研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
甘茶の原料「アマチャ」の葉に含まれる4成分と葉の抽出物について、抗酸化作用と褐変を起こす酵素への作用を比べた研究
アマチャ(Hydrangea macrophylla serrata)は日本と朝鮮半島に自生するアジサイの仲間です。その葉は、甘い茶「甘茶」の原料として古くから使われてきました。甘茶の甘みのもとはフィロズルチンという成分で、砂糖のおよそ400〜800倍の甘さがあるとされています。葉にはほかにも、ポリ…
公開日: 2026年10月19日 07:32
抹茶と認知機能の関係を整理した総説:ヒト試験の結果と考えられる仕組み
抹茶は、日光を遮って育てた茶葉を蒸して乾燥させ、揉まずに細かく挽いた粉末の緑茶です。主に日本で生産され、茶道に欠かせないほか、菓子やラテなどの風味付けにも使われています。著者らは今回の総説で、抹茶が記憶や注意といった認知機能に与える影響について、ヒトを対象とした試験の結果と、その背景として考えられる…
公開日: 2026年10月16日 12:21
食事由来ポリフェノールと心血管の健康:体内での吸収・代謝から臨床的な意味までを整理した総説
心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患は、世界の主要な死因です。論文は世界保健機関の推計として、年間およそ1790万人がこれらの病気で亡くなり、世界の死亡の32%を占めると紹介しています。生活習慣、とくに食事が多くの危険因子と関わることから、薬物治療に加えて食事による予防が重要な研究分野になっています。
公開日: 2026年10月06日 21:57
搾りかすを資源として見直す——クランベリー果実の加工残渣に関する総説
クランベリーはツツジ科スノキ属の低木になる果実で、北米で広く栽培されるアメリカンクランベリー(Vaccinium macrocarpon)と、北欧や中欧などに分布するヨーロッパ産のツルコケモモ(V. oxycoccos)が代表的です。著者らによれば、生果のまま食べられる割合は限られており、大半はジュ…
公開日: 2026年10月02日 07:07
亜麻仁を与えた鶏の肉と卵に、植物ポリフェノール抽出物を加えると何が変わるか
鶏の肉や卵にオメガ3系脂肪酸を多く含ませたいという消費者の関心が高まっており、その手段として飼料への亜麻仁(フラックスシード)の添加が広く用いられています。亜麻仁はα-リノレン酸を豊富に含む油糧種子で、鶏はこれを体内でEPAやDHAといった長鎖脂肪酸へ変換できると報告されています。
公開日: 2026年09月14日 17:47
腸内細菌が生み出す代謝物と『Nrf2』という酸化ストレス防御スイッチ―炎症性発がんとの関係を整理した総説
私たちの腸には無数の細菌が住んでおり、食べたものを分解する過程でさまざまな代謝物をつくり出しています。これらの代謝物は腸の細胞や免疫細胞に働きかけ、体の防御システムに影響を与えることが知られています。今回紹介する総説論文は、こうした腸内細菌由来の代謝物が、細胞の酸化ストレス防御にかかわる「Nrf2(…
公開日: 2026年09月10日 09:29
小麦・ライ麦・大麦の食物繊維に含まれる『アラビノキシラン』、その細かな構造を読み解く新しい分析法
パンやシリアルの原料となる小麦、ライ麦、大麦などの穀物には、細胞壁を構成する食物繊維の一種として『アラビノキシラン(AX)』という多糖類が豊富に含まれています。アラビノキシランは、キシロースという糖が鎖状につながった背骨のような構造(キシロピラノース骨格)に、アラビノフラノースという糖が枝のように結…
公開日: 2026年09月08日 07:26
過体重女性の高タンパク質置換食、体組成に良い変化と関連か 大規模試験の二次解析
体重を減らすための食事療法では、タンパク質を多く摂る戦略が体組成の改善に役立つ可能性が指摘されてきました。しかし、こうした高タンパク質戦略が長期的にどのように継続され、体組成とどう関連するのかについて、特に過体重の女性を対象にした知見はこれまで限られていました。今回、ACOORHという多施設共同のラ…
公開日: 2026年08月29日 03:34