研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
慢性便秘の食事指導の後、ニンジン中心の食生活で手のひらが黄色くなった症例報告
慢性便秘は、硬い便や残便感、腹部の張りなどの症状を通じて、日常生活や心身の生活の質を大きく損なうことがあります。治療ではまず、食物繊維を増やすといった生活習慣の見直しを勧められることが多いとされています。
公開日: 2026年10月20日 07:53
大豆粉をテンペ菌で最長20日間固体発酵させたときの成分と機能の変化:L-カルニチンの蓄積とイソフラボンの変換
大豆はたんぱく質や食物繊維、イソフラボンなど多様な成分を含む食材です。一方で、消化を妨げる酵素阻害物質や、特有の青臭さが利用の妨げになることもあります。微生物で大豆を発酵させると、栄養や成分の構成が変わることが知られています。その一例が、インドネシアの伝統食テンペです。テンペは、リゾプス属のカビ(テ…
公開日: 2026年10月16日 09:06
食用アカパンカビの乾燥菌体に含まれるエルゴチオネインとスペルミジン:1ロットの分析結果と既存文献との比較
アカパンカビ(Neurospora crassa)は、実験生物としてよく知られるカビの一種です。著者によると、アジアやアフリカでは発酵食品を通じて何世代にもわたり食べられてきました。現在は、液体の中で培養した菌糸体(カビの糸状の体)をまるごと乾燥させた食品素材としても生産されています。食品としての議…
公開日: 2026年10月13日 05:54
マイタケの生理活性研究はどう発展してきたか:約600本の論文から見た世界の研究動向
マイタケ(学名グリフォラ・フロンドサ)は食用きのこであると同時に、薬用きのことしても研究されてきました。多糖類、なかでもβグルカンと呼ばれる成分をはじめ、さまざまな成分が含まれています。これまでに、免疫の働きの調節、抗酸化、抗腫瘍、抗菌、代謝への作用といった生理活性との関連が調べられてきました。
公開日: 2026年10月11日 05:23
若年成人の「カフェイン依存」の自己認識は、心の健康や生活習慣とどう関連するか
カフェインは世界で最も広く摂取されている精神刺激物質で、若い世代では眠気覚ましや集中のためにコーヒーやエナジードリンクを利用する人が少なくありません。一方で、若年成人のうつや不安の増加が公衆衛生上の課題となるなか、カフェインへの依存と心の状態や日々の生活との関わりについては、これまでうつ・不安だけ、…
公開日: 2026年10月10日 22:30
お茶と心臓・代謝の健康に関する臨床試験をまとめた総説
お茶は世界で最もよく飲まれている飲み物の一つで、多くの文化で日常の飲料として、また伝統的な薬として使われてきました。近年は、健康に役立つ成分を含む「機能性食品」としてお茶に関心を寄せる人が増えています。背景には、心臓や血管の病気、肥満、2型糖尿病など、生活習慣と関わりの深い「心血管代謝系」の危険因子…
公開日: 2026年10月10日 22:10
食品由来の生理活性ペプチドは心臓と代謝の健康にどこまで役立つと言えるか――作用の仕組みを根拠の強さで格付けしたレビュー
牛乳、卵、大豆、魚、穀物などに含まれるたんぱく質は、消化や発酵、酵素処理によって小さな断片に分かれます。そのうち、おおむねアミノ酸2〜20個ほどの長さで、栄養素としての働きを超えて体に何らかの作用をもたらす可能性があるものを「生理活性ペプチド」と呼びます。血圧、血糖、脂質、肥満など、心臓・血管と代謝…
公開日: 2026年10月09日 06:27
カテキンとエピカテキンを食品中で安定に保つ方法を整理したレビュー
カテキンとエピカテキンは、緑茶やチョコレート、果物を使った飲料などに含まれるポリフェノールの一種です。著者らは、これらが抗酸化作用や抗炎症作用、心臓や代謝に関わる性質を示す成分として知られていると紹介しています。一方で、食品の加工や保存の途中で酸化したり、分子の立体的な形が変わる「エピ化(エピメリ化…
公開日: 2026年10月08日 01:33
大豆から生まれる成分「エクオール」――作れない人を作れる人に変えられるか、臨床試験の系統的レビュー
大豆に含まれるイソフラボンは、更年期症状の緩和や心血管・認知機能の健康との関連が注目されてきた成分です。ただし観察研究では良い結果が示される一方、ランダム化臨床試験(参加者をくじ引きのように割り付けて効果を比べる試験)の結果は一致していません。
公開日: 2026年09月30日 21:29
腸内環境から認知機能を考える——薬用植物シャタバリの生理活性成分に関する総説
著者らは、認知機能の低下が遺伝的要因だけでなく、生活習慣に関連した要因とも結びつくようになっている現状を出発点に、この総説をまとめています。インスリン抵抗性、酸化ストレス、神経炎症といった要素が重なり合って認知機能の問題が生じるという見方が広がっており、また女性の産後うつや生殖関連のホルモン変動に伴…
公開日: 2026年09月30日 07:12
黒コショウと白コショウの抽出物を比べる — 収率・成分・抗酸化と抗菌のはたらき
コショウ(Piper nigrum L.)は世界で広く使われる香辛料であり、同時に生物活性をもつ植物成分の供給源でもあります。著者らによると、コショウの辛味や価値は「オレオレジン」と呼ばれる油状の抽出物、アルカロイドのピペリン、精油といった成分に支えられています。オレオレジンとは、コショウの粉末から…
公開日: 2026年09月29日 07:33
大豆の品種ごとに違う抗酸化ペプチド——大豆タンパク質分解物の脂質酸化抑制を比べた研究
食品に含まれる油脂は、時間の経過とともに酸素と反応して劣化します。これを脂質酸化と呼び、風味の悪化や品質低下の原因になります。この酸化を抑える働きが期待されているものの一つが、タンパク質を酵素で細かく切り分けて得られる「ペプチド」です。
公開日: 2026年09月28日 05:31