研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
キトサンで包んだ藻類色素とプロバイオティクス酵母を組み合わせたアイスクリームの研究
アイスクリームに生きた微生物(プロバイオティクス)や天然由来の色素を加えて、機能性のある食品をつくろうとする試みがあります。しかし、冷凍して保存する間にプロバイオティクスが生き残りにくいこと、また色素が壊れやすいことが課題になっていました。
公開日: 2026年09月21日 05:07
炎症性腸疾患の食事療法を考え直す――「除去」から「包括」へという提案
炎症性腸疾患(IBD)は、腸に慢性的な炎症が起こる病気の総称です。症状をやわらげようとして、患者さん自身の判断で特定の食品を食べないようにする「除去食」を取り入れる人は少なくありません。著者らによれば、患者がよく用いる除去食には、特定炭水化物食(SCD)、低FODMAP食、グルテンを除く食事、乳製品…
公開日: 2026年09月20日 17:30
腸内細菌と前立腺がんのつながりを整理した総説
前立腺がんは男性に多いがんの一つで、早期であれば手術や放射線治療で高い治癒率が得られる一方、転移した段階では男性ホルモン(アンドロゲン)を抑える治療(アンドロゲン遮断療法、ADT)が標準となります。しかし多くの患者は最終的に、ホルモンを抑えても進行する「去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)」へと移行しま…
公開日: 2026年09月20日 07:21
腸内細菌の乱れと関節リウマチ ― 文献をたどって見えてきたつながり
関節リウマチは、関節を包む膜に炎症が起き、時間をかけて関節が壊れていく自己免疫の病気です。自己免疫とは、本来は外敵を攻撃するはずの免疫が自分の体の組織を誤って攻撃してしまう状態を指します。著者は、この病気が世界人口のおよそ1%に及び、関節の不可逆的な損傷だけでなく、心血管疾患や骨粗しょう症といった合…
公開日: 2026年09月20日 07:05
キウイフルーツ酒のメタノールを工程調整で抑える——香りと品質を保つ発酵条件の検討
キウイフルーツを原料とした果実酒は、独特の酸味と香り、栄養成分から注目されている一方で、製造上の難しさがあります。キウイフルーツにはペクチンという多糖類が多く含まれ、果汁の粘度を高めて固液分離や清澄化を妨げます。そのため実際の製造では、ペクチンを分解する酵素剤(ペクチナーゼ)を加えて処理効率を上げる…
公開日: 2026年09月20日 05:05
新型コロナ流行期における小児セリアック病患者のグルテンフリー食の継続状況と成長の変化
セリアック病は、小麦などに含まれるたんぱく質「グルテン」に免疫が反応し、小腸に炎症が起きる病気です。治療の基本はグルテンを厳格に除いた食事(グルテンフリー食)を続けることですが、著者らは、この食事を守り続けること自体が患者にとって難しい課題であり続けていると述べています。
公開日: 2026年09月19日 12:27
加熱で死滅させた乳酸菌は、潰瘍性大腸炎のモデル動物で炎症と細胞死をどこまで抑えられるか
潰瘍性大腸炎は、大腸や直腸の粘膜に慢性的な炎症が起こり、症状の悪化と落ち着きを繰り返す炎症性腸疾患です。腹痛や血便などによって生活の質が大きく下がることが知られています。著者らは、現在の治療薬には副作用や効果が十分に出ない場合があるという課題があるため、腸内細菌に着目した補助的な方法が重視されるよう…
公開日: 2026年09月19日 07:44
腸内細菌がつくる代謝物と満腹ホルモン――乳酸菌の一菌株を調べた研究
わたしたちが食べる量は、消化管と脳のあいだでやりとりされるホルモンによって細かく調整されています。腸の壁にある「腸内分泌細胞」は、食べ物の成分を感じ取ってGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)、PYY(ペプチドYY)、CCK(コレシストキニン)といったホルモンを出します。これらは胃の中身が送り出され…
公開日: 2026年09月19日 06:42
体脂肪率でみた肥満と抑うつの関連、および両者が重なる場合の腸内細菌の特徴
体重と身長から計算するBMIではなく、体に占める脂肪の割合である体脂肪率(BFP)を基準に肥満を判定した場合、大学生において肥満と抑うつがどう関係するのかは、これまではっきりしていませんでした。また、肥満と抑うつが同時に見られる状態で腸内細菌にどのような違いが生じるのかについても、十分に調べられてい…
公開日: 2026年09月18日 17:46
競技長距離ランナーの練習期ごとの食事と腸内細菌叢を追った探索的研究
競技として長距離走に取り組むランナーは、一年を通じて同じ練習を続けるわけではありません。大会に向けて走り込む準備期、試合が続く競技期、そして負荷を落とす移行期と、トレーニングの中身が変われば食事の内容も変わると考えられます。
公開日: 2026年09月18日 10:06
プロバイオティクスとしての可能性をもつ非従来型酵母をめぐる総説の紹介
この論文は、プロバイオティクスとしての利用が期待される「非従来型酵母」について、研究の現状を整理した総説です。プロバイオティクスとは、摂取することで宿主の体の働きに良い影響を与えうる微生物を指します。酵母のなかでは Saccharomyces boulardii(サッカロミセス・ブラウディ)が臨床的…
公開日: 2026年09月18日 10:02
ワイン用ブドウの搾りかすで熟成させたチーズ ― 抗酸化性と食感の変化を調べた研究
ワインづくりでは、搾ったあとのブドウの皮や種などが「ブドウ粕(ポマース)」として大量に残ります。研究チームは、この副産物をトルコの伝統的なチーズ「イズミル・トゥルム」の熟成に活かせないかを調べました。
公開日: 2026年09月18日 07:31