研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
キルカアチメロンの種からつくった飲料を、ゲル化剤で「プリン」にできるか──粘りと固さの性質を調べた研究
果物や野菜の加工では、皮や搾りかす、種といった副産物が大量に生まれ、栄養面や加工面での価値を残したまま廃棄されることが少なくありません。メロンの種にも脂質・タンパク質・炭水化物・ミネラルが相応に含まれており、油の原料としてだけでなく、食品の材料そのものとして使えないかが以前から検討されてきました。
公開日: 2026年09月30日 05:21
雑穀を使ったインスタント甘味プレミックスの開発と、焙煎による品質への影響を調べた研究
この研究で著者らは、パールミレット(日本では「トウジンビエ」と呼ばれる雑穀)を主原料とした、お湯などを加えるだけで食べられるインスタントの甘味プレミックス(あらかじめ材料を混ぜ合わせた粉状の調製品)を開発することを目的としました。
公開日: 2026年09月30日 04:51
ドゥーム果実の粉末を加えたオーツ麦クッキー――栄養価と品質の両立を探る研究
食物繊維やミネラル、抗酸化性をもつ植物成分を、人工的な強化剤ではなく自然由来の素材から補う試みが、穀物加工食品の分野で関心を集めています。焼き菓子は日常的に食べられ、配合を調整しやすいため、こうした素材を取り入れる場として適していると著者らは述べています。
公開日: 2026年09月30日 04:32
ガマ花粉由来の複雑なペクチン多糖の構造を解析し、樹状細胞の成熟を促す働きを報告した研究
植物に含まれる多糖(糖がたくさんつながった大きな分子)は、生体になじみやすく多様な働きを示すことから注目されています。しかし多糖は構造が不均一で枝分かれも複雑なため、どのような構造をしているのかを詳しく突き止めること自体が難しく、構造と働きの関係を読み解く妨げになっていると著者らは述べています。
公開日: 2026年09月30日 03:48
マスタード搾りかすからタンパク質を取り出す——抽出方法の違いが性質を変える
カラシナ(Brassica juncea、ブラウンマスタードやオリエンタルマスタードとも呼ばれます)の種子は、食用油の原料や香辛料として世界中で使われています。研究チームの説明によれば、油を搾ったあとに残る「種子ミール」や「搾りかす」は、もとの種子の重量の半分以上を占めるうえ、必須アミノ酸をすべて含…
公開日: 2026年09月29日 13:19
乾燥方法の違いが豆粉の性質とグルテンフリー・カップケーキの評価をどう変えるか
小麦などに含まれるグルテンを避ける必要がある人のための食品市場は拡大しています。研究チームによれば、セリアック病は世界人口のおよそ1%、非セリアック・グルテン過敏症は約6%に影響するとされ、現時点で有効な対処法は生涯にわたってグルテンを摂らないことだけだと説明されています。ところが従来のグルテンフリ…
公開日: 2026年09月29日 13:14
熟すにつれて変わるアボカドの皮——ハス種の果皮に見られた成分と微細構造の変化
アボカド(Persea americana)の果皮は、果実を加工する過程で大量に捨てられる部分です。原著によれば、果皮は果実の生重量の約7〜15%を占め、その廃棄は環境への負荷にもつながります。一方で果皮には生体に働く成分(生理活性化合物)が豊富に含まれており、価値の高い副産物として注目されてきまし…
公開日: 2026年09月29日 12:58
褐藻抽出物を加えたゼラチン/キトサン膜による常温保存中の即食ナマコの品質保持
ナマコは中国で広く養殖されている海産動物で、下処理や加熱を済ませた「即食ナマコ(RTE-SC)」として流通しています。著者らによれば、生のナマコは自己消化(体内の酵素が自らの組織を分解する働き)が強く、収穫や輸送の刺激で体壁が崩れやすいため、加工品は冷凍保存と低温物流に頼ってきました。
公開日: 2026年09月29日 12:43
タケノコの皮を微粉末にしてゲル化し、パンに使う――食感・安定性・風味への影響を調べた研究
タケノコを加工すると、皮や根元の部分が大量に残ります。著者らによれば、タケノコのバイオマスのうち利用されるのは40〜50%ほどで、毎年1764万〜2205万トンの皮が廃棄されるか、価値の低い飼料に回されているとされます。一方でこの皮には食物繊維や多糖類、フラボノイド、ステロールといった成分が含まれて…
公開日: 2026年09月29日 11:44
エゴマ種子タンパク質を物理的処理で改質し、発酵ゲルの性質を高める研究
畜産の環境負荷を抑え、増え続ける世界の人口を養うため、食品業界は動物性タンパク質の代わりになる植物性の原料を探しています。大豆やエンドウ、ヒヨコマメなどはすでに研究が進んでいますが、著者らは、中国の薬食同源(医薬にも食品にも使われる)植物資源が持つタンパク質は長く見過ごされてきたと指摘します。こうし…
公開日: 2026年09月29日 11:08
ケルセチンを加えたキトオリゴ糖入りパンガシウスすり身ゲルの性質を調べた研究
すり身は、カニ風味かまぼこや魚肉練り製品などの原料として広く使われる中間素材です。研究チームは、淡水魚のパンガシウス(Pangasianodon hypophthalmus)に注目しました。論文によれば、インドは2024年時点で推定45万トンを生産する世界第2位のパンガシウス生産国であり、安価で入手…
公開日: 2026年09月29日 10:57
麻の実の搾りかすを使った植物性代替肉——高水分押出成形での加工特性と繊維状構造を調べた研究
ヘンプシード(麻の実)は油を搾るために使われることが多く、低温圧搾のあとには「ヘンプシードケーク」と呼ばれる搾りかすが大量に残ります。研究チームによれば、この搾りかすにはタンパク質や食物繊維、搾りきれずに残った油脂がまだ豊富に含まれているにもかかわらず、食品としての利用はあまり進んでいません。
公開日: 2026年09月29日 10:51