研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
コンブチャの微生物共同体「SCOBY」を、茶以外の食品の発酵に使う研究をまとめたレビュー
コンブチャは、甘くした茶を発酵させて作る伝統的な飲料です。発酵を担うのは、細菌と酵母が一緒に暮らす微生物の集まりで、SCOBY(細菌と酵母の共生培養)と呼ばれます。微生物は、発酵液の中と、液面にできるセルロースを多く含む膜の両方にすみ分けています。酵母は砂糖を分解してエタノールをつくり、酢酸菌がその…
公開日: 2026年10月12日 05:19
SSRI服用中の体重増加と腸内細菌 ― 仮説の枠組みを整理したレビュー
うつ病は世界で人口の約4%が影響を受けるとされる、頻度が高く生活への負担も大きい病気です。その薬物治療の中心にあるのが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる薬です。SSRIは神経の隙間でセロトニンが回収されるのを妨げ、セロトニンによる情報伝達を強めることで、抑うつや不安の症状を和ら…
公開日: 2026年09月29日 11:33
腸内細菌がつくる短鎖脂肪酸と免疫のつながり――総説論文の紹介
自己免疫疾患や自己炎症性疾患は近年、とくに先進国で増えています。著者らは、現在の推計では自己免疫疾患が世界人口のおよそ8〜10%に影響しているとしたうえで、この増加の背景に環境や生活習慣の変化、とりわけ食生活の変化があるのではないかという問題意識から論を起こしています。食物繊維や植物性食品を多く含む…
公開日: 2026年09月29日 05:34
植物性ミルク代替品に潜む芽胞形成菌――ブラジル市場の111製品を調べた研究
豆乳やオーツミルク、アーモンドミルクなど、植物を原料にした「ミルク代替飲料」(植物性ミルク代替品)は、健康志向や環境への配慮を背景に世界中で消費が広がっています。研究チームは、ブラジルで急速に市場が拡大しているこれらの製品について、微生物学的な品質と安全性のリスクがどの程度あるのかを明らかにしようと…
公開日: 2026年09月14日 16:09
発酵食品は本当に安全か?―世界の研究をまとめて調べたレビュー論文
キムチ、ヨーグルト、味噌、チーズ、発酵ソーセージ…。発酵食品は世界中の食文化に根づき、健康志向の高まりとともにその栄養的・機能的な特性が注目されています。一方で、発酵という工程自体が食品の保存性や安全性を高めるとされる反面、微生物や化学物質によるリスクを心配する声も根強くあります。今回紹介する論文は…
公開日: 2026年08月22日 01:26
プロのハンドボール選手で腸内細菌はどう変わる?パレオ食と合理食を比べた8週間の研究
「腸活」や「腸内フローラ」という言葉をよく耳にするようになりましたが、実際に食事を変えると腸内細菌はどのくらい変化するのでしょうか。特にアスリートのように体づくりのために特殊な食事法を取り入れる人たちにとって、この疑問は身近なテーマです。今回紹介する研究は、プロのハンドボール選手を対象に、狩猟採集民…
公開日: 2026年08月14日 15:26
古代小麦は栄養バランスに優れる? アレルギー反応性との関係を分析した研究
アインコーン、エンマー、カムット、スペルトといった「古代小麦」は、独特の栄養価やタンパク質組成が注目され、パンやパスタなどの加工食品での利用が増えています。しかし、加工後のタンパク質の質や、小麦アレルギーに関わるIgE抗体との結合性については、これまで十分に調べられてきませんでした。今回、古代小麦と…
公開日: 2026年07月29日 01:38
腸内細菌叢を整えるには?食事とサプリメントに関する研究をまとめたレビュー論文
「腸活」という言葉をよく耳にするようになりました。食物繊維や発酵食品、プロバイオティクスのサプリメントなど、腸内細菌叢(腸内フローラ)に働きかけるとされる食品や成分は数多くありますが、実際のところどこまで科学的な裏付けがあるのでしょうか。今回紹介するのは、食事やサプリメントを通じて腸内細菌叢を調整す…
公開日: 2026年07月27日 23:33
アルジェリアの伝統発酵食品から見つかった酵母、プロバイオティクス候補としての可能性を探る
ヨーグルトや発酵食品に含まれる「プロバイオティクス」というと乳酸菌をイメージする人が多いかもしれませんが、実は酵母の中にもプロバイオティクスとしての性質を持つものがあると考えられています。今回紹介する研究では、アルジェリアの伝統的な発酵食品からSaccharomyces属の酵母を分離し、その性質や安…
公開日: 2026年07月27日 23:30
皮の廃棄部位からヨーグルトへ:ポリフェノール豊富な植物副産物を使った機能性発酵乳の研究
ジャガイモ、ザクロ、オレンジの皮は、食品加工の過程で通常は廃棄される部分ですが、実はポリフェノールなどの生理活性成分を豊富に含むことが知られています。近年、こうした「食品副産物」を有効活用しようという研究が世界的に広がっており、環境負荷の低減と食品の高付加価値化を両立させる方法として注目されています…
公開日: 2026年07月12日 21:33