研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
妊娠中のビタミンDは妊娠高血圧腎症の予防に役立つか:既存研究を整理した文献レビュー
妊娠高血圧腎症(プレエクランプシア)は、妊娠20週以降に新たに高血圧が現れ、尿たんぱくや母体の臓器の働きの異常を伴う妊娠合併症です。論文によると世界の妊娠の約2〜8%に起こり、けいれん発作(子癇)、腎臓や肝臓の障害、早産、胎児の発育不全などにつながることがあり、母子の健康を損なう重要な原因の一つとさ…
公開日: 2026年10月14日 11:17
生後6〜24か月の発育阻害児における食事の多様性と重症度の関係:インドネシア・中部ロンボク県での調査
「発育阻害(スタンティング)」とは、長期にわたる栄養不足などにより、子どもの身長(乳児では寝かせて測る身長)が年齢に比べて大きく下回る状態を指します。世界保健機関(WHO)の成長基準では、同じ年齢の子どもの標準値から標準偏差2つ分以上低い場合に発育阻害とされます。妊娠から2歳までのいわゆる「最初の1…
公開日: 2026年10月13日 05:37
育児用ミルクの脂肪は「パーム油を含むかどうか」より「分子の構造」で評価すべきだとする総説
育児用ミルク(乳児用調製粉乳)には、母乳に多く含まれる飽和脂肪酸「パルミチン酸」の量を母乳に近づけるため、パーム油やその液状部分であるパームオレインが長く使われてきました。しかし、パルミチン酸の量をそろえても、脂肪分子の中でパルミチン酸がどこに付いているかという構造までは母乳と同じになりません。この…
公開日: 2026年10月11日 05:08
カルシウム摂取量と低身長(スタンティング)の重症度の関連を調べた研究 ― インドネシア・中部ロンボク県での横断調査
「スタンティング(stunting)」とは、年齢に対して身長(乳児では寝かせて測る身長)が著しく低い状態を指します。世界保健機関(WHO)の成長基準では、年齢別身長のzスコアが中央値より−2標準偏差を下回る場合をスタンティング、−3標準偏差を下回る場合を重度のスタンティングと分類します。著者らは、こ…
公開日: 2026年10月01日 19:32
地元の食材を使った栄養教育と妊娠高血圧腎症の予防——北スラウェシ州トモホンの保健センターでの報告
妊娠高血圧腎症(プレエクランプシア)は、妊娠中に高血圧・浮腫・尿タンパクを特徴として現れる状態で、原著は、これが世界的にも母体の病気や死亡に大きく影響する妊娠期の障害であると述べています。母体側では妊婦の年齢が若すぎる場合や高すぎる場合、出産回数の多さ、既往歴などが、胎児側では多胎などが、発症のリス…
公開日: 2026年10月01日 09:29
低体重の幼児に牛乳と卵を6か月提供し、母親への栄養教育を組み合わせた取り組みの報告
体重が年齢に対して低い「低体重」の幼児は、成長障害のリスクが高いと考えられています。こうした子どもへの対応として、食品を提供する支援と、養育者に栄養の知識を伝える教育はよく行われてきました。しかし研究チームは、開始時点の子どもの状態や感染症の影響といった要因を同時に考慮したうえで効果を検討した研究は…
公開日: 2026年10月01日 08:40
低栄養の幼児に地元産「カムルチー(ガブス)のでんぶ」を1か月与えた介入研究
幼児期の低栄養は、インドネシアをはじめ多くの国で依然として公衆衛生上の課題であり、体重の不足だけでなく身長の伸びの停滞や感染症のリスクとも関連すると指摘されています。著者らは、こうした状況に対して身近な食材を活かす方法に注目しました。
公開日: 2026年09月29日 05:56
学校給食は「権利」と「投資」をつなげるか――インドネシア無償栄養給食プログラムの評価研究
インドネシアでは2025年1月に「無償栄養給食プログラム(MBG)」が始まり、急速に規模を広げてきました。著者らによれば、政府の公式報告では2026年3月31日時点で全国26,362か所の栄養提供サービス拠点(SPPG)を通じて約6,180万人が対象となり、そのうち約4,950万人が児童・生徒だった…
公開日: 2026年09月28日 21:38
SNSの短い動画とチャットボットを組み合わせた栄養教育——低体重児をもつ母親の離乳食の知識・態度・実践を調べた研究
生後6〜24か月の時期に与える補完食(離乳食、現地ではMP-ASIと呼ばれます)は、子どもの栄養状態を左右する大きな要因のひとつです。原著によれば、開始時期・回数・質・量が推奨を満たさない与え方は、低体重ややせ、発育の遅れのリスク上昇と関連することが、観察研究や介入研究で一貫して示されてきました。イ…
公開日: 2026年09月28日 19:47
インドネシアの出生時身長が短い子ども、その背景要因を全国調査から分析
出生時の身長が短いことは、その後の低身長(スタンティング)や長期的な健康問題のリスクを高めると考えられています。著者らは、インドネシアではさまざまな介入が行われてきたにもかかわらず、出生時身長が短い子どもや出生時点でのスタンティングの割合が依然として高い状態にあると指摘しています。
公開日: 2026年09月28日 05:58
沿岸部の子どもたちに見られた「魚は豊富なのに低身長」という実態——インドネシア・コタワリンギン・バラットでの調査
スタンティング(stunting)とは、慢性的な栄養不足や感染症のくり返しによって、年齢に対して身長の伸びが十分でない状態を指します。世界的な公衆衛生上の課題であり、論文によると、インドネシア全国の割合は2018年の30.8%から2023年には21.5%へ下がったものの、WHOが「負担が大きい」とす…
公開日: 2026年09月25日 19:50
インドネシア・バンテン州の村で、乳幼児の食事摂取・感染症と栄養状態の関係を調べた研究
乳幼児は体が急速に育つ時期にあたるため、栄養の問題や病気にかかりやすい集団だと考えられています。著者は、子どもの栄養状態が日々の食事からの摂取量と感染症の影響を受けうる点に注目しました。
公開日: 2026年09月13日 19:58