研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

プロバイオティクスの利用と心の状態・物忘れ・おなかの症状の関係を地域の成人で調べた横断研究 研究論文OpenAlexイギリス

プロバイオティクスの利用と心の状態・物忘れ・おなかの症状の関係を地域の成人で調べた横断研究

腸と脳は神経やホルモンなどを通じて互いに影響し合っていると考えられており、この結びつきは「腸脳相関」と呼ばれます。研究チームはこの考え方を背景に、プロバイオティクスの利用が気分、認知、消化器の状態とどう関係しているかを調べました。プロバイオティクスとは、適切な量をとったときに健康上の利益をもたらす生…

公開日: 2026年10月14日 04:48

大西洋岸森林の果実で風味づけしたコンブチャは消化管と腸内細菌にどう作用するか:試験管内モデルによる探索的研究 研究論文OpenAlexイギリス

大西洋岸森林の果実で風味づけしたコンブチャは消化管と腸内細菌にどう作用するか:試験管内モデルによる探索的研究

腸内細菌叢は代謝や免疫、神経の働きに関わり、食事の成分を分解してさまざまな物質をつくり出します。発酵食品は、発酵で生じた成分や微生物を通じて腸内細菌叢に働きかける可能性があるとして注目されています。コンブチャは、砂糖を加えた紅茶や緑茶を、酢酸菌・乳酸菌・酵母が共生する培養体(SCOBY)で発酵させた…

公開日: 2026年10月13日 05:08

腸と脳のつながりをめぐる研究を、慎重な視点で整理した科学解説記事 研究論文OpenAlexイギリス

腸と脳のつながりをめぐる研究を、慎重な視点で整理した科学解説記事

この記事は、新しい実験結果を報告する論文ではありません。腸と脳の関係についての生物医学研究を、一般の読者にも分かりやすく伝えることを目的とした科学解説記事です。抄録によると、著者は研究の進展を紹介しながら、認知機能の健康にどのような意味を持つのかについて、根拠に基づいた偏りのない見方を保つことを目指…

公開日: 2026年10月13日 04:52

食品加工は腸内細菌と代謝の健康にどう関わるのか:人と実験の研究を比べて整理したレビュー 研究論文OpenAlexイギリス

食品加工は腸内細菌と代謝の健康にどう関わるのか:人と実験の研究を比べて整理したレビュー

食品加工は、安全性や保存性を高め、食べやすく消化しやすくします。一方で、食品の構造(食品マトリックス)を変えたり、腸内細菌がエサにできる成分を減らしたり、添加物や加熱で生じる物質を加えたりもします。著者らは、こうした変化が腸内細菌叢と代謝の健康にどう関わるのかを、批判的レビューとして整理しました。

公開日: 2026年10月12日 06:13

食事と腸内細菌の関連はどこまで一致するか――線形モデルを使った複数のヒト研究を比べた報告 研究論文OpenAlexイギリス

食事と腸内細菌の関連はどこまで一致するか――線形モデルを使った複数のヒト研究を比べた報告

私たちが何を食べるかと、腸の中に住む細菌の集まり(腸内細菌叢、マイクロバイオーム)との関係は、健康づくりに役立つ重要な手がかりになると考えられています。一方で、こうした関係を調べる研究の進め方は研究ごとに大きく異なり、その違いが研究結果に影響しうることも指摘されています。

公開日: 2026年10月10日 06:27

フレイルのある高齢者にペクチンを4週間補給した無作為化試験の報告 研究論文OpenAlexイギリス

フレイルのある高齢者にペクチンを4週間補給した無作為化試験の報告

加齢とともに心身の働きが少しずつ低下し、転倒や入院などのリスクが高まる状態を「フレイル(虚弱)」と呼びます。論文によれば、世界の60〜69歳では12〜23%がこの状態にあるとされ、慢性的な軽度の炎症や筋力低下、気分の落ち込み、代謝の問題を伴うことが多いと説明されています。運動や栄養を組み合わせた取り…

