著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Prima Abdika Jurnal Pengabdian Masyarakat

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

取り組みの目的

小学生の間では、感情面の問題、ファストフードを多く食べる傾向、いじめ、座って過ごす時間の長さが課題とされており、早い段階から複数の課題をまとめて扱う働きかけが求められています。著者らはこうした背景から、地域貢献活動として「PELANGIプログラム」を実施しました。目的は、子どもたちの感情を整える力、バランスのよい栄養についての知識、体力を高めることです。

誰を対象に、何を行ったか

活動はインドネシア東ジャワ州マラン県スンブルプチュン郡の公立小学校、SDNサンビゲデ第2校と協力して行われ、4年生と5年生の児童25人が参加しました。評価には二つの方法が組み合わされました。一つは教員への聞き取りによる質的な把握、もう一つは活動の前後に同じ評価を行って変化を比べる数量的な評価です。

プログラムは三つの柱で構成されていました。キャンバスに絵を描いたり色を塗ったりする「アートセラピー」、鶏肉と野菜を使ったヘルシーな点心づくりに取り組む「ファン・クッキング」、そして「オペル・ボラ・サヤン」「パラワン・リンバ」と名付けられた集団遊びを行う「スポーツ・ファン・ゲーム」です。

報告された主な結果

論文の要旨によると、児童の感情的知性(自分や他者の感情を理解し、うまく扱う力)の平均スコアは、活動前の29.2%から活動後の82.5%へと大きく上昇し、その伸びは53.3%と報告されています。

このほか、児童には、食べ慣れない食べ物を避ける傾向(食物新奇性恐怖)の減少、野菜をより受け入れるようになる変化、深呼吸を使って気持ちを落ち着ける力の向上が見られたとされています。

一方で、偏食のある児童への対応や、集団遊びの場面で引っ込み思案な児童を後押しすることが課題として挙げられました。著者らはこうした課題を、一人ひとりに合わせた指導の仕組みや、体験型の健康的な料理教育を工夫するきっかけと位置づけています。

この報告が示すこと

この報告は、絵を描く、料理をする、体を動かして遊ぶという子どもにとって身近な活動を組み合わせることで、感情、食、体力という別々に扱われがちな課題に一つのプログラムで働きかける試みを示しています。小学校の現場で、こうした複合的な取り組みを実際に行い、その前後の変化を記録した実践例として読むことができます。

原著論文の著者・所属:Andryas Yuniarto(Universitas Negeri Malang, Malang, Indonesia)、Farisha Nidatul Hanifah(Universitas Negeri Malang, Malang, Indonesia)、Dina Rohaniah(Universitas Negeri Malang, Malang, Indonesia)、Faizah Jenar Illiriana(Universitas Negeri Malang, Malang, Indonesia)、Saskia Ersa Ayu(Universitas Negeri Malang, Malang, Indonesia)、Jovana Chelsea Santana(Universitas Negeri Malang, Malang, Indonesia)、Anatasya Eka Purwitasari(Universitas Negeri Malang, Malang, Indonesia)、Istikhfatun Ni’matul Izzah(Universitas Negeri Malang, Malang, Indonesia)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Andryas Yuniarto, Farisha Nidatul Hanifah, Dina Rohaniah, Faizah Jenar Illiriana, Saskia Ersa Ayu, Jovana Chelsea Santana, Anatasya Eka Purwitasari, Istikhfatun Ni’matul Izzah Program PELANGI: Solusi Multikomponen Pengelolaan Emosi, Gizi, dan Kebugaran Siswa Sekolah Dasar. Prima Abdika Jurnal Pengabdian Masyarakat 2026-09-11. DOI: 10.37478/abdika.v6i3.8673. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。