研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

稲わらを反芻家畜の飼料に活かすには:加工技術、栄養価、給与反応、環境面のトレードオフを整理した総説 研究論文DOAJ中国

稲わらを反芻家畜の飼料に活かすには:加工技術、栄養価、給与反応、環境面のトレードオフを整理した総説

稲作では毎年大量の稲わらが発生します。論文が引用する推計では、世界の稲わら生産量は年間7億トンを超えます。一方で、収穫時期が限られることやかさばることが回収の妨げとなり、一部の稲作地域では今も畑での野焼きが行われています。牛や羊、水牛など、胃の中の微生物の働きで草の繊維を消化できる「反芻家畜」の飼料…

公開日: 2026年10月09日 17:28

冷凍保存でムール貝の品質と風味成分はどう変わるか——雌雄で異なる変化を追った研究 研究論文DOAJ中国

冷凍保存でムール貝の品質と風味成分はどう変わるか——雌雄で異なる変化を追った研究

ムラサキイガイの仲間であるムール貝(ヒバリガイモドキ、学名 Mytilus coruscus)は、中国沿岸で広く養殖される重要な水産物です。新鮮なうちは独特の風味と食感が好まれますが、水分が多く組織が繊細なため傷みやすく、長期保存には冷凍が使われます。ただし冷凍中にも、水分の移動、たんぱく質の分解、…

公開日: 2026年09月25日 06:26

植物性食品を中心にした食事と心血管代謝疾患の関係、これまでの研究を整理した総説 研究論文DOAJ中国

植物性食品を中心にした食事と心血管代謝疾患の関係、これまでの研究を整理した総説

心臓病や糖尿病、脂質異常などをまとめて指す「心血管代謝疾患」は、世界的に深刻な健康課題となっています。こうした病気の予防や管理をめぐって近年注目されているのが、野菜や果物、全粒穀物、豆類などを中心とした「植物性食事」です。中国・杭州医学院公衆衛生学院と浙江省疾病予防管理センター栄養食品安全研究所の研…

公開日: 2026年09月09日 12:24

パンのアクリルアミドを減らす鍵は発酵種?乳酸菌と酵母の組み合わせを調べた研究 研究論文DOAJ中国

パンのアクリルアミドを減らす鍵は発酵種?乳酸菌と酵母の組み合わせを調べた研究

こんがり焼き上げたパンの香ばしさは、糖とアミノ酸が加熱によって反応する『メイラード反応』によって生まれます。ところがこの反応の副産物として、アクリルアミドという物質がわずかに生成されることが知られています。加熱調理された食品全般で生じるこの物質をできるだけ減らす方法は、食品科学の分野で長く研究されて…

公開日: 2026年09月07日 16:29

コメと小麦とトウモロコシ、収量が伸びる一方で栄養成分はどう変わったのか 中国の45年間のデータから 研究論文DOAJ中国

コメと小麦とトウモロコシ、収量が伸びる一方で栄養成分はどう変わったのか 中国の45年間のデータから

コメ、小麦、トウモロコシは中国における三大主食であり、人々のエネルギーと栄養素の重要な供給源となっています。この45年ほどの間、品種改良や栽培管理の進歩によって収量は大きく伸びてきましたが、その一方で穀物に含まれる栄養成分そのものがどう変化してきたのかは、これまであまり詳しく調べられていませんでした…

公開日: 2026年09月07日 16:24

新疆のラクダ乳発酵食品、地域ごとに異なる微生物と香りの関係を調査 研究論文DOAJ中国

新疆のラクダ乳発酵食品、地域ごとに異なる微生物と香りの関係を調査

中国・新疆ウイグル自治区では、ラクダの乳を自然に発酵させた乳製品が伝統的に作られており、栄養価の高さで評価されています。ただし、自然発酵は特定のスターター菌を使わず、環境中の微生物にゆだねる製法であるため、複雑な微生物の生態系が関わり、製品ごとの品質にばらつきが生じやすいという課題があります。今回紹…

