研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ヒシの殻粉を混ぜたキトサン包装フィルム——3品種の比較研究
果物や野菜を加工すると、皮や殻といった副産物が大量に生まれます。従来これらは焼却や埋め立てで処分されてきましたが、研究チームによれば、こうした副産物には食物繊維やポリフェノールなど価値のある成分が豊富に含まれており、機能性のある食品包装フィルムの材料として使える可能性があります。
公開日: 2026年09月29日 08:44
ポップコーンの「食べもの全体の構造」と血糖応答のつながりを調べた研究
炭水化物の多い食品を食べたあと、血糖値がどのくらい上がりやすいかを示す指標に「血糖指数(GI)」があります。研究チームは、この指数がでんぷんの量だけで決まるのではなく、食品の中でさまざまな成分がどう組み合わさっているか、いわゆる「フードマトリクス(食品の構造・組成の全体)」に左右される点に注目しまし…
公開日: 2026年09月29日 08:39
お茶の成分を閉じ込める「ヒシのデンプン」——多孔質エアロゲルの開発と性質を調べた研究
石油由来のプラスチック包装は分解されにくく、環境中に長く残ることが問題となっています。そこで著者らは、植物由来の素材でつくれて、しかも食品を守る働きを持つ包装材料に注目しました。
公開日: 2026年09月29日 08:27
乳酸菌で発酵させたサネブトナツメの種子に何が起きるか——成分変化をLC-MSで調べた研究
サネブトナツメの種子は、中国で「酸棗仁(さんそうにん)」と呼ばれ、不眠や不安への生薬として長く用いられてきた植物性の素材です。著者らによれば、この種子にはサポニン、トリテルペノイド、フラボノイド、アルカロイド、多糖、タンパク質など多様な成分が含まれ、中国の薬局方ではスピノシンとジュジュボシドAが品質…
公開日: 2026年09月28日 22:32
リュウガン(龍眼)抽出物と血管内皮の保護作用をめぐる研究の整理
心血管疾患は世界の死亡のおよそ3分の1を占めるとされ、動脈硬化、高血圧、心不全などが主要な病気として挙げられます。著者らは、これらの病気が共通して、血管壁が構造的にも機能的にも徐々に傷んでいく過程を土台にしていると説明します。その背景にあるのが、過剰な酸化ストレス、慢性的で軽度な炎症、そして脂質代謝…
公開日: 2026年09月19日 22:33
スピルリナを加えたパンはどう変わるか——色・食感・香り・味の総合評価
持続可能なたんぱく質源として、微細藻類やシアノバクテリアを主食に加える試みが注目されています。なかでもスピルリナ(Limnospira platensis)は、乾燥重量で最大70%に達する高いたんぱく質含量と、必須アミノ酸をひととおり備えた組成、豊富なミネラルや生理活性成分で知られています。米国での…
公開日: 2026年09月17日 19:30
発酵させた仏手柑「老香黄」から得られた多糖の構造と、マウスの胃粘膜を守るはたらき
胃潰瘍は身近な消化器の病気で、論文によれば発症は年々増える傾向にあり、生活の質を大きく損ないます。とくにアルコールは胃粘膜を傷つける代表的な要因で、過剰な飲酒が体内の活性酸素を増やし、酸化によるダメージから潰瘍につながると説明されています。治療薬はあるものの、胃腸の不調や肝腎への負担といった副作用が…
公開日: 2026年09月17日 15:34
米タンパク質を加えたグミの開発――ジャスミン米「カオ・ドーク・マリ105」を使った研究
米は世界人口の半数以上にとって主食であり、タイでは主要な輸出農産物でもあります。米は炭水化物の供給源として知られていますが、タンパク質も6〜7%含んでいます。研究チームによれば、米タンパク質はアミノ酸のバランスがよく消化されやすいうえ、乳糖・グルテン・大豆といった代表的なアレルゲンを自然に含まないた…
公開日: 2026年09月17日 15:22
カカオ豆の殻からポリフェノールを取り出す「グリーン抽出」技術を整理した系統的レビュー
チョコレートの原料となるカカオの実は、商業的に使われるのは全体の重量のおよそ1割にとどまり、残りの約9割は廃棄物や副産物として捨てられていると著者らは述べています。そのひとつが、カカオ豆の一番外側を覆う薄い皮「カカオ豆殻(CBS)」で、焙煎工程で分離されます。論文によれば、カカオ豆全体の重量のおよそ…
公開日: 2026年09月17日 14:54
ジャガイモ皮とザクロ皮の粉末を加えた鶏肉ミートボールの保存性を調べた研究
鶏肉はたんぱく質が豊富で脂肪が少ない食材として広く利用されていますが、水分が多く栄養に富むため微生物が増えやすく、冷蔵しても品質が落ちやすいという課題があります。保存中には微生物や酵素の働きでたんぱく質が分解され、においや色、風味が変化し、脂質の酸化による劣化も進みます。
公開日: 2026年09月17日 14:33
金時豆の粉を50%配合したパンづくり——6種類の前処理が生地と製パン性に与える影響
パンは世界で広く食べられている主食ですが、主原料である精製小麦粉はたんぱく質、食物繊維、ミネラル、生理活性成分に乏しく、必須アミノ酸のリジンが不足していると著者らは指摘しています。そこで栄養価を補う素材として注目されるのが豆類です。論文によれば、金時豆(レッドキドニービーン、Phaseolus vu…
公開日: 2026年09月17日 14:04
使用済み茶葉から作った炭でトマトの鮮度を保つ試み
収穫後の果実や野菜が傷んで廃棄される量は世界的に大きな問題となっています。その大きな要因のひとつが、植物ホルモンの一種である「エチレン」です。エチレンは気体として果実から放出され、熟成や老化を進める働きを持ちます。トマトのように収穫後も熟し続ける果実(クリマクテリック型と呼ばれます)では、エチレンが…
公開日: 2026年09月17日 13:59