公開日: 2026年09月30日 01:36

酵母プロバイオティクス「ブラウディ酵母」を使った発酵飲料――素材ごとの働きの違いを整理した総説 研究論文DOAJイギリス

酵母プロバイオティクス「ブラウディ酵母」を使った発酵飲料――素材ごとの働きの違いを整理した総説

発酵飲料は、プロバイオティクス(生きたまま腸に届いて健康に役立つとされる微生物)や体に働きかける成分を届ける手段として注目されています。ただし著者らは、その働きは微生物の性質だけで決まるものではなく、微生物・食品素材(マトリックス)・製造条件の相互作用によって大きく左右されると指摘しています。

公開日: 2026年09月25日 06:32

乳糖不耐症の成人における栄養状態と骨の健康——13件の観察研究をまとめた系統的レビュー 研究論文OpenAlexイギリス

乳糖不耐症の成人における栄養状態と骨の健康——13件の観察研究をまとめた系統的レビュー

乳糖不耐症は、乳糖を分解する酵素ラクターゼが不足し、乳糖をうまく消化できない状態を指します。症状を避けるために乳製品を控える人は少なくありませんが、乳製品はカルシウム・ビタミンD・リンの供給源でもあるため、これらの摂取量や体内の状態が下がる可能性が指摘されてきました。

公開日: 2026年09月23日 17:28

穀物をすべて残したまま発酵させる ― 大麦麦芽とライ麦麦芽を用いたウイスキー用もろみ製造の比較研究 研究論文OpenAlexイギリス

穀物をすべて残したまま発酵させる ― 大麦麦芽とライ麦麦芽を用いたウイスキー用もろみ製造の比較研究

スコッチウイスキーの製造では、粉砕した穀物(グリスト)を糖化した後、溶け残った不溶性の固形分を取り除き、透明な糖液(ウォート)だけを発酵に回すのが一般的です。これに対し、不溶性の固形分を取り除かずに発酵、さらには蒸留の工程まで持ち込む「All Grains In(AGI、全穀物投入)」と呼ばれる手法…

公開日: 2026年09月22日 05:47

腸内細菌に良いとされる食事パターンと腎結石リスクの関連――中国人成人を対象にした症例対照研究 研究論文OpenAlexイギリス

腸内細菌に良いとされる食事パターンと腎結石リスクの関連――中国人成人を対象にした症例対照研究

腎結石(腎臓結石症)は再発率の高さで知られる疾患で、有効な対策をとらない場合10年以内の再発率は50%を超えるとされます。症状が出ないケースから、激しい痛みを伴う腎仙痛、血尿、急性腎障害、慢性腎臓病にまで至ることもあり、手術による治療が必要になる入院の割合は26%にのぼるという報告もあります。こうし…

公開日: 2026年09月05日 20:29

代替タンパク質の工場、どこに建てるべきか──立地決定の要因を調べた研究 研究論文OpenAlexイギリス

代替タンパク質の工場、どこに建てるべきか──立地決定の要因を調べた研究

植物由来肉や培養肉、微生物発酵によるタンパク質など、「代替タンパク質」と呼ばれる新しい食品の生産が世界的に注目されています。しかし、これらを作る工場をどこに建てるかという決定は、企業の商業的成功だけでなく、地域社会や環境にも大きな影響を及ぼします。今回紹介する研究は、食品加工施設の立地を決める際にど…

公開日: 2026年08月27日 05:31

食事・腸内細菌・免疫・脳のつながりは加齢に伴う認知機能とどう関係するのか——最新レビュー論文を紹介 研究論文OpenAlexイギリス

食事・腸内細菌・免疫・脳のつながりは加齢に伴う認知機能とどう関係するのか——最新レビュー論文を紹介

「腸は第二の脳」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。近年の栄養神経科学の分野では、腸内細菌叢(腸内フローラ)が免疫系や脳の働きとどのように結びついているのかが注目されています。今回紹介する論文は、食事・腸内細菌・免疫・脳という4つの要素が加齢に伴う認知機能とどのように関わり得るかに…

公開日: 2026年08月22日 04:30