公開日: 2026年08月27日 00:31

ラクダミルクと発酵ラクダミルク、腸内細菌叢を介した血糖改善の可能性を探る動物実験 研究論文DOAJ中国

ラクダミルクと発酵ラクダミルク、腸内細菌叢を介した血糖改善の可能性を探る動物実験

ラクダミルクは中東や北アフリカなどで古くから飲用されてきた乳製品で、近年は健康との関わりについて研究が進められています。今回紹介するのは、ラクダミルク(CM)と、それを発酵させた発酵ラクダミルク(FCM)が、2型糖尿病モデルのラットにどのような影響を与えるかを調べた研究です。糖尿病は血糖コントロール…

公開日: 2026年08月16日 13:27

植物性から培養肉まで――『代替タンパク質』を栄養・環境・受容性の3面から整理した総説 研究論文DOAJ中国

植物性から培養肉まで――『代替タンパク質』を栄養・環境・受容性の3面から整理した総説

世界の人口が増え続ける一方で、私たちが食べる肉や卵、乳製品などのタンパク質をどう安定して確保するかは、大きな課題になっています。従来の畜産は温室効果ガスの排出や広大な土地・水の使用、生物多様性の損失といった環境負荷の大きさが指摘されており、その代替となる「持続可能なタンパク質源」への関心が高まってい…

公開日: 2026年08月11日 00:28

石斛(デンドロビウム)を乳酸発酵させると風味と機能性成分はどう変わるのか 研究論文DOAJ中国

石斛(デンドロビウム)を乳酸発酵させると風味と機能性成分はどう変わるのか

石斛(せきこく、Dendrobium officinale)は、中国の伝統医学で古くから薬用・食用の両方に用いられてきたラン科の植物で、近年その健康に関わる働きが注目されているといいます。今回紹介する研究は、この石斛を原料に、乳酸菌を使って発酵させた飲料を新しく開発し、その栄養成分や風味がどのように…

公開日: 2026年08月10日 10:28

ホタテガイのタンパク質と脂質は「質」で選ぶとどう見える?世界の研究をまとめたレビュー論文を紹介 研究論文DOAJ中国

ホタテガイのタンパク質と脂質は「質」で選ぶとどう見える?世界の研究をまとめたレビュー論文を紹介

ホタテガイといえば、刺身や貝柱のバター焼きなど、少し特別な日に食べる高級食材というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。近年、所得の向上や生活水準の変化を背景に、こうした高級な水産物への需要が世界的に高まっているといいます。では、ホタテガイに含まれるタンパク質や脂質は、栄養の「質」という観点か…

公開日: 2026年08月02日 22:28

モクズガニを生きたまま美味しく届けるには? 輸送・貯蔵時の環境管理に関するレビュー論文を紹介 研究論文DOAJ中国

モクズガニを生きたまま美味しく届けるには? 輸送・貯蔵時の環境管理に関するレビュー論文を紹介

秋になると話題にのぼる高級食材のひとつに、チュウゴクモクズガニ(Eriocheir sinensis)があります。独特の風味と高い栄養価から消費者に人気の水産物ですが、市場や食卓に届くまでには「一時養殖(畜養)」や「活魚(活ガニ)輸送」という工程を経ます。生きたまま運ぶ以上、その間の環境がカニの状態…

公開日: 2026年07月27日 23:36

ゴボウを紅茶菌で発酵させると何が変わる? 抗酸化成分の変化に注目した研究 研究論文DOAJ中国

ゴボウを紅茶菌で発酵させると何が変わる? 抗酸化成分の変化に注目した研究

ゴボウは食物繊維が豊富な根菜として知られていますが、発酵の力でその成分をさらに変化させられるとしたら、どんな違いが生まれるのでしょうか。今回紹介するのは、ゴボウの根を「紅茶菌(きんかちゃ、Eurotium cristatum)」という微生物を使って固体発酵させ、栄養成分や抗酸化に関わる働きがどのよう…

公開日: 2026年07月27日 22:34