研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

抗がん剤治療を外来で受ける患者の栄養リスクと、届いていない栄養支援 研究論文OpenAlexイギリス

抗がん剤治療を外来で受ける患者の栄養リスクと、届いていない栄養支援

抗がん剤などの全身的ながん薬物療法を受けている患者では、栄養不良がよく見られます。栄養不良は、治療に耐えにくくなること、生活の質の低下、死亡の増加と関連することが知られています。それでも、外来での栄養状態のチェック(栄養スクリーニング)は推奨されているにもかかわらず、実施は医療現場によってまちまちで…

公開日: 2026年10月17日 05:42

短期間の低エネルギー状態は骨代謝の指標と炎症性物質にどう影響するか:たんぱく質摂取を保った場合との比較試験 研究論文OpenAlexイギリス

短期間の低エネルギー状態は骨代謝の指標と炎症性物質にどう影響するか:たんぱく質摂取を保った場合との比較試験

運動などで消費するエネルギーに対して食事からのエネルギーが大きく不足した状態は「低エネルギー利用可能性(LEA)」と呼ばれます。この状態が長く強く続くと、骨の健康を損なうおそれがあると考えられています。これまでの実験研究では、数日間エネルギーを制限すると、骨をつくる働きを反映する血中指標(P1NP)…

公開日: 2026年10月11日 21:27

卵殻粉をカルシウム源に使った、飲み込みやすい食品ゲルの研究 研究論文OpenAlexイギリス

卵殻粉をカルシウム源に使った、飲み込みやすい食品ゲルの研究

食べ物や飲み物を口から胃へ送り込む働きがうまくいかなくなる状態を嚥下障害といいます。著者らは、嚥下障害が高齢者に多く、食事量の減少や生活の質の低下につながると説明しています。論文によれば、65歳を超える人の30〜40%が何らかの程度の嚥下障害を経験すると報告されています。

公開日: 2026年10月03日 05:20

ベッカー型筋ジストロフィーの成人における食事のたんぱく質摂取量と体脂肪・生活の質との関連を調べた研究 研究論文OpenAlexイギリス

ベッカー型筋ジストロフィーの成人における食事のたんぱく質摂取量と体脂肪・生活の質との関連を調べた研究

ベッカー型筋ジストロフィー(BMD)は、筋肉の維持に関わるジストロフィンというたんぱく質が十分につくられないために起こる、まれな遺伝性の病気です。X染色体上の遺伝子が関係するため主に男性に生じ、骨格筋の衰えと身体機能の低下が徐々に進み、最終的に生活の質(QoL:本人が感じる生活の満たされ具合)の低下…

公開日: 2026年09月29日 05:12

食品のたんぱく質量をより正確に計算するために:窒素-たんぱく質換算係数のデータベース「NiCE」 研究論文OpenAlexイギリス

食品のたんぱく質量をより正確に計算するために:窒素-たんぱく質換算係数のデータベース「NiCE」

食品にどれだけたんぱく質が含まれているかを正確に求めるには、たんぱく質を構成するアミノ酸の量を足し合わせるか、食品に含まれる窒素の総量に適切な換算係数をかける方法があります。この換算係数は「窒素-たんぱく質換算係数(NCF)」と呼ばれ、窒素の量からたんぱく質の量を見積もるための倍率にあたります。

公開日: 2026年09月26日 06:00

運動中に糖質の代わりに『ナイアシン』を摂ると何が変わる? 脂質代謝と食欲への影響を調べた研究 研究論文OpenAlexイギリス

運動中に糖質の代わりに『ナイアシン』を摂ると何が変わる? 脂質代謝と食欲への影響を調べた研究

運動中にエネルギー源として脂肪をどれだけ使うか、糖質をどれだけ使うかは、運動後の体内の代謝やホルモンの動き、さらには『運動のあとお腹が空くかどうか』にまで関係していると考えられています。これまで、運動中に糖質を摂取すると血糖やインスリンが上がり、体脂肪の分解(脂肪分解)が抑えられることは知られていま…

