研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腸炎ビブリオに挑む新酵素——抗生物質と組む『二刀流』戦略の研究
魚介類の食中毒原因として知られる腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus)は、世界各地で食の安全を脅かす存在です。加熱や薬剤による従来の対策には、食品の風味や栄養を損なったり、薬剤耐性菌の出現や環境汚染につながったりする課題があるとされています。こうした背景のもと、ウイルスの一種…
公開日: 2026年07月22日 22:27
格闘技アスリートの減量期、腸内環境をプロバイオティクスで支えられるか——新研究の紹介
柔道やレスリング、ボクシングなど階級制の格闘技では、試合前に体重を絞り込む『減量』が広く行われています。短期間で体重を落とすため、食事量や水分摂取を極端に制限することも多く、その結果として腹痛や下痢、消化不良といった消化器症状に悩まされる選手が少なくないと言われています。こうした急速減量が腸の状態に…
公開日: 2026年07月17日 19:37
口の中の細菌が血糖・脂質バランスと関わる? 口腔マイクロバイオームから見た代謝異常研究の最前線
健康診断で血糖値やコレステロール値が気になる、という方は多いのではないでしょうか。糖や脂質の代謝がうまくいかなくなる状態は「糖脂質代謝異常」と呼ばれ、心血管疾患のリスクや死亡率の増加と関連することが知られています。医学研究が進んでも、こうしたリスクを早期に、しかも簡便に見つける方法はまだ十分に確立さ…
公開日: 2026年07月12日 05:29
プロバイオティクス酵母サッカロミセス・ブラウディ、食品分野での可能性を整理した最新レビュー
ヨーグルトや発酵食品でおなじみの「プロバイオティクス」というと、多くの人は乳酸菌やビフィズス菌といった細菌を思い浮かべるのではないでしょうか。実は、細菌ではなく酵母の一種でありながら、ヒトや家畜での臨床的な有効性が確認されているプロバイオティクスが存在します。それが「サッカロミセス・ブラウディ(Sa…
公開日: 2026年07月08日 15:25
低塩発酵で香りが変わる?海南省の伝統調味料「黄トウガラシソース」と乳酸菌の関係を調べた研究
中国・海南省には、黄色いトウガラシを発酵させて作る「黄トウガラシソース(YCS)」という伝統的な発酵調味料があります。通常、この発酵は塩分濃度の高い環境で行われますが、もし塩分を減らしても同じように美味しく作れるとしたらどうでしょうか。今回紹介する研究は、塩分濃度の違いが黄トウガラシソースの微生物群…
公開日: 2026年07月05日 22:25
ピロリ菌感染や年齢、食習慣から高齢者の慢性萎縮性胃炎リスクを予測するAIモデル、中国の病院データで開発
胃がんの前段階として知られる「慢性萎縮性胃炎(CAG)」。これを確認するには内視鏡検査が必要ですが、高齢者にとっては体への負担や費用、検査を受けられる医療機関の少なさが壁になることがあります。もし採血や問診でわかるような身近な情報から、内視鏡を使わずにCAGのリスクをある程度予測できれば、早期の絞り…
公開日: 2026年07月04日 07:25
発酵タケノコから見つかった乳酸菌、マウスの腸バリアと免疫バランスを整えた可能性——中国・浙江省の研究
漬物やヨーグルトなど、世界各地の発酵食品には多様な微生物が棲みついており、そこから新しい健康機能を持つ菌が見つかることがあります。今回紹介する研究では、中国・浙江省で伝統的に作られてきた発酵タケノコに着目し、そこに含まれる乳酸菌を分離・評価する試みが行われました。研究を行ったのは、金華職業技術学院附…
公開日: 2026年06月26日 01:47
朝食の定番食品と胃がん早期発見——論文が示すリスクと検診の意味
早期発見された胃がんの5年生存率は90%以上、がんが進行した段階では30%を下回ります——2026年6月に発表されたレビュー論文が示すこの数字は、「いつ見つけるか」だけでこれほど大きな差が生まれることを教えてくれます。スクリーニング(早期発見のための検査)の話が、もはや人ごとではない理由がここにあり…
公開日: 2026年06月15日 18:11
便秘・不安・不眠、三つの悩みをつなぐ腸の働き
便秘で悩む日は、なんとなく気分も沈み、夜もうまく眠れない——そんな経験をした人は少なくないはずです。これら三つの不調は「別々の問題」ではなく、腸と脳が互いに信号を送り合う「腸脳軸」と呼ばれる経路でつながっている可能性が、近年の研究で注目されています。そのつながりに、ヨーグルトが作用するかもしれないと…
公開日: 2026年06月12日 21:59
腸と肝臓をつなぐ軸―多糖類と腸内細菌の最新研究
食べたものが腸でどう変わり、肝臓にどう届くのか。その「腸と肝臓の対話」を解き明かそうとする研究が、いま世界各地で進んでいます。2026年、中国の伝統的な薬用・食用植物であるナルコユリ(学名:Polygonatum cyrtonema)の多糖類(植物が持つ複合糖質の一種)を使った動物実験が、専門誌「フ…
公開日: 2026年06月11日 08:32