研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
妊娠前・妊娠中の魚の摂取と妊娠高血圧症候群リスクの関連――全国出生コホート研究「エコチル調査」からの報告
妊娠高血圧症候群(HDP)は、妊娠中に新たに高血圧が現れる一群の病態で、妊娠20週以降に収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上となった場合に診断されます。論文によれば、HDPは全妊娠のおよそ5〜10%に起こり、世界的に見ても母体と周産期の健康被害や死亡の主要な原因のひとつであり…
公開日: 2026年09月21日 04:48
抹茶製品を「買う」までに何が起きているのか——インドネシア・スラバヤの消費者インタビュー調査
インドネシアのスラバヤでは、抹茶を使った飲み物や食品が数多く出回るようになりました。しかし著者は、選択肢が増えたからといって、消費者がそのまま抹茶製品を受け入れ、選び、買い続けるとは限らないと指摘します。そこで本研究は、消費者が抹茶製品をどう認識しているのか、そしてその認識がどのように購買の判断につ…
公開日: 2026年09月20日 07:09
中国の蒸留酒「白酒(バイジュウ)」は世界最大の蒸留酒か──生産量と市場構造をめぐる研究
白酒は中国で生産され、そのほとんどが中国国内で消費される蒸留酒です。世界の蒸留酒生産のなかで大きな位置を占めるとされてきましたが、著者らによれば、生産量・消費量・市場構造といった基本的な経済的事実はほとんど解明されていません。中国国外で白酒を口にした経験を持つ人は少なく、宴席で小さなグラスを重ねる酒…
公開日: 2026年09月20日 07:00
抗炎症的な食事パターンと高齢者の認知加齢——エビデンスを整理したスコーピングレビュー
加齢に伴う認知機能の変化と食生活の関係は、長く関心を集めてきたテーマです。著者らは、体内の炎症を強めにくいとされる食事パターンが認知加齢を支える可能性がある一方で、研究ごとに扱われている「食事」の中身が同じではない点に注目しました。地中海食、高血圧を防ぐための食事法であるDASH、その両者を組み合わ…
公開日: 2026年09月19日 12:23
シンガポール向けの食品写真アトラスの開発と検証
食事調査では、人がどれだけの量を食べたかを正しく見積もることが欠かせません。この目安を助ける道具のひとつが「食品写真アトラス」です。これは、さまざまな量の食品を撮影した写真を集めた冊子のようなもので、回答者が自分の食べた量に最も近い写真を選ぶことで、分量の推定を支援します。
公開日: 2026年09月19日 12:16
超加工食品と肥満の研究で「いつ食べたか」は見落とされているのか——測定方法を問い直すレビュー
超加工食品(UPF)と肥満の関係を調べる研究のほとんどは、食事に占めるUPFの割合を一つの数値で表しています。具体的には、Nova分類の第4群(超加工食品)に由来するエネルギーや重量の比率を計算し、それを複数日にわたって平均した値です。この総説の著者らは、この単一の数値が事実上「曝露そのもの」として…
公開日: 2026年09月19日 11:51
食べ物の画像をどれだけ覚えているか——高カロリー食への「記憶の偏り」を測る新しい検査の開発と検証
食べるという行動は、育ってきた環境や心理状態だけでなく、記憶のはたらきにも左右されると考えられてきました。研究チームは、とくに「エピソード記憶」と呼ばれる、自分が経験した出来事を思い出す記憶が、食べ物の選択や食欲に関わることを先行研究として挙げています。食品の広告は、この記憶のしくみを利用して将来の…
公開日: 2026年09月19日 08:47
「日本の管理栄養士」という設定を与えると、AIは料理写真から見積もる量を一貫して小さくする
食事の写真から栄養素の量を推定する技術として、画像と言語の両方を扱えるAI(視覚言語モデル、VLM)の利用が広がっています。手間のかかる自己申告に代わる方法として期待される一方で、著者らは以前の研究で、指示文(プロンプト)の書き方やモデルの選択によって推定精度が大きく変わることを報告していました。た…
公開日: 2026年09月19日 07:23
中国・浙江省と河南省の食生活と心血管疾患死亡の関連を推計した研究
著者らは、望ましくない食事の内容が中国における心血管疾患(心臓や血管の病気)の死亡に、どの程度関わっているかを推計しました。食事は本人の努力や社会の取り組みで変えられる要因であり、地域によって食事の質に差があることが、心血管疾患の負担の地域差につながっている可能性があると論文は述べています。
公開日: 2026年09月18日 10:20
加糖飲料をよく飲む人と心理的苦痛との関連を調べた台湾の調査研究
研究チームは、砂糖で甘くした飲料(加糖飲料)をどのくらいの頻度で飲んでいるかと、心理的苦痛との間に関連があるかどうかを調べることを目的としました。ここでいう加糖飲料とは、糖分を加えた甘い飲み物のことを指します。心理的苦痛は、気分の落ち込みや不安といった精神的な不調の度合いを示す言葉として用いられてい…
公開日: 2026年09月18日 10:09
間食とどう付き合うか——エネルギー密度、量、食感、包装から考える研究者の視点
食事と食事のあいだにとる間食は、欧米型の食生活では1日の摂取エネルギーの20%以上を占めると、この論文は指摘しています。しかも間食の多くは、エネルギー密度が高く、同時においしいものです。ここでいうエネルギー密度とは、食品100グラムあたりに含まれるカロリーの多さのことで、同じ重さでもカロリーが高い食…
公開日: 2026年09月18日 09:51
レシピの材料データから栄養の特徴を機械学習で判別する試み
料理のレシピが健康的かどうか、あるいは特定の栄養素を多く含むかどうかを人が一つひとつ判断するのは、時間がかかり難しい作業です。とくに大量のレシピをまとめて確認しようとすると、その負担は大きくなります。
公開日: 2026年09月18日 09:34