研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ムクナ豆(ベルベットビーン)の機能性食品としての可能性を整理した総説
この論文は、ムクナ豆(学名 Mucuna pruriens、英名ベルベットビーン)という、これまで十分に活用されてこなかったマメ科作物について、栄養面と生理機能面の知見を整理した総説です。著者らは、この豆を「機能性食品」と「神経疾患への治療的関心」をつなぐ素材として位置づけ、現時点で何が報告され、何…
公開日: 2026年09月29日 09:25
ヘンプとオーツの搾りかすを乳酸発酵させると何が変わるのか——タンパク質と機能性を調べた研究
植物油をしぼったあとに残る「プレスケーキ(搾りかす)」は、タンパク質や食物繊維、有用な成分を多く含んでいます。それにもかかわらず、多くは廃棄されたり家畜のえさなど付加価値の低い用途にとどまっている、と著者らは指摘しています。なかでもヘンプ(麻の実)を低温圧搾した搾りかすは、タンパク質を20〜40%含…
公開日: 2026年09月29日 09:01
カボチャ粉末を加えるとタチウオのすり身ゲルはどう変わるか
タチウオ(Trichiurus haumela)は中国で漁獲量・加工量ともに多い魚で、生食のほかに魚肉だんごや魚肉ソーセージ、カニ風味かまぼこといった「すり身製品」へ加工されます。こうした製品の品質は、魚肉のたんぱく質(筋原線維たんぱく質)が加熱によって網目状に固まる力、すなわちゲル形成能に大きく左…
公開日: 2026年09月29日 08:53
ヒシの殻粉を混ぜたキトサン包装フィルム——3品種の比較研究
果物や野菜を加工すると、皮や殻といった副産物が大量に生まれます。従来これらは焼却や埋め立てで処分されてきましたが、研究チームによれば、こうした副産物には食物繊維やポリフェノールなど価値のある成分が豊富に含まれており、機能性のある食品包装フィルムの材料として使える可能性があります。
公開日: 2026年09月29日 08:44
ポップコーンの「食べもの全体の構造」と血糖応答のつながりを調べた研究
炭水化物の多い食品を食べたあと、血糖値がどのくらい上がりやすいかを示す指標に「血糖指数(GI)」があります。研究チームは、この指数がでんぷんの量だけで決まるのではなく、食品の中でさまざまな成分がどう組み合わさっているか、いわゆる「フードマトリクス(食品の構造・組成の全体)」に左右される点に注目しまし…
公開日: 2026年09月29日 08:39
お茶の成分を閉じ込める「ヒシのデンプン」——多孔質エアロゲルの開発と性質を調べた研究
石油由来のプラスチック包装は分解されにくく、環境中に長く残ることが問題となっています。そこで著者らは、植物由来の素材でつくれて、しかも食品を守る働きを持つ包装材料に注目しました。
公開日: 2026年09月29日 08:27
カンデリラワックスでゲル化した油を使った卵白ゲルの性質を調べた研究
食品の多くは、水と油が混ざり合った「エマルション」の状態にあります。その中でも、油の粒が卵白などのタンパク質でできた網目の中に閉じ込められ、全体が固まったものを「エマルション充填ゲル」と呼びます。このとき油の粒は、網目とよく結びついて全体の強さを増す「活性フィラー」として働くこともあれば、網目とほと…
公開日: 2026年09月29日 07:43
クルクミンを運ぶ三成分複合体を設計する——ポリフェノール異性体と組み立て順序の違いを調べた研究
ウコンの黄色い色素成分であるクルクミンは、さまざまな生物活性をもつことが知られています。しかし水に溶けにくく、安定性が低く、体内で利用される割合(生物学的利用能)も限られているため、応用の範囲が狭められてきました。
公開日: 2026年09月29日 06:48
海藻由来成分と赤キャベツ色素を組み合わせたアルギン酸フィルムの研究
食品包装の分野では、中身を守る働きと、鮮度や品質の変化を知らせる働きを兼ね備えた素材が求められています。前者は「アクティブ包装」、後者は「インテリジェント包装」と呼ばれ、研究チームはこの二つの機能を一枚のフィルムにまとめられるかを検討しました。
公開日: 2026年09月29日 06:37
穀物の水分をすばやく測るには——近赤外分光法の「手順の組み合わせ」を大豆・トウモロコシ・小麦で比べた研究
大豆、トウモロコシ、小麦は世界の食料生産と流通を支える主要な穀物です。なかでも水分量は、貯蔵中の安全性や加工のしやすさ、輸送、品質の保持に関わる重要な指標だと論文は説明しています。水分が多すぎれば微生物の繁殖やカビ毒の汚染、粒の固まり、栄養成分の劣化につながり、逆に少なすぎれば粒が割れやすくなったり…
公開日: 2026年09月29日 05:43
グルテンフリーの冷凍ペリメニをつくるには——米・トウモロコシ・亜麻の粉とナス粉末を使った技術開発
小麦を避けなければならない人にとって、冷凍の調理済み半製品は選択肢が限られます。研究チームは、この背景として二つの技術的な課題を挙げています。一つは、多くのグルテンフリー食品で抗酸化物質と食物繊維が不足しがちであること。もう一つは、グルテン(小麦に含まれ、生地に粘りと弾力を与えるたんぱく質)がないと…
公開日: 2026年09月29日 05:20
乳酸菌で発酵させたサネブトナツメの種子に何が起きるか——成分変化をLC-MSで調べた研究
サネブトナツメの種子は、中国で「酸棗仁(さんそうにん)」と呼ばれ、不眠や不安への生薬として長く用いられてきた植物性の素材です。著者らによれば、この種子にはサポニン、トリテルペノイド、フラボノイド、アルカロイド、多糖、タンパク質など多様な成分が含まれ、中国の薬局方ではスピノシンとジュジュボシドAが品質…
公開日: 2026年09月28日 22:32