研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
イネの「茎の強さ」と「収量」は両立できるか? 育種系統30種を統計解析で読み解く研究
イネは世界人口の半数以上が主食とする作物です。品種改良の現場では、収穫量を増やすことと同時に「倒伏(とうふく)」、つまり台風や大雨、あるいは肥料をよく効かせた栽培条件で茎が折れたり倒れたりしてしまう現象を防ぐことが、長年の大きな課題とされてきました。倒伏が起きると収量や品質、収穫作業の効率が大きく損…
公開日: 2026年09月02日 00:24
ホウレンソウの仲間「ツルムラサキホウレンソウ」で試された、ナノゼオライトを使う徐放性チッ素肥料の研究
化学肥料として畑にまかれるチッ素は、作物に吸収されずに雨水とともに流れ出たり、ガスとして大気中に逃げたりすることが少なくありません。特に一般的な尿素肥料は、土に入れてから10〜15日ほどで急速に溶け出してしまうため、作物が必要とするタイミングと供給のタイミングがずれやすいという課題があります。こうし…
公開日: 2026年08月31日 21:39
モンスーン期の土池でブラックタイガーエビを養殖すると何が起きるか——体長と体重の関係から探る
エビ養殖の現場では、育てたエビがどれだけ順調に育っているかを日々知ることが経営の要になります。インド・グジャラート州の商業養殖場で行われたこの研究は、雨季(モンスーン期)に土池で育てられたブラックタイガーエビ(Penaeus monodon)を対象に、体の長さと重さの関係、そして「肥満度(コンディシ…
公開日: 2026年08月31日 20:25
米のとぎ汁とパニールから作る「単細胞タンパク質」、乳酸菌が生む成分は原料でどう変わるか
培養肉や昆虫食と並んで、微生物を使ってタンパク質をつくる「単細胞タンパク質(シングルセルプロテイン、SCP)」が、持続可能な代替タンパク源として注目されています。酵母や細菌などの微生物を培養し、その菌体そのものをタンパク源として利用する発想です。今回インドのGITAM School of Scien…
公開日: 2026年08月31日 17:30
雑穀は健康や食料安全保障にどう役立つのか 栄養と加工方法をまとめたレビュー論文
雑穀(ミレット)は、乾燥や水不足に強い穀物として近年あらためて注目を集めています。米や小麦、トウモロコシと並ぶ栄養的な利点を持つとされながらも、実際にはあまり広く食べられていません。今回、公衆衛生・食料安全保障・持続可能な農業という観点から雑穀の栄養面の利点を整理したレビュー論文が、学術誌『ディスカ…
公開日: 2026年08月31日 14:28
医師は植物性食をどう見ているか——インド・医科大学での知識・態度・実践調査
野菜や果物、豆類、ナッツ、種子、全粒穀物を中心とする「植物性食」は、心血管代謝系の病気の予防や管理に役立つ可能性があるとして関心が高まっています。こうした食事について患者に助言する立場にあるのが医師ですが、医師自身がどれだけ知識を持ち、どんな態度で臨み、実際にどう実践しているかは、意外と調べられてき…
公開日: 2026年08月29日 03:32
インド北東部の祭りで受け継がれる伝統的な肉料理を調査 ― ホーンビル祭の市場を3年間記録
インド北東部ナガランド州のコヒマで毎年開催される「ホーンビル祭」は、州内の複数の民族が集まり、伝統文化を披露する大規模な祭典として知られています。こうした祭りの屋台や市場では、地域に伝わる動物由来の食品が数多く販売されていますが、その実態が体系的に記録されることはこれまで多くありませんでした。今回紹…
公開日: 2026年08月28日 12:36
赤米は白米に代わる機能性食品になりうるか、20品種を調べた研究
白米は主要な栄養素を多く含む一方で、色素が少ないために抗酸化性の面では見劣りするとされています。世界の人口が増え続ける中で、主食そのものを通じて栄養価の高い食品を届けることが求められており、色のついた米、なかでも赤米が注目されています。今回紹介する研究は、赤米20品種を対象に、生化学的な特性と調理の…
公開日: 2026年08月28日 12:33
捨てるはずの皮が主役に――ドラゴンフルーツの皮とオーツを使った機能性ロール開発の研究
鮮やかな赤紫色の果肉が特徴のドラゴンフルーツ(Hylocereus polyrhizus)。食べた後に残る皮は、通常そのまま捨てられてしまうことがほとんどです。しかし近年、食品加工で出る廃棄物を減らしつつ、健康によいとされる成分を加えた「機能性食品」への関心が高まっています。今回紹介する研究では、こ…
公開日: 2026年08月25日 15:34
緑葉野菜は栄養不足対策の切り札になるか——インドの事例から考える総説
ほうれん草や小松菜のような緑の葉物野菜は、私たちの食卓に馴染み深い存在です。しかし発展途上国では、こうした身近な野菜が「栄養不足を補う手段」として改めて注目されているといいます。今回紹介するのは、緑葉野菜の栄養面での重要性を整理した総説論文です。インドをはじめとする発展途上国では、栄養不足や微量栄養…
公開日: 2026年08月22日 05:18
干ばつや高温に強い『雑穀』、その耐性の仕組みと品種改良の未来を探る研究
気候変動によって干ばつや高温、土壌の塩害といった環境ストレスが深刻化する中、これらに負けにくい作物をどう育てるかは、世界の食料安全保障にとって重要な課題です。今回紹介するのは、こうした『非生物的ストレス』に対して雑穀類がどのような仕組みで耐えているのかを整理し、今後の品種改良の方向性を論じた総説論文…
公開日: 2026年08月20日 10:28
植物性ミルクは動物性ミルクの代わりになるか——雑穀ミルクに着目した総説論文
牛乳や乳製品は、豊富な栄養素と多様な生理活性成分を持つことから、古くから人間の食生活の中心的な存在とされてきました。しかし近年、乳糖不耐症や牛乳アレルギー、さらには環境の持続可能性への関心の高まりを背景に、動物由来のミルクから、大豆やアーモンド、オーツ、米などの植物・穀物由来の代替ミルクへと関心が広…
公開日: 2026年08月16日 20:26