研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

食品中のカビ毒『パツリン』を安価な金電極で検出できるか——市販センサーの可能性と限界を検証 研究論文OpenAlexバーレーン

食品中のカビ毒『パツリン』を安価な金電極で検出できるか——市販センサーの可能性と限界を検証

リンゴジュースやリンゴピューレなどのリンゴ加工品には、まれに「パツリン」と呼ばれるカビ由来の毒素が含まれることがあります。パツリンは特定のカビが産生する物質で、食品の安全性を確保するためには継続的な監視が欠かせません。こうした毒素の検出には従来、高性能な分析機器を使う方法が使われてきましたが、もっと…

公開日: 2026年09月10日 09:15

野菜の農薬残留と腸内細菌叢、消化器の健康との関係を整理した研究 研究論文OpenAlex中国

野菜の農薬残留と腸内細菌叢、消化器の健康との関係を整理した研究

キャベツやほうれん草など野菜には、栽培過程で使われた農薬がごく微量残留することがあります。こうした農薬残留が腸内細菌叢(腸内フローラ)に影響を与え、それが消化器の不調や炎症性腸疾患(IBD)とどうつながるのか、これまで人を対象にした研究がどこまで明らかにしてきたのかを整理したレビュー論文が、コンプリ…

公開日: 2026年09月10日 08:57

乾燥食品にひそむ微生物リスクをどう見極めるか——即食食品向けリスク評価の枠組みを考える研究 研究論文Europe PMCオランダ

乾燥食品にひそむ微生物リスクをどう見極めるか——即食食品向けリスク評価の枠組みを考える研究

ドライフルーツや乾燥野菜、乾燥ハーブ・スパイスは、そのまま食べたり料理の仕上げに使ったりする即食(RTE)食品の材料として広く使われています。こうした乾燥原料は水分が少ないため保存性が高いイメージがありますが、実は微生物学的な汚染がまったく起きないわけではありません。乾燥という工程そのものが病原菌を…

公開日: 2026年09月10日 08:53

インゲンマメの種皮模様と栄養成分は品種と栽培環境でどう変わるのか 研究論文OpenAlexアメリカ

インゲンマメの種皮模様と栄養成分は品種と栽培環境でどう変わるのか

インゲンマメ(Phaseolus vulgaris L.)は、世界中で人が直接食べる豆類の中でも消費量の多い作物であり、多くの地域で重要な栄養源となっています。豆の種類によって種皮の色や模様はさまざまですが、その見た目の違いと、たんぱく質やミネラルといった栄養成分との関係は、これまで十分に整理されて…

公開日: 2026年09月09日 04:48

調理方法によって変わる焼き肉料理の多環芳香族炭化水素(PAH)量――トルコの伝統ミートボール研究から 研究論文OpenAlexトルコ

調理方法によって変わる焼き肉料理の多環芳香族炭化水素(PAH)量――トルコの伝統ミートボール研究から

炭火で肉を焼くと香ばしい風味が生まれる一方で、焦げや煙とともに多環芳香族炭化水素(PAH)と呼ばれる化学物質が生成されることが知られています。PAHは主に有機物の不完全燃焼によって発生し、食品中の含有量は国際的に注目されてきたテーマです。今回紹介する研究は、トルコの伝統的な食品であるアクチャアバット…

公開日: 2026年09月08日 20:31

タイ北部のマンゴーから検出された農薬残留、日本の研究者も参加した調査で急性・慢性リスクを評価 研究論文OpenAlex

タイ北部のマンゴーから検出された農薬残留、日本の研究者も参加した調査で急性・慢性リスクを評価

マンゴーは追熟すると皮ごと手軽に食べられる人気の果物ですが、栽培過程では害虫や病気を防ぐために農薬が繰り返し散布されることがあります。タイ北部下部地域(ピチット県、ピッサヌローク県、ペッチャブーン県)で生産される「ナムドークマイ」種のマンゴーを対象に、農薬残留の実態と、それを食べた場合の健康リスクを…

