研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
土壌から見つかった乳酸菌の安全性を多角的に調べた研究
Lactiplantibacillus plantarum(ラクティプランティバチルス・プランタルム)は、乳製品や発酵野菜、人の消化管など幅広い環境に生息する乳酸菌です。発酵食品での長い利用の歴史からプロバイオティクス研究でよく取り上げられますが、研究チームは、同じ菌種であっても株ごとの性質の差が大…
公開日: 2026年09月17日 07:12
ブドウの熟度が蒸留酒の香り成分と官能品質に与える影響を調べた研究
生食用ブドウ「ヘティエンホン(和田紅)」を原料に蒸留酒をつくるとき、収穫時の熟し具合が仕上がりの品質をどう左右するのか。研究チームはこの点を明らかにするため、糖度の異なる3つの熟度段階でブドウを収穫し、それぞれから得た蒸留液を比較しました。
公開日: 2026年09月17日 06:45
エルゴチオネインが実験的大腸炎を和らげる――腸のバリア・炎症・腸内細菌への多面的な働きを報告
炎症性腸疾患(IBD)は腸に炎症が起こる病気で、腹痛や下痢、体重減少といった症状が現れます。研究チームによれば、世界で約800万人が影響を受けており、都市化や生活様式の変化を背景に有病率は上昇し続けているとされています。腸の上皮バリアの機能低下、腸内細菌のバランスの乱れ、免疫応答の異常が中心的な病態…
公開日: 2026年09月16日 05:11
腸内細菌由来の代謝物が肝臓の脂肪蓄積を抑える仕組みを報告した研究
代謝機能障害に関連する脂肪性肝疾患(MASLD)は、肝臓に脂肪がたまる病気です。これまでの研究から、腸内細菌叢(腸にすむ細菌の集まり)がこの病気の発生や進行に重要な役割を果たすことが知られていました。しかし、そこでどのような分子レベルの仕組みが働いているのかは、十分に解明されていませんでした。
公開日: 2026年09月15日 07:39
妊娠中の機能性便秘はどれくらい多いのか——食事内容や身体活動との関連を調べた横断研究
妊娠中によくみられる不調のひとつに便秘があります。この研究が扱っているのは「機能性便秘」と呼ばれるもので、腸や体の病気といった明らかな原因が見つからないのに、排便の回数が少ない、便が硬い、強くいきむ必要があるといった症状が続く状態を指します。
公開日: 2026年09月15日 07:31
ハンガリーのサワーチェリー在来品種を対象に、果実の色・総ポリフェノール量・香り成分を調べた研究
サワーチェリー(Prunus cerasus L.)は、東ヨーロッパや中央アジアなど温帯地域で広く栽培されている果樹です。研究チームによれば、ハンガリーは主要な生産地のひとつで、商品性を判断するうえで重視されるのは主に果実の色と風味の特徴、とりわけ甘味と酸味のバランスだとされています。
公開日: 2026年09月15日 06:51
コウジカビの多様化を支える巨大な動く遺伝子「Starship」——麹菌の家畜化をめぐる研究の紹介
この研究が扱うのは、「Starship(スターシップ)」と呼ばれる、菌類で近年報告された巨大なトランスポゾン(ゲノムの中を移動できる遺伝子のまとまり)です。Starshipは「カーゴ遺伝子」と呼ばれる積み荷のような遺伝子群を運び、菌類の急速な適応を促すと報告されてきました。
公開日: 2026年09月15日 06:44
スイカの種からつくるクリームチーズ - 乳製品・既存植物性製品との比較研究
クリームチーズは、なめらかな口当たりと穏やかな酸味をもつ、熟成させない乳製品です。パンに塗るほか、ソースや焼き菓子の材料としても広く使われています。しかし、著者らによれば、乳糖不耐症は世界の成人の65%以上にみられ、東アジアの集団では90%に達すると報告されています。クリームチーズには6〜8%の乳糖…
公開日: 2026年09月15日 05:52
ワインの乳酸菌をどう抑えるか——ヒドロキシケイ皮酸と琥珀酸がマロラクティック発酵に及ぼす影響
ワインづくりでは、乳酸菌のはたらきによってリンゴ酸が乳酸と二酸化炭素に分解される「マロラクティック発酵(MLF)」という過程が起こります。酸味がやわらぎ味わいが丸くなる効果がある一方、このままでは困る場合もあり、造り手は発酵を進めるか抑えるかを選ぶ必要があります。MLFを抑える手段として広く使われて…
公開日: 2026年09月15日 04:57
ナマコの病原菌ビブリオ・ハーベイに対抗する新しいバクテリオファージの分離と特性解析
マナマコ(Apostichopus japonicus)は中国の渤海・黄海沿岸で養殖される代表的な水産生物ですが、「皮膚潰瘍症」と呼ばれる病気によって大量死が起こり、産業に深刻な被害が出ています。この病気の原因となる病原体のひとつが、海水中に広く分布するグラム陰性菌ビブリオ・ハーベイ(Vibrio …
公開日: 2026年09月14日 21:51
メチロトローフ酵母を使ってタンパク質をつくる — 食品素材への応用と合成生物学の最新動向をまとめた総説
著者らは、メタノールを炭素源として利用できる「メチロトローフ酵母」と呼ばれる微生物を、食品素材となるタンパク質の生産に使う技術について、近年の進展をまとめた総説を発表しました。中心に据えられているのは Komagataella phaffii(旧称 Pichia pastoris)という酵母です。
公開日: 2026年09月14日 20:07
ミナスジェライス州の在来果実から分離された乳酸菌の機能性を調べた研究
発酵食品の開発では、自然界のさまざまな環境から乳酸菌を探し出すことが一つの戦略になります。乳酸菌とは、糖を分解して乳酸をつくる細菌の仲間で、ヨーグルトや漬物などの発酵食品に古くから利用されてきました。研究チームは、果実が酸性の環境に適応した乳酸菌の有望な供給源であることに着目しました。
公開日: 2026年09月14日 18:48