研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
魚の加工残さと緑茶から取り出した成分で、魚バーガーの日持ちを調べた研究
魚は良質なたんぱく質や必須ミネラル、ビタミンを含む食品で、アジ科のマアジ(大西洋アジ、ポルトガルでは「カラパウ」と呼ばれる)はオメガ3系多価不飽和脂肪酸にも富んでいます。ただし、著者らによれば、この脂質の豊かさは同時に弱点でもあります。脂質が酸化しやすく、日持ちが短くなるのです。水分活性(食品中で微…
公開日: 2026年10月02日 07:45
乳タンパク質を植物タンパク質で一部置き換える「ハイブリッド乳製品」——研究チームによる総説の紹介
牛乳などの乳製品は、味や食感のよさ、発酵による利点から長く親しまれてきました。一方で著者らは、乳製品が温室効果ガスの排出や土地・水の使用といった環境面の負担を伴う点を指摘しています。乳タンパク質はアミノ酸の組成がすぐれ、消化されやすく、加工のうえでも扱いやすい素材ですが、環境面の課題が残ります。逆に…
公開日: 2026年10月02日 05:51
炭水化物を減らした食品づくりはなぜ難しいのか——食品技術の課題を整理した総説
低炭水化物(低炭水化物=ローカーブ)の食事に関心が集まり、炭水化物を減らした加工食品への需要が高まっています。著者らによれば、低炭水化物食は一般に1日130g未満、または総エネルギーの26%未満の炭水化物摂取として定義されます。一方で論文は、その健康影響については報告が一致していないと述べています。…
公開日: 2026年10月02日 05:43
焙煎したアサイーの種子を粉末化して調べる──食品工学研究チームによる成分分析の報告
アサイーは、アマゾン地域に自生するヤシの果実です。濃い紫色の果肉はジュースや冷凍デザート、ゼリーなどに幅広く使われ、医薬品や化粧品の原料にもなっています。ブラジルは世界最大の産地で、パラ州、アマゾナス州、アマパー州が国内生産の大半を占めると論文は述べています。
公開日: 2026年10月02日 05:20
ザクロの皮から取り出したポリフェノールを、オレンジの皮やペクチンで包む——保存と焼成での安定性を調べた研究
ザクロ(Punica granatum L.)の皮は果実全体の重さの約40〜50%を占め、ジュースを搾る工程でふつうは廃棄されます。著者らは、FAOの推計として、工業的なザクロ加工の現場から年間およそ150万トンの廃棄物が生じると紹介しています。ところがこの皮には、エラジタンニンやガロタンニン、フラ…
公開日: 2026年10月02日 04:53
バナナ・マンゴー種子・タロイモから取り出したデンプンを調べた研究
デンプンは食品や工業で広く使われる多糖類ですが、その供給はトウモロコシ、キャッサバ、小麦、ジャガイモといった限られた作物に偏っています。研究チームは、この偏りが単一作物の大規模栽培や資源の集中的な利用と結びついていることを指摘し、あまり使われていない植物資源からデンプンを得る可能性に目を向けました。
公開日: 2026年10月01日 23:12
地中海の樹木カロブ(イナゴマメ)の成分と働きを整理した総説
イナゴマメ(学名 Ceratonia siliqua L.、英語ではカロブツリーと呼ばれます)は、マメ科の常緑樹で、もともと地中海沿岸が原産地です。現在は世界各地で栽培が広がっています。古くから家畜のえさや天然の甘味料として利用されてきた植物ですが、著者らによれば、近年は栄養面・医薬面・産業面で多機…
公開日: 2026年10月01日 21:28
コド・ミレット(Paspalum scrobiculatum)の成分抽出と植物化学スクリーニング
この研究は、コド・ミレット(学名 Paspalum scrobiculatum L.)の穀粒から成分を抽出し、どのような植物由来の化学成分が含まれているかを調べることを目的としています。コド・ミレットは、インドやアフリカの一部で古くから栽培されてきた雑穀で、食用としてだけでなく薬用にも用いられてきま…
公開日: 2026年10月01日 11:41
超音波処理とプルラナーゼ処理の組み合わせで、ヒシのデンプンの「難消化性デンプン」が増加
研究チームが着目したのは、「難消化性デンプン(レジスタントスターチ、RS)」と呼ばれる成分です。これは小腸で消化されにくいデンプンのことで、論文の導入では、大腸の微生物によって発酵され短鎖脂肪酸を生み出すことから、腸の健康や血糖の調節に関わる成分として注目されてきたと説明されています。そのため食物繊…
公開日: 2026年10月01日 11:09
ビルベリーの色素を木材由来の素材で包む——湿度と包装が24週間の保存でどう効くか
ビルベリー(Vaccinium myrtillus L.)に豊富に含まれるアントシアニンは、赤や紫、青といった鮮やかな色をもたらす天然色素で、抗酸化作用など生体への働きも知られています。ただしこの色素は湿気や酸素に弱く、粉末にしたときの保存性が課題になると論文は説明しています。
公開日: 2026年10月01日 11:04
捨てられていた果皮から食品包装フィルムへ――スパニッシュライム殻由来ペクチンと西インドベイリーフ精油の研究
石油由来のプラスチック包装は安価で丈夫ですが、分解されにくく、埋め立て地や水域、陸上の環境に長く残ります。著者らは、こうした環境負荷への懸念を背景に、再生可能な資源からつくる生分解性包装への関心が高まっていると述べています。
公開日: 2026年10月01日 10:51
紫パッションフルーツの果皮の色づきと追熟を貯蔵温度で調整する研究
パッションフルーツ(Passiflora edulis)は南アメリカ原産の果実です。著者らは、この果実が地面に落ちてから収穫される(地面収穫)場合に商品価値を失いやすい点に注目しています。論文によれば、地表の高温によって果実が急速に乾燥し、果皮がしなびる現象が起こりうるとされています。
公開日: 2026年10月01日 09:46