公開日: 2026年09月08日 06:23

養殖魚に潜む薬剤耐性菌のリスクとは 微生物叢を通じた抗生物質耐性の広がりを考える 研究論文OpenAlexインド

養殖魚に潜む薬剤耐性菌のリスクとは 微生物叢を通じた抗生物質耐性の広がりを考える

魚の刺身や切り身は日常の食卓に並ぶ身近な食材ですが、その多くは養殖によって育てられています。養殖現場では魚の病気を防いだり治療したりするために抗生物質が使われることがあり、これが魚の体内や周囲の環境にすむ微生物にどのような影響を与えているのかが、近年の研究テーマとして注目されています。今回紹介するの…

公開日: 2026年09月08日 06:22

モモアレルギーの新たな手がかり:GRPやLTPに反応しない患者で見つかった未知のタンパク質「FKBP20-1」 研究論文OpenAlex

モモアレルギーの新たな手がかり:GRPやLTPに反応しない患者で見つかった未知のタンパク質「FKBP20-1」

モモを食べてアレルギー症状が出る場合、これまでの研究では「ジベレリン制御タンパク質(GRP、Pru p 7)」や「脂質輸送タンパク質(LTP、Pru p 3)」というタンパク質に対する感作(IgE抗体ができている状態)が、重い全身症状を起こしやすい患者を見分ける手がかりとされてきました。GRPは日本…

公開日: 2026年09月08日 05:26

洗浄後もレタスに残る大腸菌はなぜ抗生物質に強くなるのか——発酵ネイビービーン抽出物とその由来ペプチドを使った研究 研究論文OpenAlex韓国

洗浄後もレタスに残る大腸菌はなぜ抗生物質に強くなるのか——発酵ネイビービーン抽出物とその由来ペプチドを使った研究

野菜や果物についた細菌を落とすために、私たちは水で洗うという行為を当たり前のように行っています。ところが、洗浄で取り除ける菌はごく一部にすぎず、表面に残り続ける菌がいることは意外と知られていません。今回紹介する研究は、レタスの表面に付着した大腸菌が、洗浄という『物理的な力』にさらされることで、抗生物…

公開日: 2026年09月07日 06:43

「DDTとその代謝物」という表示は何を意味するのか——残留農薬の基準表示をめぐる研究 研究論文OpenAlexロシア

「DDTとその代謝物」という表示は何を意味するのか——残留農薬の基準表示をめぐる研究

スーパーで売られている食品には、残留農薬の基準値が細かく定められています。その代表格の一つが、かつて世界中で使われた有機塩素系殺虫剤DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)です。ロシアの技術規則では「DDTとその代謝物」という項目がすべての食品で申告義務の対象になっていますが、実はこの表現自体が…

公開日: 2026年09月07日 04:56

枯草菌の脂質ペプチドに、細胞保護と抗菌の二面性 国際研究が分子レベルで解析 研究論文OpenAlexチュニジア

枯草菌の脂質ペプチドに、細胞保護と抗菌の二面性 国際研究が分子レベルで解析

食品の保存性を高めたり、健康に役立つ機能性成分を微生物から見つけ出す研究は、天然由来の添加物や機能性食品素材への関心の高まりとともに進んでいます。今回紹介する研究は、バチルス属(Bacillus)の菌が作り出す『リポペプチド(脂質とペプチドが結合した化合物)』という物質に着目し、その細胞への影響や抗…

公開日: 2026年09月07日 03:31

アマゾン・シングー川のダム下流域、魚の水銀濃度はどう変わったか 研究論文OpenAlexブラジル

アマゾン・シングー川のダム下流域、魚の水銀濃度はどう変わったか

大型ダムの建設は川の流れだけでなく、魚に含まれる水銀の量にも影響を与えることがあると報告されています。アマゾン地域で最大級の発電容量を持つベロモンテ水力発電所(ブラジル・パラー州、シングー川)が2016年に稼働を始めて以降、周辺の魚にどのような変化が起きているのかを調べた研究を紹介します。

公開日: 2026年09月06日 05:31