研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
コーヒー果肉を段階的に活用する抽出法の比較:有用成分とペクチン、ペクチンオリゴ糖の回収
コーヒー豆を取り出す工程では、果実の外側の果肉(コーヒーチェリーパルプ)が大量に残ります。研究チームによると、この果肉は生の果実重量のおよそ半分を占める主要な副産物です。果肉には抗酸化作用などが報告されているポリフェノール類と、植物の細胞壁を構成する多糖類のペクチンが含まれています。しかし、十分には…
公開日: 2026年10月20日 05:57
キクラゲ類の生物学から栽培・栄養までを整理した総説
キクラゲの仲間(アウリクラリア属)は、耳のような形とぷるぷるした食感を持つきのこです。世界、とくにアジアで経済的に重要な食用・薬用きのこのひとつに数えられます。分類や栽培方法、含まれる生理活性物質についての研究は数多くあります。しかし著者らによれば、それらの情報は分野ごとに分かれており、きのこの生物…
公開日: 2026年10月17日 06:50
ミミズ由来ペプチドの酵素分解条件の最適化と、抗酸化作用・がん細胞への作用を調べた研究
陸にすむミミズは栄養や医薬の素材として注目を集めるようになり、その体から得られる天然の生理活性物質が研究者の関心を集めています。研究チームは、タイ北東部で確認されたミミズの一種アミンタス・アレヌルス(Amynthas arenulus)に着目しました。このミミズのたんぱく質を酵素で分解して得られるペ…
公開日: 2026年10月15日 06:23
チーク葉の成分と試験管内での働きを調べ、グルテンフリークッキーへの配合を試みた研究
チーク(Tectona grandis)は木材として知られる樹木ですが、その葉はインドネシアの東ジャワで食べ物を包んだり色付けしたりするのに昔から使われてきました。チーク葉にはポリフェノールの一種であるフェノール化合物やフラボノイドが多く含まれると報告されています。ただし、食品素材としての活用はまだ…
公開日: 2026年10月09日 01:52
動物コラーゲン由来の血圧降下ペプチドに関する研究知見を整理した総説
高血圧は世界的に大きな健康課題です。著者らが引用する推計では、2023年時点で30〜79歳の成人のうち約14億人、この年齢層の33%が高血圧とされています。そのうち診断を受けているのは54%、治療を受けているのは42%、血圧が十分に管理できているのは21%にとどまると紹介されています。著者らは、合成…
公開日: 2026年10月07日 06:10
カニ殻由来のキトサンオリゴ糖がマクロファージの炎症シグナルに与える影響を調べた研究
動脈硬化は、血管の壁に脂質がたまるだけの受け身の現象ではなく、慢性的な炎症が関わる病態だと考えられています。論文は、血管壁に入り込んだマクロファージ(体内で異物を取り込む免疫細胞)が酸化した悪玉コレステロールを過剰に取り込んで「泡沫細胞」に変わり、炎症が持続することが病変の拡大につながる、とこれまで…
公開日: 2026年09月17日 14:44
食中毒菌の武装を解く?タイ由来の植物抽出物が黄色ブドウ球菌の増殖と病原性を弱めるしくみ
食品を汚染して食中毒の原因になる細菌のひとつに、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)があります。加熱で菌自体は死んでも、あらかじめ産生された毒素が残ってしまうことがあるため、食品を扱う現場では菌をできるだけ増やさないこと、そして菌が持つ「病原性の武器」そのものを弱めることが重…
公開日: 2026年09月08日 01:34
超音波の力で植物ポリフェノールを効率よく取り出す AIとの組み合わせで抽出条件を最適化
植物に含まれるポリフェノールやフラボノイドは、抗酸化作用を持つ成分として食品や健康分野で注目されてきました。しかし、これらの成分を植物からどれだけ効率よく取り出せるかは、加熱温度や時間、抽出に使う技術の設定条件によって大きく左右されます。今回紹介する研究では、東南アジアに自生するピランカサ(Ardi…
公開日: 2026年09月04日 06:34
焼き畑ではなく培地へ:農業残渣でキノコ栽培のコストと収量を両立させる試み
稲わらやトウモロコシの茎など、収穫後に残る農業残渣(バイオマス)は、多くの地域で畑での野焼きによって処分されています。この野焼きは温室効果ガスの排出や大気汚染を引き起こすだけでなく、本来なら別の用途に使えたはずの資源を燃やして失っていることにもなります。この研究は、そうした廃棄されがちな農業残渣を、…
公開日: 2026年09月03日 08:27
赤と緑、同じ野菜でも中身は違う? アルテルナンテラの2つの見た目タイプを比べた研究
観葉植物としても、また一部地域では食用としても知られるヒユ科の植物アルテルナンテラ・ベッツィキアナ(Alternanthera bettzickiana)には、葉が緑一色のタイプと、赤と緑が入り混じった斑入りタイプが存在します。同じ植物種でありながら見た目がこれほど異なると、含まれる成分や体に対する…
公開日: 2026年09月02日 02:29
発酵キノコソーセージの乳酸菌から、ピロリ菌を抑える可能性のあるペプチドを発見――胃酸環境でも活性を維持
発酵食品には、乳酸菌などの微生物が作り出すさまざまな代謝産物が含まれています。これらの中には、抗菌作用など生物学的な働きを持つ可能性があるものも報告されており、機能性食品の研究対象として注目されています。今回紹介する研究は、発酵キノコソーセージから分離された乳酸菌Lactiplantibacillu…
公開日: 2026年08月28日 02:42
アルツハイマー病患者の腸内環境に発酵魚ペースト「カピプラ」はどう働くか、模擬腸モデルで検討
腸内細菌のはたらきが脳の状態と関わり合っているという「腸脳相関」という考え方が、近年注目されています。腸内細菌が作り出す代謝物や、食品由来の生理活性ペプチドが、この腸と脳のやり取りに影響しうることが指摘されています。今回紹介する研究では、タイ南部で伝統的に食べられている発酵魚ペースト「カピプラ(Ka…
公開日: 2026年08月27日 00:34