研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
乳幼児期の睡眠・外遊び・食事と肥満の関連を調べた中国・江蘇省の多施設調査
子どもの肥満は、小児期のぜんそくや睡眠時無呼吸、心血管疾患、2型糖尿病などのリスクと関わり、長期的には成人期の肥満や慢性疾患とも関連するとされています。その原因は行動、遺伝、身体活動、環境など多くの要因が絡み合うと考えられてきましたが、著者らは、生後から6歳までという早い時期に焦点を当てた研究がとく…
公開日: 2026年09月21日 07:40
腸内細菌に働きかける補助食品は脂肪肝の検査値を改善するか──30件の臨床試験を統合した解析
代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD、以前は非アルコール性脂肪性肝疾患/NAFLDと呼ばれていたもの)は、飲酒以外の原因で肝臓に脂肪がたまる病気です。論文によれば、世界の成人の32%以上が該当し、2040年には有病率が55.4%を超えると予測されています。単純な脂肪蓄積から肝炎、線維化、肝硬変、…
公開日: 2026年09月14日 19:36
2型糖尿病と肥満を併せ持つ成人に対する運動の効果を比較したネットワークメタ分析
2型糖尿病は世界の糖尿病の9割以上を占め、肥満と深く関わっています。論文によれば、腹部や内臓への脂肪の過剰な蓄積はインスリン抵抗性(血糖を下げるホルモンであるインスリンが効きにくくなる状態)や慢性的な弱い炎症を悪化させ、2型糖尿病の発症と進行を後押しします。糖尿病自体も脂質代謝の乱れをさらに強めるた…
公開日: 2026年09月14日 19:24
心の状態と食事は互いに影響し合う——慢性疾患の管理をめぐる総説
肥満、2型糖尿病、心血管疾患、慢性の消化器疾患、慢性腎臓病といった慢性疾患は、世界の健康課題の中心にあります。著者らは、世界保健機関(WHO)のデータとして、2021年に非感染性疾患が世界で少なくとも4,300万人の死亡をもたらし、パンデミック関連を除く全死亡のおよそ75%を占めたと紹介しています。…
公開日: 2026年09月13日 17:20
ビタミンDが低いと脂肪肝は増えるのか——3万5千人の健診データで探る
健康診断で測る項目の一つにビタミンD(血中の25-ヒドロキシビタミンD、25(OH)Dという物質)があります。骨の健康に関わることで知られていますが、近年はエネルギー代謝や免疫、炎症にも関与すると考えられるようになってきました。今回紹介する研究は、このビタミンDの血中濃度と、肝臓に脂肪がたまる「代謝…
公開日: 2026年09月05日 01:33
紅茶ポリフェノール『テアフラビン』の抗糖化作用、金属イオンでどう変わる?
ホットケーキの焼き色や、揚げ物の香ばしさを生み出す「糖化反応」は、体の中でも静かに進んでいます。血液中のタンパク質と糖が結びつき、時間をかけて「終末糖化産物(AGEs)」と呼ばれる物質へと変化していくのです。AGEsはさまざまな慢性疾患の背景にあるとされ、その生成をどう抑えるかは栄養・食品分野で関心…
公開日: 2026年09月02日 10:42
中国伝統酒『竹葉青酒』の抽出物、高尿酸血症モデルで尿酸値低下と腎保護を示す ― マウス・細胞実験の報告
プリン体の代謝異常で血中の尿酸値が上がる高尿酸血症は、痛風だけでなく慢性腎臓病や高血圧、心血管疾患のリスクにも関わるとされています。治療薬としてアロプリノールやフェブキソスタットといったキサンチンオキシダーゼ(XOD、尿酸をつくる酵素)阻害薬が使われていますが、長期使用では過敏症や心血管への影響が懸…
公開日: 2026年08月31日 21:29
柑橘由来のフラボノイド「エリオジクチオール」、糖尿病マウスで血糖と臓器障害の改善を示唆する研究
糖尿病は世界で数億人が抱える病気で、血糖値の異常が続くことで肝臓や腎臓、筋肉など複数の臓器に負担をかけることが知られています。治療薬の開発と並行して、食品に含まれる成分が血糖コントロールに役立つ可能性を探る研究も進められてきました。今回紹介するのは、柑橘類などの食用植物に多く含まれる天然フラボノイド…
公開日: 2026年08月31日 18:22
アルギニンと糖を加熱すると何が起きる? D-ガラクトースが抗酸化物質の生成を後押しする可能性
食品を加熱すると、糖とアミノ酸が反応して茶色い物質や独特の香りが生まれる「メイラード反応」が起こります。しょうゆの色や焼き菓子の香ばしさなど、身近な食品加工に広く関わる反応です。この反応で生まれる生成物(メイラード反応生成物、MRP)の中には抗酸化活性を示すものがあることが知られており、食品科学の分…
公開日: 2026年08月31日 17:04
食事性カルシウム摂取と高尿酸血症の関連を調べた中国の研究
高尿酸血症(血液中の尿酸値が高い状態)は、痛風などとの関連が知られており、食生活との関係が研究されてきました。これまでにも、特定の食事性栄養素の摂取が高尿酸血症のリスクと関連することが報告されてきましたが、食事から摂るカルシウムの量と高尿酸血症との関係については、これまでよくわかっていませんでした。…
公開日: 2026年08月27日 06:32
更年期移行期の代謝変化を早期にとらえる意義とは 栄養・生活習慣アプローチを整理した総説
更年期というと「閉経後の体調変化」というイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、実際にはその前段階である「更年期移行期(パリメノポーズ)」の時点で、すでに代謝面での重要な変化が始まっている可能性があります。今回紹介するのは、この更年期移行期におけるホルモン変動と代謝・心血管代謝リスクの変化を整…
公開日: 2026年08月20日 01:29
食品選択のパターンから見えてきた「動脈のかたさ」との関連――中国人成人1155名の横断研究
血管が年齢とともに徐々にかたくなっていく「動脈硬化」は、心血管疾患のリスクを知る手がかりの一つとされています。これまで食事と動脈硬化の関連を調べる研究の多くは、あらかじめ『健康的』『欧米的』といった枠組みを研究者側で決めてから食事パターンを分類する方法が使われてきました。しかし、実際の食べ方の傾向は…
公開日: 2026年08月20日 01:28