研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
水溶性食物繊維はバター風味粉末の香りの保持と安定性をどう変えるか:β-グルカンとイヌリンの比較
食品の香りのもとになる香料成分は揮発しやすく、加熱や保存のあいだに失われたり劣化したりしやすい性質があります。そこで液体の香料を、でんぷんや糖などの「壁材」で包み込み、噴霧乾燥と呼ばれる方法で粉末にする技術が広く使われています。噴霧乾燥は、液体を細かい霧にして熱風の中で一気に乾かし、粉にする方法です…
公開日: 2026年10月07日 05:29
ホテルの朝食ビュッフェで食品ロスを減らす掲示メッセージ:イタリアとオーストラリアのホテルで比べた現地調査
ホテルの朝食ビュッフェでは、好きな料理を好きなだけ取れる気軽さから、食べきれない量を皿に取ってしまい、食品が残されやすくなります。旅行は楽しみやくつろぎを重視する場面であるため、食品ロスを減らす配慮は後回しになりがちだと、これまでの研究でも指摘されてきました。
公開日: 2026年10月07日 05:13
人と地球の健康を両立させる国際版「食事ピラミッド」の提案
食事のガイドラインは、各国の食料政策や学校などでの教育、さらには食料システム全体のあり方にまで影響を与えています。論文の著者らは、近年のガイドライン作成をめぐる論争に加えて、食事と関わりの深い慢性疾患の負担が増していること、そして環境への負荷が高まっていることを挙げ、人の健康と地球環境の双方に沿った…
公開日: 2026年09月28日 05:00
カカオ由来の酵母を比較する研究——糖の消費と香り成分のちがいを調べる
チョコレートの風味は、カカオ豆の発酵の段階でつくられる「前駆物質」と呼ばれる化学成分に大きく左右されます。この発酵には酵母をはじめとする微生物が関わっていますが、研究チームは、カカオに由来する個々の酵母株がそれぞれどのような働きをしているのかは、まだ十分に解明されていないと述べています。
公開日: 2026年09月27日 06:22
乾燥中のリンゴはどう硬くなるのか——マイクロ波を断続的に使う乾燥法と熱風乾燥の比較
果物や野菜は水分を80〜95%含むため傷みやすく、乾燥は保存のために広く使われてきた方法です。しかし水分が抜けていく過程で、食品の組織は縮んだり潰れたりし、表面が硬い殻のようになる「ケースハードニング(表面硬化)」が起きることもあります。こうした変化は、乾燥品の食感や品質を大きく左右します。
公開日: 2026年09月22日 05:31
超加工食品をよく食べる人ほど、食品を捨てやすいのか?イタリア成人200人の調査から
「超加工食品(UPF)」という言葉を耳にする機会が増えています。スナック菓子や清涼飲料、即席麺のように、工業的な加工を経て作られる食品群を指す分類です。健康面での議論が多いUPFですが、今回紹介する研究はやや異なる角度からこのテーマに切り込んでいます。着目したのは「家庭で出る食品廃棄」との関係です。…
公開日: 2026年09月10日 08:30
オーストラリア産ヤギ肉、部位によって食感や品質はどれほど違うのか
ヤギ肉(シェボン)は世界的に見れば消費量の多い食肉のひとつですが、牛肉や豚肉に比べると、部位ごとの品質データが十分に整理されてこなかった食材でもあります。どの筋肉が柔らかく、どの筋肉が硬いのかという基礎情報が乏しいままだと、加工業者や販売者は部位ごとの特性を活かした売り方をしにくく、結果として消費者…
公開日: 2026年09月05日 01:46
レモンマートルとリバーミント、超音波抽出とマイクロカプセル化でポリフェノールをどう守るか
ハーブティーには、ポリフェノールと呼ばれる植物由来の成分が含まれていることが知られています。ただし、こうした成分は熱や光、酸素などの影響を受けやすく、抽出してから粉末などの形に加工する過程で失われてしまうことも少なくありません。今回紹介する研究では、オーストラリア原産のハーブであるレモンマートル(B…
公開日: 2026年08月23日 18:36
オーストラリア産カカオの化学プロファイルを分析、産地・発酵環境による違いを報告
チョコレートの原料であるカカオは、産地によって風味が異なることが知られています。ワインの『テロワール』のように、栽培地の環境や加工方法がカカオの香りや味わいに影響を与えると考えられていますが、そうした違いを生み出す化学的な背景を詳しく調べるには、産地ごとの成分データが欠かせません。近年、オーストラリ…
公開日: 2026年07月20日 14:30
「新しい食べ物が苦手」な人ほど、心身の健康を低く感じている? 米英豪の大規模調査から
初めての料理や見慣れない食材に、なんとなく手が伸びない。そんな「食わず嫌い」的な傾向は、実は多くの人に程度の差はあれ備わっている性格特性のひとつだとされています。この傾向は「フードネオフォビア(食物新奇性恐怖)」と呼ばれ、新奇で、風味が強く、見慣れない食品を避けようとする心理として研究されてきました…
公開日: 2026年07月16日 06:38
無塩漬剤ダチョウ肉サラミの熟成研究:脂肪量・塩分・スターター菌が品質を左右する
ダチョウ肉は牛肉に近い赤身の味わいを持ちながら脂肪が少ないとされ、近年は新しい食肉資源として注目されています。今回紹介するのは、そんなダチョウ肉を使ったイタリア風の熟成サラミについて、原料の配合や熟成期間が品質にどう影響するかを詳しく調べた研究です。特にこの研究では、亜硝酸塩・硝酸塩を使わない「クリ…
公開日: 2026年07月16日 05:36