研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ポテトチップスに潜む金属・農薬・カビ毒——イランでの摂取リスク評価研究
ポテトチップスは子どもから大人まで幅広く親しまれているスナック菓子ですが、原料となるじゃがいもや製造・流通の過程で、金属、農薬、カビ毒(マイコトキシン)といった汚染物質がわずかに混入する可能性が指摘されています。今回紹介する研究は、こうした複数種類の汚染物質を同時に取り上げ、ポテトチップスを食べるこ…
公開日: 2026年09月06日 05:23
生乳への中和剤混入は微生物汚染のサインか——イラン北西部の実地調査
牛から搾ったばかりの生乳は時間が経つと乳酸菌の働きで酸性化し、酸度が上がる。この酸っぱさを消すために炭酸塩などのアルカリ性の中和剤をひそかに混ぜる不正行為が、新興国の一部地域で問題になっている。中和剤そのものが直接の毒性を持つかどうかとは別に、この行為が牛乳の衛生状態そのものと関係しているのかは、実…
公開日: 2026年09月05日 04:53
ニジマスの切り身をより長持ちさせる包装フィルム、ZnOナノ粒子と茶ポリフェノールの効果を検証
魚は栄養価が高い一方で傷みやすく、冷蔵保存中でも数日で微生物の増殖や脂質の酸化が進み、風味や安全性が損なわれてしまいます。こうした課題に対して、食品を包む「フィルム」自体に抗菌・抗酸化の働きを持たせる『アクティブパッケージング』という考え方が研究されています。今回紹介する研究は、キトサンとゼラチンを…
公開日: 2026年09月03日 09:25
グアの種子、品種によって栄養価や粘りに大きな差──15系統を比較した研究
グア(Cyamopsis tetragonoloba)という豆科植物をご存じでしょうか。主に夏に栽培される作物で、種子の胚乳部分に含まれるガラクトマンナンという多糖類は「グアガム」として抽出され、食品の増粘剤や安定剤として幅広く使われています。さらに種子を包む胚芽や種皮はタンパク質を多く含み、飼料や…
公開日: 2026年09月02日 09:39
熟すほど甘くなる仕組みとは? イランの希少なマクワウリ2品種を成長段階ごとに調べた研究
メロンと聞くと甘い果肉を思い浮かべる方が多いと思いますが、その甘さや栄養価が果実の成長過程でどのように変化していくのかは、実はあまり詳しく調べられていません。特に世界各地に存在する在来品種については、品種改良された主要品種に比べてデータが乏しいのが実情です。今回紹介する研究は、イランで栽培されている…
公開日: 2026年09月02日 06:34
ナシはいつ収穫すべきか? 香り成分の変化から果実の熟度を読み解く研究
果物のおいしさは、収穫のタイミングに大きく左右されます。早すぎれば風味が乗らず、遅すぎれば店頭に並ぶ前や輸送中に傷んでしまう。とはいえ、外見だけで果実の「中身の熟れ具合」を正確に判断するのは簡単ではありません。今回紹介する研究は、ナシの果実が熟していく過程で内部の成分がどのように変化していくのかを、…
公開日: 2026年09月02日 03:41
ハーブ「ゼータリア・ムルティフローラ」の葉粉末をブロイラーの飼料に加えると何が起きるか
鶏肉の生産現場では、抗生物質に頼らずに成長効率や肉の品質を高める工夫が求められています。その候補として近年注目されているのが、地中海沿岸や中東の乾燥地帯に自生するシソ科のハーブ、ゼータリア・ムルティフローラです。イランのシラーズ大学やオーストラリアのセントラル・クイーンズランド大学などの研究グループ…
公開日: 2026年09月02日 01:34
チモール入りコーティングでカットキュウリは長持ちするか、研究結果を読む
コンビニやスーパーで売られているカット野菜は、切った瞬間から鮮度が落ち始めます。表面が乾いてしなびたり、傷んだ切り口から微生物が増えたりするためです。こうした劣化を遅らせる方法として、食品の表面に薄い膜(可食性フィルムやコーティング)をまとわせる技術が研究されています。今回紹介する研究は、天然由来の…
公開日: 2026年08月31日 20:33
ラベンダー精油を包んだナノ粒子で作る食品包装フィルム、マス切り身の鮮度保持を検証
魚の切り身は傷みやすく、輸送や保存の間にどう鮮度を保つかは食品業界にとって長年の課題です。近年注目されているのが、プラスチックの代わりに植物由来の材料で作る「活性包装フィルム」です。単に食品を包むだけでなく、抗菌成分や抗酸化成分を少しずつ放出することで保存性を高める工夫がされています。今回紹介する研…
公開日: 2026年08月31日 20:26
持続可能な『EAT-ランセット食』への順守度と白内障の関連を調べたイランの研究
近年、地球環境への負荷を抑えながら人の健康を支える食事のあり方として『EAT-ランセット食』という考え方が提案されています。これは人間の栄養と環境の持続可能性を両立させることを目指して開発された基準食です。この食事パターンについて、これまで白内障との関連を調べた研究はありませんでした。今回、イランの…
公開日: 2026年08月29日 02:23
子どものフッ化物摂取と心血管リスク因子の関係を探る:イラン・ヤズド市の調査から
フッ化物は虫歯予防のために水道水に添加されたり、歯磨き粉に含まれたりすることで知られる成分です。一方で、体内に取り込まれたフッ化物が骨や歯以外の健康、たとえば心血管系にどのような影響を及ぼすのかについては、まだ十分にわかっていない部分があります。特に、生活習慣や体の基礎的な特徴が形作られる子どもや青…
公開日: 2026年08月24日 19:31
食事成分と運動でがんの『血管新生』と『細胞死』はどう調節される?――クルクミンやオメガ3など6つの生理活性栄養素に着目した総説
がん細胞は、本来なら寿命を迎えて自然に死ぬはずの仕組み(アポトーシス、細胞のプログラムされた死)をすり抜けたり、自分専用の血管を新しく作り出して栄養を確保したりすることで、増殖や進行、さらには治療への抵抗性を獲得すると考えられています。こうした異常な細胞死の制御と血管新生は、がんの病態を理解するうえ…
公開日: 2026年08月23日 17:33