
妊娠高血圧腎症(プレエクランプシア)は、妊娠中に高血圧・浮腫・尿タンパクを特徴として現れる状態で、原著は、これが世界的にも母体の病気や死亡に大きく影響する妊娠期の障害であると述べています。母体側では妊婦の年齢が若すぎる場合や高すぎる場合、出産回数の多さ、既往歴などが、胎児側では多胎などが、発症のリス…
公開日: 2026年10月01日 09:29
低体重の幼児に牛乳と卵を6か月提供し、母親への栄養教育を組み合わせた取り組みの報告
体重が年齢に対して低い「低体重」の幼児は、成長障害のリスクが高いと考えられています。こうした子どもへの対応として、食品を提供する支援と、養育者に栄養の知識を伝える教育はよく行われてきました。しかし研究チームは、開始時点の子どもの状態や感染症の影響といった要因を同時に考慮したうえで効果を検討した研究は…
公開日: 2026年10月01日 08:40
高たんぱく食は腎臓にどう影響するか — ヒトと動物、世代ごとの研究をまとめた総説
近年、減量や筋肉の維持、代謝の改善を期待して、たんぱく質を多くとる食事(高たんぱく食)への関心が世界的に高まっています。著者らによれば、健康な成人に推奨される摂取量は体重1kgあたり1日0.8gで、これを25%以上超える1.0g/kg/日超が「高たんぱく」と定義されます。ただし欧米の通常の食事はすで…
公開日: 2026年09月30日 20:10
妊娠中と産後で異なる「食」の悩み — オランダの約1600人への調査が示したもの
妊娠中から産後1年ほどの時期の食事は、母親と子どもの健康に深く関わると考えられています。研究チームは導入部で、この時期の望ましい食事が妊娠糖尿病や妊娠高血圧、低出生体重、産後うつなどのリスク低下と結びつけて論じられてきた一方、高所得国では栄養が十分でない食生活が広くみられると整理しています。
公開日: 2026年09月30日 03:59