研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

農業補助金は制度の質しだい? 20か国のパネルデータで補助金と穀物収量の関係を検証 研究論文OpenAlexカザフスタン

農業補助金は制度の質しだい? 20か国のパネルデータで補助金と穀物収量の関係を検証

多くの国の政府は、農業の生産性を高め食料の安定供給を支えるために、農家への補助金制度を設けています。補助金によって生産コストが下がり、新しい技術への投資が進み、結果として生産性が上がるはずだ——これが一般的な期待です。しかし著者らは、実際の統計データを用いた研究では補助金の効果について結論が一致して…

公開日: 2026年10月01日 11:20

リンゴの生理障害「ビターピット」をめぐるカルシウムとジベレリンの役割——総説論文の紹介 研究論文OpenAlexインド

リンゴの生理障害「ビターピット」をめぐるカルシウムとジベレリンの役割——総説論文の紹介

リンゴ(Malus domestica Borkh.)は、温帯を代表する果樹のひとつとして世界各地で栽培され、経済的にも栄養面でも価値の高い作物です。さわやかな味わいと歯ごたえのよさも広く好まれています。しかし著者らは、経済的な重要性にもかかわらず、リンゴの生産はいくつかの生理障害によって制約を受け…

公開日: 2026年10月01日 10:28

クズウコン粉を一部使った「ソフトクッキー」—食物繊維と食べやすさを調べた研究 研究論文OpenAlexインドネシア

クズウコン粉を一部使った「ソフトクッキー」—食物繊維と食べやすさを調べた研究

思春期は体の成長が速く、必要な栄養も多い時期ですが、ファストフードや市販の加工菓子に偏った食生活では食物繊維が不足しやすいと指摘されています。著者らは、食物繊維の摂取不足が代謝の乱れや消化器の不調、非感染性疾患のリスク増加につながりうる点を挙げ、肥満の思春期世代を栄養面で支える工夫が必要だと述べてい…

公開日: 2026年10月01日 09:38

ローゼル(ハイビスカス)と赤肉ドラゴンフルーツの皮を配合したジャム——ビタミンCと食物繊維はどう変わるか 研究論文OpenAlexインドネシア

ローゼル(ハイビスカス)と赤肉ドラゴンフルーツの皮を配合したジャム——ビタミンCと食物繊維はどう変わるか

ジャムは、つぶした果実に砂糖を加えて煮詰め、パンに塗れるくらいの半固形にした食品です。この研究の著者らは、赤いローゼル(学名 Hibiscus sabdariffa)のがく片と、赤肉ドラゴンフルーツ(Hylocereus polyrhizus)の皮という二つの材料に着目しました。論文によれば、どちら…

公開日: 2026年10月01日 09:18

マダガスカル南西部のサンゴ礁の食料システムはどう変わったか——地元の人々の知識から読み解く研究 研究論文DOAJアメリカ

マダガスカル南西部のサンゴ礁の食料システムはどう変わったか——地元の人々の知識から読み解く研究

サンゴ礁の漁業は、沿岸に暮らす人々にとって重要なタンパク質や微量栄養素の供給源です。しかし研究チームによれば、サンゴ礁は乱獲や気候変動、汚染といった圧力にさらされており、その変化が地元の食生活にどう跳ね返っているのかは十分に分かっていません。とくに漁獲の記録が乏しい地域では、長期の科学的モニタリング…

公開日: 2026年10月01日 02:40

食品に含まれるγ-アミノ酪酸(GABA)――生理作用とそのしくみをめぐる研究の整理 研究論文OpenAlex中国

食品に含まれるγ-アミノ酪酸(GABA)――生理作用とそのしくみをめぐる研究の整理

γ-アミノ酪酸(GABA)は、発芽玄米や大麦、トマト、ホウレンソウ、緑茶、発酵食品などに含まれる成分です。タンパク質の材料にはならない「非タンパク質アミノ酸」の一種で、グルタミン酸から炭酸ガスが外れる反応(脱炭酸)によってつくられます。分子量は103.12 g/mol、融点は202 ℃で熱に比較的強…

