研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ハラール表示の食肉製品における豚DNAの検出と、近赤外分光による放血の有無に伴う組織変化の探索
加工が進んだ食肉製品では、表示どおりの動物種が使われているかを外見から確かめることは困難です。表示にない種の混入は、消費者保護や表示の管理だけでなく、宗教上の理由などで特定の食事上の制約を持つ人々にとっても重要な問題になります。
公開日: 2026年10月20日 06:24
3種のヤムイモから取り出したでんぷんの性質を比べた研究
ヤムイモ(ヤマノイモ属)は熱帯・亜熱帯の多くの国で食料を支える重要な作物で、でんぷんを多く含みます。ただし研究チームによると、その利用は主に、粉やでんぷんなどに加工せず、収穫したイモを生鮮品のまま食材として消費することにとどまり、でんぷんの供給源としてはまだ十分に活用されていません。世界のでんぷん生…
公開日: 2026年10月20日 06:09
市販しょうゆ28製品の香り成分と感じ方の違いを調べた研究
しょうゆは、たんぱく質やでんぷんを多く含む原料を微生物で発酵させて造る、東アジアを代表する調味料です。発酵や加工の過程では、酵素による分解、微生物の代謝、加熱で起こる反応などが重なり、多数の揮発性成分(においのもとになる、空気中へ広がりやすい成分)が生まれます。市販品は原料や製法、商品の位置づけがさ…
公開日: 2026年10月20日 05:45
殻をむきやすく、生に近い品質を保つ:上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)の部位別の短時間蒸し処理を比較した研究
チュウゴクモクズガニ(いわゆる上海ガニ)は、中国で年間約89万トン生産される淡水養殖の重要な種です。著者らによると、流通はこれまで主に活ガニの販売に頼ってきましたが、生産量が増えるにつれ、売り切れずに傷んでしまうカニが多く出て経済的損失につながっています。冷凍や塩漬けといった一次加工も広く行われてい…
公開日: 2026年10月20日 05:30
重曹(炭酸水素ナトリウム)の濃度が豚肉ミオシンの分子間の力と流動特性に与える影響
肉の主要なたんぱく質であるミオシンは、筋原線維たんぱく質の50〜55%を占めます。加熱するとゲル(ゼリー状の構造)をつくる性質があり、食肉製品の品質に深く関わります。ミオシンの構造は、溶液のpHやイオン強度(溶けている塩類の濃さ)によって変わることが知られています。
公開日: 2026年10月20日 05:23
PSE豚ロースを使った再成形加熱製品に超音波処理はどう影響するか
豚肉には、色が淡く、柔らかく、肉汁が出やすい「PSE肉」と呼ばれるものがあります。これに対して、赤みを帯びたピンク色で締まりがあり、肉汁が出にくい肉は「RFN肉」と呼ばれます。PSE肉には、加工品の原料として使う際の技術的な制約があるとされています。
公開日: 2026年10月20日 05:15
超音波の速さと弱まり方で桃の熟度と内部品質を推定できるかを調べた研究
桃は収穫後に日持ちしにくく、熟すにつれて果肉が急速に軟らかくなります。熟度の判断に使われる糖度や硬さなどの多くは、果実を切ったり押しつぶしたりしなければ測れません。そのため、果実を傷つけずに一つずつ品質を見分ける方法が求められてきました。
公開日: 2026年10月20日 05:04
ヤムイモの品種と加工法で、粉や料理の性質と食べやすさはどう変わるか
ヤムイモはアフリカ、アジア、南北アメリカの熱帯・亜熱帯で栽培されるイモ類で、世界の生産量の98%以上をアフリカが占めます。研究チームによると、コンゴ民主共和国東部ではヤムイモは十分に活用されていない作物とされ、消費や生産を促す取り組みも思うように進んでいません。その主な理由として著者らは、付加価値の…
公開日: 2026年10月20日 04:47
セイヨウサンシュユの果実は熟すにつれて香り成分がどう変わるか:熟度の目印となる揮発性成分の探索
セイヨウサンシュユ(学名コルヌス・マス)は、赤紫色の楕円形の実をつけるミズキ科の植物です。実は熟すと濃い赤色になり、果肉がやわらかく香りも強くなるため、ジャムやジュース、果実酒などには完熟果がよく使われます。論文によると、この果実は熟度の違う段階でも利用され、緑色の未熟果を発酵させたものは「ポーラン…
公開日: 2026年10月19日 12:03
週1回のオゾンガス処理は保存中の卵黄の脂肪酸とコレステロールにどう影響するか
卵黄には、リノール酸や、魚油に多いことで知られるDHA(ドコサヘキサエン酸)など、二重結合を複数もつ「多価不飽和脂肪酸」が含まれています。こうした脂肪酸は化学的に変化しやすく、保存中に少しずつ劣化する性質があります。卵黄にはコレステロールも多く含まれます。
公開日: 2026年10月19日 11:57
飼料から肉、加工品まで――安定同位体比で食肉の「出どころ」をたどる試み
食肉や肉製品は世界中で広く食べられています。比較的高価なため、安い原料へのすり替えなどの偽装が起こりやすく、本物かどうかを確かめる方法が求められています。ロシアの研究チームは、この課題に安定同位体比という指標で取り組みました。
公開日: 2026年10月19日 11:27
アヒル肉に混ぜられた鶏肉の量を、デジタルPCRのDNA測定値から重量割合へ換算する方法の検討
食肉の偽装では、安価な鶏肉が、味や食感の似たアヒル肉の代わりに使われることがあります。ひき肉や加工品では見た目で肉の種類を見分けられないため、DNAを手がかりに判別する方法が使われてきました。DNAは動物の種類ごとに異なり、加熱や加工を受けても比較的残りやすいからです。
公開日: 2026年10月19日 11:23