研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
肝疾患における生薬・ハーブ療法——効果と危険の両面をめぐる総説
この総説論文は、肝臓の病気の治療において、生薬やハーブといった植物由来の医薬品が果たす「二面性」を整理することを目的としています。著者らが着目したのは、こうした薬草が一方で肝臓を守る働き(肝保護作用)をもちながら、他方で肝障害を引き起こす原因にもなりうるという点です。
公開日: 2026年09月14日 16:39
地中点滴かんがいでトウモロコシを育てる — 畝間隔と吐出量の組み合わせを検証
トウモロコシは食料・飼料・工業原料として世界で広く使われる重要な穀物です。一方で、農業は世界の淡水利用の約7割を占めるとされ、地域によっては8〜9割に達します。限られた水でどれだけ収量を確保できるかが、栽培上の大きな課題になっています。
公開日: 2026年09月14日 02:01
肥満に伴う腸内細菌と代謝ホルモン、食習慣のつながりを探る研究
肥満は、食べ過ぎと運動不足という単純な収支だけでは説明しきれない、複雑な代謝の状態だと考えられるようになっています。著者らは、食欲やエネルギー代謝を調節するホルモンと、腸にすむ細菌、そして日々の食習慣という三つの側面を、同じ参加者について同時に調べることを目指しました。
公開日: 2026年09月13日 23:55
インド・アッサム州ジョルハット県のキノコ栽培者はどんな人たちか——社会経済的背景と栽培の実態を調べた調査
キノコ栽培は、栄養面での安定や収入の確保、農村の暮らしの手立てを多様にすることにつながる農業の一形態として広がりつつあります。著者らは、キノコ栽培を広めたり支援したりする取り組みを実効性のあるものにするには、実際に栽培している人たちがどのような背景を持ち、どのような条件のもとで営んでいるのかを把握す…
公開日: 2026年09月13日 23:16
インドの消費者は「強化食用油」をどう受け止めているか——グループ討論からの報告
この研究は、インドの都市部に暮らす高学歴の消費者が、ビタミンAとDを加えた「強化食用油」をどのように受け止めているかを明らかにしようとしたものです。強化食用油とは、日常的に使う包装済みの調理油に微量栄養素を加えたもので、インドでは食品安全基準機関(FSSAI)の2016年の規則にもとづいて行われてい…
公開日: 2026年09月13日 18:06
乳酸菌由来の多糖「グルカン」が酸化ストレスを和らげ、線虫の寿命を延ばしたという報告
私たちの体の中では、呼吸や代謝といった日常的な営みにともなって「活性酸素種(ROS)」と呼ばれる反応性の高い分子が絶えず生まれています。放射線や化学物質、環境汚染、感染などの外的要因も、その発生源になります。研究チームは、活性酸素はある程度までなら細胞が備える抗酸化のしくみで処理されるものの、その処…
公開日: 2026年09月13日 18:02
雑穀は栄養不良と生活習慣病の両方に効くのか――5種の雑穀をめぐる系統的レビュー
白米や小麦に比べて地味な存在だった雑穀が、近年あらためて注目されている。今回紹介する系統的レビューは、パールミレット、フィンガーミレット、フォックステールミレット、リトルミレット、コドミレットという5種類の雑穀を対象に、これまで発表された査読済みの臨床研究や生化学研究を整理し、栄養成分と健康との関わ…
公開日: 2026年09月10日 08:35
CRISPR技術で気候に強く栄養価の高い作物をつくる試み——最新レビュー論文を読む
世界の人口は2050年に97億人に達すると見込まれており、必要な農業生産量を満たすには生産性を60〜70%引き上げる必要があるとされています。同時に気温上昇や降水パターンの変化、異常気象の増加が作物の栽培環境を大きく変えつつあります。加えて、鉄・亜鉛・ビタミンA・葉酸などの微量栄養素の不足、いわゆる…
公開日: 2026年09月09日 06:29
在来品種「チャクハオ」黒米に棲む微生物を探る——収量とアロマを支える土壌の力
インド北東部マニプール州の伝統的な黒い香り米「チャクハオ(Chak-hao)」は、独特の香りと高いアントシアニン含量で知られ、鉄分やビタミンE、抗酸化成分に富む食材として評価されてきました。しかしこの在来品種は収量が低く、栽培期間が長いという課題も抱えています。今回紹介する研究は、この米の根や根の周…
公開日: 2026年09月09日 06:24
手作り食は『足りているか』だけでは測れない ― ペットの生鮮食を二つの軸で評価する新しい枠組み
犬や猫に生肉や新鮮な食材を使った手作り食を与える『フレッシュフィーディング』が注目される一方、その栄養価を巡る議論は長く平行線をたどってきました。従来の規制や基準は、各栄養素が定められた最低量(フロア)を超えているかどうかという一点だけで食事を評価してきました。しかしこの方法では、その栄養素がどんな…
公開日: 2026年09月08日 21:25
パンノキの若い果実と種子、どちらも野菜として食べられる? 発育段階ごとの成分を比較した研究
パンノキ属の樹木には、種なしで果肉を食べる「パンノキ(Artocarpus altilis)」と、種を野菜として利用する近縁種「パンノミ(Artocarpus camansi)」があります。どちらも熱帯地域で古くから食用にされてきましたが、果実が育つ過程でどのように味や栄養、調理特性が変化していくの…
公開日: 2026年09月08日 19:45
海藻に含まれる成分は健康に役立つのか 最新研究をまとめたレビュー論文を読む
コンブやワカメ、ノリといった海藻は日本の食卓に馴染み深い食材ですが、世界的にも「機能性成分の宝庫」として研究対象になっています。今回紹介するのは、海藻由来の生理活性化合物がヒトの健康にどのような働きを持ちうるかを、2020年から2026年にかけての研究をもとに整理した総説(レビュー)論文です。硫酸化…
公開日: 2026年09月08日 08:23