公開日: 2026年09月30日 14:20

オオイチョウタケの周りの土壌細菌を調べる — 中国・山西省の6地点での報告 研究論文Europe PMC中国

オオイチョウタケの周りの土壌細菌を調べる — 中国・山西省の6地点での報告

オオイチョウタケ(学名 Leucopaxillus giganteus)は、ユーラシアから北アメリカにかけて分布する大型のきのこです。傘が大きく食味もよく、栄養成分や生理活性のある成分を含むことが報告されていますが、生育がゆるやかなため人工栽培が難しいことが知られています。加えて、乱獲や生息地保護の…

公開日: 2026年09月30日 10:45

黒米を発芽させると機能性成分はどう変わるか――発芽時間と温度の影響を調べた研究 研究論文Europe PMCブラジル

黒米を発芽させると機能性成分はどう変わるか――発芽時間と温度の影響を調べた研究

米は世界の食事エネルギーの2割以上を供給する主要作物で、世界人口の半数以上の主食になっています。その中でも黒米は、外側の色づいた層にアントシアニン(主にシアニジン-3-グルコシドやペオニジン-3-グルコシド)やポリフェノール類、γ-オリザノール、GABAなどを多く含む点で注目されてきました。しかし生…

公開日: 2026年09月30日 10:35

タマネギ畑のそばで採れた蜂蜜は「タマネギ蜜」なのか——花粉と化学成分から原料植物を確かめた事例研究 研究論文OpenAlexトルコ

タマネギ畑のそばで採れた蜂蜜は「タマネギ蜜」なのか——花粉と化学成分から原料植物を確かめた事例研究

蜂蜜の成分は、ミツバチがどの植物から蜜を集めたかを反映します。そのため、産地表示や品質評価では「植物由来(botanical origin)」の確認が重要になります。一方で、周囲にある作物がいくら豊富に咲いていても、ミツバチがその花を選ぶとは限りません。

公開日: 2026年09月30日 09:14

インド型カリフラワーの雄性不稔系統を花と種子のつくりから調べる 研究論文OpenAlexインド

インド型カリフラワーの雄性不稔系統を花と種子のつくりから調べる

カリフラワーでは、品質がそろい生産性の高いF₁雑種(一代雑種)が広く使われています。しかし雑種の種子を大量につくるには、花のおしべを一つずつ手で取り除く作業が必要で、手間と費用が大きな制約になります。そこで利用されるのが「雄性不稔」、つまり花粉が機能しない性質です。花粉をつくれない系統を母親側に使え…

公開日: 2026年09月30日 09:09

買い物かごの「カーボン・アウェア・チェックアウト」——オンライン食料品購入時に排出量を見直す仕組みの提案 研究論文OpenAlexアメリカ

買い物かごの「カーボン・アウェア・チェックアウト」——オンライン食料品購入時に排出量を見直す仕組みの提案

食べ物の選び方は、家庭から出る温室効果ガスの大きな部分を占めます。論文は、食料消費が世界の排出量のおよそ26%にあたり、サプライチェーン全体を含めると34%に達するという既存の推計を紹介しています。また、食品の排出の68%は生産方法に由来し、小売・流通が27%、輸送は5%にとどまるという内訳も引いて…

公開日: 2026年09月30日 09:01

袋栽培のサツマイモ「栗こがね」にパクロブトラゾールを与えるとどうなるか 研究論文OpenAlexタイ

袋栽培のサツマイモ「栗こがね」にパクロブトラゾールを与えるとどうなるか

サツマイモは炭水化物に加えてビタミンや食物繊維、抗酸化成分を含む作物として知られています。なかでも「栗こがね」は栗のような風味と黄金色の果肉をもつ日本のサツマイモ品種です。しかし論文は、タイでのサツマイモ生産には課題があると述べています。雨季に水を過剰に受け取ると、つるや葉ばかりが茂り、光合成でつく…

公開日: 2026年09月30日 08:47