研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腸内細菌がビタミンB群「葉酸」を作る?ホモシステイン代謝や腸内フローラへの影響を調べた研究
葉酸はビタミンB群の一種で、体内で「一炭素代謝」と呼ばれる重要な化学反応に関わっています。この代謝がうまく働かないと、アミノ酸の一種であるホモシステインという物質が血液中に増えてしまう「高ホモシステイン血症」につながることが知られており、葉酸不足は世界的な栄養課題の一つとされています。近年注目されて…
公開日: 2026年08月21日 00:26
食塩の摂りすぎと腎機能低下、G20諸国の虚血性心疾患への影響を分析した論文を紹介
「塩分の摂りすぎは体によくない」という話は、健康に関心のある人なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。実は塩分の摂りすぎ(食事性高ナトリウム)は血圧を上げたり血管を傷つけたりすることを通じて、心臓の血管が詰まったり狭くなったりする「虚血性心疾患(IHD)」の一因になると考えられています。ま…
公開日: 2026年08月14日 23:30
セレン食品の"顔かたち"を見分ける ― 食品中セレン形態分析研究の現状と課題を総説
セレンは、私たちの体に必要な微量ミネラルのひとつとして知られています。しかし「セレンを摂る」と一口に言っても、食品中のセレンにはさまざまな化学的な形(セレン化合物の種類、いわゆる「形態」)があり、その働き方は形態によって大きく異なるとされています。今回紹介する総説論文は、この食品中のセレンの形態をど…
公開日: 2026年08月14日 22:27
屋外活動とサプリメント、中国東北部の子どものビタミンD不足にどちらが効くのか
ビタミンDは骨の健康などに関わる栄養素で、皮膚が紫外線(UV)を受けることで体内でも作られます。ところが緯度の高い地域では冬場の日照が乏しく、子どものビタミンD不足がしばしば課題になるといわれています。では、そうした地域の子どもに対して、屋外で過ごす時間を増やすことと、ビタミンDのサプリメントを摂る…
公開日: 2026年08月04日 23:29
水・加糖飲料の飲み方とBMI・尿バイオマーカーの関係とは 中国の大学生3,198人を調査
のどが渇いたときに何を飲むか——水なのか、甘い飲み物なのか、コーヒーや茶なのか。この日常的な選択が、体格や体の中の状態とどう関係しているのかを調べた研究が、学術誌「フロンティアーズ・イン・ニュートリション」に2026年07月に掲載予定です。今回紹介するのは、中国の大学生を対象に、飲料の摂取パターンと…
公開日: 2026年07月27日 01:32
リンゴへのセレン葉面散布、回数の違いで果実品質はどう変わる? 「魯麗」リンゴを用いた研究
果物の栄養価や味を高めるための工夫として、育成中の作物に微量元素を「葉面散布」する方法が研究されています。今回紹介するのは、必須微量元素のひとつであるセレン(Se)を、中国で栽培される「魯麗(ルーリー)」というリンゴ品種の葉に散布し、その回数を変えることで果実の品質がどのように変化するかを調べた研究…
公開日: 2026年07月16日 06:36
サナギタケの菌糸体にセレンを蓄積させる研究、3つのセレン源を比較
セレンは私たちの体に必要な微量元素のひとつですが、食品からどう効率よく取り込ませるかは、栄養強化食品の開発における関心事のひとつです。今回紹介する研究では、栄養価の高い食用キノコとして知られるサナギタケ(Cordyceps militaris)の菌糸体に注目し、セレンを含む3種類の化合物――セレン酸…
公開日: 2026年07月12日 05:36
セレン強化卵とゼアキサンチン強化卵、2型糖尿病患者の血糖・脂質への影響を比較した12週間試験
卵は手軽に食べられる身近な食品ですが、近年は「特定の栄養素を強化した卵」も登場しています。ミネラルの一種であるセレンを強化した卵や、抗酸化物質として知られるゼアキサンチンを強化した卵は、糖尿病のある人の血糖や脂質の状態にどのような影響を与えるのでしょうか。今回紹介するのは、2型糖尿病の患者を対象に、…
公開日: 2026年07月12日 04:42
中国北部の健診受診者でビタミンD不足が半数近くに 生活習慣との関連を調査した研究
ビタミンDは骨の健康などに関わる栄養素として知られていますが、実は日光を浴びることで皮膚でも作られるという、他の栄養素とは少し違う性質を持っています。そのため、食事の内容だけでなく、屋外で過ごす時間や運動習慣といった「生活スタイル」が、体内のビタミンD量に影響するのではないかと考えられています。今回…
公開日: 2026年07月09日 23:26
ナトリウム摂取と心疾患の負担、国や地域でどう違う?―1990〜2023年の多国間データ分析
塩分の摂りすぎが血圧や心臓に良くないというのは、健康情報でよく耳にする話です。しかし、その影響の大きさは国や地域によって本当に同じなのでしょうか。今回紹介する研究は、中国・G20諸国・東南アジア諸国という異なる背景を持つ地域を対象に、高ナトリウム食(塩分の摂りすぎ)に関連する心疾患の負担が、1990…
公開日: 2026年07月04日 02:25
ビタミンCと心臓——50歳・高血圧で変わる研究の景色
ビタミンCは体に良い——そう聞いて異論を唱える人は少ないはずです。コラーゲンの合成に必要な水溶性ビタミンとして、日本人の食事摂取基準でも摂取が推奨されています。ところが、「50歳以上・高血圧がある」という条件に絞ると、研究上の景色がやや違って見えてくる——そんな報告が2026年6月に発表されました。…
公開日: 2026年06月24日 17:16