公開日: 2026年09月04日 04:52

サケの筋肉細胞を長期間培養できる新たな細胞株、胚から樹立される 研究論文OpenAlexイギリス

サケの筋肉細胞を長期間培養できる新たな細胞株、胚から樹立される

魚の切り身は成長するにつれて筋肉が大きくなるだけでなく、新しい筋線維も一生を通じて作られ続けるという、哺乳類とは異なる成長様式を持っています。この仕組みを支えているのが、筋肉のもとになる前駆細胞(筋前駆細胞)です。しかし大西洋サケ(Salmo salar)のような養殖上重要な魚種では、長期間安定して…

公開日: 2026年09月03日 08:31

地中海食は喫煙による「見た目の老化速度」を和らげるか——エピジェネティック時計を使った横断研究 研究論文OpenAlexイギリス

地中海食は喫煙による「見た目の老化速度」を和らげるか——エピジェネティック時計を使った横断研究

年齢の割に体が老けている、あるいは若々しい——こうした「生物学的な老化の進み具合」を血液のDNAメチル化パターンから推定する手法が「エピジェネティック時計」です。近年はこの手法を使い、生活習慣が老化速度にどう影響するかを調べる研究が増えています。今回紹介する研究では、酸化ストレスの代表的な原因である…

公開日: 2026年08月31日 17:08

GLP-1薬による体重減少、タンパク質摂取量の低下と『筋肉』への影響は? 研究論文OpenAlexイギリス

GLP-1薬による体重減少、タンパク質摂取量の低下と『筋肉』への影響は?

近年、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬や、GIPとGLP-1の両方に作用するデュアル受容体作動薬が、2型糖尿病や肥満の治療薬として広く使われるようになりました。これらの薬剤は食欲を抑えることで大幅な体重減少をもたらすことが知られており、高齢者にも処方される機会が増えています。一方で…

公開日: 2026年08月23日 18:41

465本の嚥下研究を分析してわかったこと──「食品のかたさ・とろみ」を扱う論文の現状とは 研究論文OpenAlexイギリス

465本の嚥下研究を分析してわかったこと──「食品のかたさ・とろみ」を扱う論文の現状とは

ものを飲み込む力、いわゆる「嚥下(えんげ)」は、加齢や病気によって弱まることがあり、食事の安全に直結する重要なテーマです。研究の現場では、液体のとろみや食品のかたさ(テクスチャー)を変えたときに嚥下がどう変化するかを調べる論文が数多く発表されてきました。今回紹介するのは、そうした研究そのものを一段上…

公開日: 2026年08月23日 06:29

とろみ調整食で栄養は本当に足りているのか?高齢者の嚥下障害と『摂取量ギャップ』を考える 研究論文OpenAlexイギリス

とろみ調整食で栄養は本当に足りているのか?高齢者の嚥下障害と『摂取量ギャップ』を考える

飲み込みにくさ(嚥下障害)を抱える高齢者は、長期療養の現場で決して珍しくありません。誤嚥(食べ物や飲み物が気管に入ってしまうこと)を防ぐために、食事は「テクスチャー変更食(TMF)」と呼ばれる、とろみをつけたりペースト状にしたりした形態に調整されることがよくあります。国際的な基準であるIDDSI(国…

公開日: 2026年08月19日 01:28

高齢期の『蛋白質摂取』は筋肉だけでなく脳にも関係する?――サルコペニアと認知機能をめぐるレビュー論文 研究論文OpenAlexイギリス

高齢期の『蛋白質摂取』は筋肉だけでなく脳にも関係する?――サルコペニアと認知機能をめぐるレビュー論文

年齢を重ねると誰もが気になる「もの忘れ」や「筋力の衰え」。この2つは一見別の問題に見えますが、実は同じ食生活、特に「蛋白質の摂取量」と関わっているかもしれない、という視点を整理したレビュー論文が学術誌ニュートリエンツに2026年07月に掲載予定です。今回は、高齢者の認知機能低下と、加齢に伴う筋肉量・…

公開日: 2026年07月04日 18:25