研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
スマホサイズの光センサーでベリーの品質を測る——アロニア・ハスカップ・ゴジベリーでの検証
アロニア、ハスカップ、ゴジベリーといった「スーパーフード」系のベリー類は、抗酸化力の高さなどで近年注目を集めていますが、その品質を確かめるには従来、果汁を絞ったり試薬と反応させたりする化学分析が必要でした。こうした分析は正確な一方で、手間と時間がかかり、果実を壊してしまうという欠点もあります。もし果…
公開日: 2026年09月02日 13:32
スペインの豚肉は食卓に届くまでにどれだけの温室効果ガスを出しているのか
肉類の生産が温室効果ガス排出の大きな要因になっていることはよく知られていますが、その中でも豚肉産業について、原料の調達から加工、輸送、そして消費までを一貫して定量化した研究は多くありませんでした。特に、どの国のどんな食習慣がどれだけの排出につながっているのかを国別に詳しく調べた例は限られています。今…
公開日: 2026年09月02日 10:36
コーヒーからアクリルアミドを取り除けるか。「分子の鋳型」を使った新素材を試した研究
コーヒーは焙煎の過程で香ばしい風味が生まれる一方、アクリルアミドという物質もできてしまいます。アクリルアミドは加熱によってアミノ酸の一種であるアスパラギンと糖が反応してできる物質で、国際がん研究機関(IARC)により「ヒトに対しておそらく発がん性がある」に分類されています。欧州連合はこの物質を減らす…
公開日: 2026年09月02日 06:25
小麦オイルの新しい取り出し方――超臨界CO2抽出とソックスレー抽出、それぞれの得意分野とは
小麦(Triticum aestivum L.)は世界的に重要な穀物であり、炭水化物やたんぱく質の供給源として知られていますが、含まれる油脂(脂質)はごくわずかな割合にすぎません。しかしこの少量の油には、多価不飽和脂肪酸や脂溶性の抗酸化成分が含まれており、機能性食品の素材として注目されつつあります。…
公開日: 2026年09月02日 00:38
ペキー果肉パウダー、乳清たんぱく質配合で抗酸化成分の残りやすさが変化 スプレードライ製法を検証
ブラジルのセラード地域に自生するペキー(Caryocar brasiliense)という果実をご存じでしょうか。カロテノイドやフェノール化合物を豊富に含む果実ですが、脂質含有量が高く(果肉の約40%)、収穫期が限られているため、産業的な利用が難しいとされてきました。今回、ブラジル連邦大学ゴイアス校な…
公開日: 2026年08月31日 19:40
非破壊で「食べられるコーティング」の効き目を見る―イチゴを近赤外線で追跡した研究
収穫後の果物や野菜は、乾燥や酸化、微生物の繁殖によって品質が落ちていきます。これを遅らせる方法の一つとして近年注目されているのが、果物の表面に薄い可食性の膜を直接塗る「エディブルコーティング(食べられるコーティング)」です。プラスチック包装の代替として、環境負荷の少ない保存技術になりうると考えられて…
公開日: 2026年08月31日 17:12
就学前児童のスクリーン利用と生活習慣・こころの健康の関連を調べた研究
テレビやタブレットなどの画面(スクリーン)を見る時間が長い子どもは、睡眠や食事、こころの状態にどのような影響があるのでしょうか。乳幼児期からスマートフォンやタブレットに触れる機会が増える中、スクリーン利用と子どもの生活習慣・メンタルヘルスとの関連は、多くの保護者にとって関心の高いテーマです。今回紹介…
公開日: 2026年08月27日 11:29
診断前の血中ビタミンD濃度と前立腺がんの生存率の関連を調べた大規模統合解析
ビタミンDは骨の健康に関わる栄養素として知られていますが、がんとの関係についても長年研究が続けられてきました。これまでの研究では、血中のビタミンD濃度が高い男性ほど前立腺がんと診断されるリスクが高いという報告もあり、ビタミンDと前立腺がんの関係は単純ではないことが示唆されています。しかし、すでに前立…
公開日: 2026年08月23日 19:32
ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究
ハーブや野草の中には、まだ食品としての可能性が十分に調べられていない種が数多くあります。今回紹介する研究が注目したのは、シソ科の植物「セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans L.)」です。青紫の花を咲かせるこの植物は、ルーマニアの植物相に含まれるものの、これまであまり詳しく研究されてこな…
公開日: 2026年08月23日 18:34
スピルリナとクロレラ、ジャガイモデンプンのゲルにどう影響する? 藻類添加の物性を比較した研究
近年、微細藻類は栄養価の高い食品素材として注目され、すでにさまざまな加工食品に添加されています。とはいえ、藻類を混ぜることで食品の「食感」や「見た目」がどう変わるのかは、意外と詳しく調べられていません。特にジャガイモデンプンから作られるゲル(とろみのある半固形状の食品)に藻類を加えた場合、その力学的…
公開日: 2026年08月23日 00:37
リンゴの搾りかすがUV-C照射で栄養価アップ?食物繊維とポリフェノールへの効果を調べた研究
リンゴジュースやピューレを作ると、皮や芯、果肉の残りかすが大量に出ます。これらは「副産物」として廃棄されることが多いのですが、実はまだ食物繊維やポリフェノールなどの成分が残っています。この廃棄物をどうにか活用できないか、という発想から生まれたのが今回紹介する研究です。
公開日: 2026年08月22日 10:33
「超加工食品はすべて危険」という単純化が見落とすもの――持続可能な食生活への転換を考える
「超加工食品(UPF)はできるだけ避けたほうがいい」という話を、健康情報でよく見かけるようになりました。加工の度合いで食品を分類する「NOVA分類」という枠組みが広まったことで、UPFという言葉自体が一種の警告サインのように扱われる場面も増えています。ただ、この論文は「UPFという一つの大きな箱です…
公開日: 2026年08月22日 09:36