研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

タイオバの葉抽出物を加えたデンプンの乾燥挙動と機能性を調べた研究 研究論文OpenAlexポルトガル

タイオバの葉抽出物を加えたデンプンの乾燥挙動と機能性を調べた研究

タイオバ(Xanthosoba sagittifolium、学名表記はXanthosoma sagittifolium)は中南米の熱帯地域に自生する植物で、「非慣行食用植物」に分類されます。地下の塊茎(ちかけい、地中の茎が養分をためて太くなった部分)はデンプンの供給源となり、葉にはタンパク質や食物繊…

公開日: 2026年10月04日 00:45

魚の加工残さと緑茶から取り出した成分で、魚バーガーの日持ちを調べた研究 研究論文OpenAlexポルトガル

魚の加工残さと緑茶から取り出した成分で、魚バーガーの日持ちを調べた研究

魚は良質なたんぱく質や必須ミネラル、ビタミンを含む食品で、アジ科のマアジ(大西洋アジ、ポルトガルでは「カラパウ」と呼ばれる)はオメガ3系多価不飽和脂肪酸にも富んでいます。ただし、著者らによれば、この脂質の豊かさは同時に弱点でもあります。脂質が酸化しやすく、日持ちが短くなるのです。水分活性(食品中で微…

公開日: 2026年10月02日 07:45

捨てられてきた葉と皮を包装材へ ― カルドンの葉とレモンの皮を使ったホエイタンパク質フィルムの研究 研究論文OpenAlexポルトガル

捨てられてきた葉と皮を包装材へ ― カルドンの葉とレモンの皮を使ったホエイタンパク質フィルムの研究

農産物や食品を加工する過程では、毎日大量の副産物が出ます。これらは食物繊維やタンパク質、ミネラル、ポリフェノールなどを含んでいるにもかかわらず、多くが廃棄されています。研究チームは、こうした副産物を食品そのものや「活性食品包装」――包装材自体が食品の品質保持に働きかける包装――の材料として活かせない…

公開日: 2026年09月30日 06:28

7種のドングリ粉を比べる――栄養・粘り・脂質の成分を横断的に調べた研究 研究論文OpenAlexポルトガル

7種のドングリ粉を比べる――栄養・粘り・脂質の成分を横断的に調べた研究

ドングリはブナ科コナラ属(Quercus)の樹木が実らせる果実で、北半球に広く分布しています。ポルトガルの「モンタード」やスペインの「デエサ」と呼ばれる林と牧地を組み合わせた土地利用の中では、生態的にも経済的にも重要な位置を占めてきました。しかし、著者らによれば、かつて食べられていたドングリの利用は…

公開日: 2026年09月26日 00:18

オリーブの葉を活かした3Dプリント製ボトル――オリーブオイルの酸化を抑える包装の研究 研究論文OpenAlexポルトガル

オリーブの葉を活かした3Dプリント製ボトル――オリーブオイルの酸化を抑える包装の研究

エキストラバージンオリーブオイルは、不飽和脂肪酸を多く含むため酸化しやすく、保存中に品質が少しずつ低下していきます。研究チームは、この酸化をできるだけ抑える新しい容器をつくれないかと考えました。

公開日: 2026年09月21日 05:01

イボタノキ属の果実が熟すまで——成分と働きの変化をたどった研究 研究論文OpenAlexポルトガル

イボタノキ属の果実が熟すまで——成分と働きの変化をたどった研究

イボタノキ属(Ligustrum、モクセイ科)は、中国を原産とする低木・小高木のなかまで、18世紀以降に観賞用として各地へ広まり、現在は生け垣としてよく植えられています。オリーブやライラックと同じ科に属し、その果実には抗酸化や免疫の調節などに関わるとされるさまざまな成分が含まれることが、これまでの研…

公開日: 2026年09月19日 05:54

レーザー光の散乱パターンから牛肉の品質を読み取る試み——アロウケーザ牛での検討 研究論文OpenAlexポルトガル

レーザー光の散乱パターンから牛肉の品質を読み取る試み——アロウケーザ牛での検討

食肉産業では、肉の品質を手早く、しかも肉を傷つけずに評価できる方法が求められています。従来の分析は試料を切り出したり薬品で処理したりする必要があり、時間も手間もかかるためです。

公開日: 2026年09月17日 05:41

漁業のデジタル・トレーサビリティをより包摂的にするには――専門家43人への聞き取りとEUの規制枠組みからの考察 研究論文OpenAlexポルトガル

漁業のデジタル・トレーサビリティをより包摂的にするには――専門家43人への聞き取りとEUの規制枠組みからの考察

トレーサビリティとは、水産物がいつ、どこで、誰によって獲られ、どのような経路で流通したかを記録し、さかのぼって追跡できるようにする仕組みのことです。水産物市場の国際化が進み、法制度上の要求も高まるなかで、こうした仕組みは単に製品を追跡する手段としてだけでなく、サプライチェーン全体の管理や公平性、社会…

公開日: 2026年09月14日 19:56

でん粉をナノサイズの結晶に変える新しい手法とは?酵素と通電加熱を組み合わせた研究 研究論文OpenAlexポルトガル

でん粉をナノサイズの結晶に変える新しい手法とは?酵素と通電加熱を組み合わせた研究

でん粉は米や小麦、いも類などに含まれるごくありふれた成分ですが、その結晶構造をナノメートル単位まで小さく加工すると、食品や工業分野で新しい機能材料として利用できる可能性があります。こうした「でん粉サブミクロ結晶」は従来、強い酸で長時間分解する方法で作られてきましたが、酸を大量に使うことや廃液処理など…

公開日: 2026年09月10日 09:36

オレガノ精油の乳化コーティングでカツオの切り身は長持ちするのか——冷蔵保存を伸ばす天然由来の工夫を検証した研究 研究論文OpenAlexポルトガル

オレガノ精油の乳化コーティングでカツオの切り身は長持ちするのか——冷蔵保存を伸ばす天然由来の工夫を検証した研究

刺身や切り身として食卓に並ぶ魚は、脂質やたんぱく質を豊富に含む一方で、脂質の酸化や微生物による腐敗が進みやすく、冷蔵庫に入れていても品質が落ちるスピードが速いという弱点があります。ポルトガル沿岸で多く水揚げされるカツオの一種であるSarda sarda(英名Atlantic bonito)も例外では…

公開日: 2026年09月09日 05:00

レモンの搾りかすからペクチンを取り出す:酸の種類と乾燥方法で何が変わるのか 研究論文OpenAlexポルトガル

レモンの搾りかすからペクチンを取り出す:酸の種類と乾燥方法で何が変わるのか

レモンジュースやレモン精油をつくる工場では、果皮を中心に大量の副産物が出ます。この果皮には、食品のとろみづけやゲル化剤として使われる多糖類「ペクチン」が豊富に含まれており、廃棄物の有効活用先として注目されています。ポルトガル・カトリック大学のバイオテクノロジー・ファインケミストリーセンター(CBQF…

公開日: 2026年09月08日 06:32

ブルーベリーの日持ちを延ばす?皮を守る「食べられるコーティング」の研究 研究論文OpenAlexポルトガル

ブルーベリーの日持ちを延ばす?皮を守る「食べられるコーティング」の研究

ブルーベリーは収穫後すぐに傷みやすく、水分が抜けて実が柔らかくなったり、カビが生えたりしやすい果物です。この劣化をできるだけ抑えるための方法として、食品の表面に薄い膜をつくる「可食性コーティング」が世界各地で研究されています。今回紹介する研究では、ポルトガルのミーニョ大学(University of…

公開日: 2026年09月02日 01:33