研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
遠くの国ほど高く売れるチーズ、その常識は「食文化の近さ」で変わる――イタリア産チーズ輸出の実証研究
貿易の世界には昔からよく知られた現象がある。同じ企業が同じ商品を輸出していても、輸送先が遠い国になるほど、輸送費や保険料を差し引いた本体価格(FOB価格)自体が高くなる傾向があるというものだ。運賃が上乗せされるからではなく、価格そのものが遠方向けに引き上げられているという点がポイントで、これまでは品…
公開日: 2026年09月05日 20:32
紙とセンサーで飲料中のポリフェノール量を測る―市販茶とジュースでの検出技術を検証
お茶や果汁飲料に含まれる没食子酸は、植物由来のポリフェノールの一種で、飲料の品質や保存状態を評価する指標として注目されることがある成分です。こうした成分を測るには通常、高価な分析機器と専門的な前処理が必要になりますが、今回紹介する研究では、紙と小型の電気化学センサーを組み合わせた、より手軽な測定方法…
公開日: 2026年09月05日 19:43
リンゴ果皮とレモン繊維をクラッカーに配合すると、ポリフェノールの損失を抑えられる可能性
果物や野菜を加工する際に出る皮や芯などの副産物には、まだ活用しきれていない栄養素が残っていることがあります。イタリア原産のリンゴ品種「アヌルカ」の果皮もそのひとつで、食物繊維やポリフェノール(フェノール化合物)を豊富に含むことが知られています。乾燥させて粉末にすれば、パンや焼き菓子などの栄養価を高め…
公開日: 2026年09月05日 05:28
子宮内膜症と腸内細菌の関係:エストロゲン代謝と食事成分をめぐる最新レビュー
子宮内膜症は、本来子宮の内側にあるはずの組織が卵巣や骨盤の腹膜、腸などに異所性に生着してしまう慢性の炎症性疾患です。世界保健機関(WHO)が2025年に更新した推計によると、生殖年齢の女性の約10%、世界で約1億9000万人がこの病気を抱えているとされ、慢性骨盤痛や月経困難症、性交痛、不妊の主要な原…
公開日: 2026年09月05日 02:36
「健康な献血者」にも隠れた栄養リスク?698人調査でわかった体格・食生活のばらつき
献血は今の医療を支える欠かせない仕組みですが、世界で年間1億1800万単位以上の血液が集められている一方、多くの国で献血者の確保は簡単ではありません。献血には健康状態を確認する適格基準がありますが、この基準は明らかな病気を除外することが目的で、体重や生活習慣、食事内容といった、時間をかけて献血者の健…
公開日: 2026年09月05日 02:35
アンモニアで色が変わるゼラチンフィルム、食品の傷み具合を目で確認できる新素材の研究
魚介類や肉、卵などの食品は傷み始めるとアンモニアなどの揮発性物質を発生させます。この性質を利用して、パッケージの色が変わることで食品の鮮度低下を知らせる「インテリジェント包装」の開発が近年進んでいます。トルコのブルサ工科大学などの研究グループが、食品用フィルムの素材として広く使われるゼラチンに、コバ…
公開日: 2026年09月04日 05:01
ヴィンサント醸造の乱れをどう抑えるか 酵母2種の混合スターターを試した研究
イタリア・トスカーナ地方の伝統的な甘口ワイン「ヴィンサント」は、収穫後に陰干しした干しブドウを使い、樽の中でゆっくりと時間をかけて発酵させる独特の製法で造られます。ところがこの製法には昔からの悩みがあります。糖度が非常に高い干しブドウの果汁は微生物にとって過酷な環境になりやすく、発酵が途中で止まった…
公開日: 2026年09月03日 08:34
腸内細菌と代謝物から見る肥満研究:食事・薬・AIをつなぐ最新レビュー
肥満は単に食べ過ぎややせにくい体質という話では片づけられず、腸内に棲む微生物たちと私たちの体との複雑なやり取りが背景にあることが近年の研究で注目されています。今回紹介する総説論文は、腸内細菌叢(マイクロバイオーム)とそれらが作り出す代謝物(メタボローム)が、エネルギーバランスやインスリンの効き方、体…
公開日: 2026年09月03日 07:42
パスタの新しいタンパク質源、イタリアの消費者はどう受け止める? 470人調査から見えたこと
大豆や牛肉に代わる「代替タンパク質源」として、麻(ヘンプ)、海藻、昆虫、エンドウ豆などが世界的に注目されています。持続可能な食料生産を目指すうえで期待される一方、実際に食卓に並んだときに消費者がどう感じるかは別問題です。イタリア・ボローニャ大学の研究チームは、これらの原料を使ったパスタに対してイタリ…
公開日: 2026年09月03日 06:25
地球にやさしい食事は腎臓の健康にも関係する? 米国の高齢者調査で見えた男女差
近年、人間の健康だけでなく地球環境への負荷も考慮した食事パターンとして「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」が注目されています。野菜や果物、全粒穀物、豆類を中心とし、赤身肉や砂糖を控えめにするこの食事スタイルが、実際に体のどの部分にどう関わるのかはまだ研究途上です。今回紹介する研究は、この食事パターン…
公開日: 2026年09月03日 05:36
巨大な野生ニンジンは薬になるか? アルジェリア産Daucus carota subsp. maximusの成分と機能性を調べた研究
ニンジンといえば食卓でおなじみの野菜だが、その野生種の中には食用のニンジンとは姿形も性質も異なるものが存在する。今回紹介する研究が対象とした「Daucus carota subsp. maximus」は、セリ科に属する二年生植物で、アルジェリアに自生する野生ニンジン亜種の中でも最大級の大きさを持つと…
公開日: 2026年09月02日 09:38
カリウムを減らした葉物野菜は保存できるか ベビーリーフの品質保持を探る研究
レタスの仲間の「ベビーリーフ」は、サラダなどで手軽に野菜を摂れる食材として親しまれています。一方で、カリウムの摂取制限が必要な慢性腎臓病の患者にとっては、葉物野菜はカリウムを多く含むため食べにくい食材でもあります。もし栽培の工夫でカリウム含有量を抑えた野菜を作れれば、こうした患者の選択肢を広げられる…
公開日: 2026年09月02日 01:32