研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

世界各地のソバを遺伝的に特徴づける——170系統のコレクションが示した多様性の地理 研究論文OpenAlexスイス

世界各地のソバを遺伝的に特徴づける——170系統のコレクションが示した多様性の地理

ソバ(Fagopyrum esculentum Moench)は、栄養価の高さや生態系への貢献、輪作や土壌の健全性への利点から評価されてきた作物です。生育期間が3〜4か月と短く、蜜源となって花粉媒介者を支え、人の食事ではグルテンを含まない穀類の代替になります。フランスのガレット、アルプスのピッツォッ…

公開日: 2026年09月24日 08:53

肥育牛の飼料添加物、抗生物質モネンシンの代替になるか——エッセンシャルオイルとα-アミラーゼの組み合わせを検証 研究論文OpenAlexスイス

肥育牛の飼料添加物、抗生物質モネンシンの代替になるか——エッセンシャルオイルとα-アミラーゼの組み合わせを検証

牛肉の生産現場では、肥育期間中の飼料に穀物の割合を高めることで、成長速度やエネルギー効率を高める工夫が進んでいる。しかしこの手法は、ルーメン(第一胃)内が酸性に傾く「ルーメンアシドーシス」という消化器のトラブルを招きやすいという問題を抱えている。これを防ぐために長年使われてきたのが、モネンシンナトリ…

公開日: 2026年09月09日 05:28

野菜工場のバジルは「量」と「質」を両立できるのか 水耕栽培と土耕栽培を比べた研究 研究論文OpenAlexスイス

野菜工場のバジルは「量」と「質」を両立できるのか 水耕栽培と土耕栽培を比べた研究

植物工場のように光や温度、養分をすべて管理しながら作物を育てる方式は、都市化や気候変動、農地不足への対応策として注目されています。なかでも高密度の垂直農場(バジルなどの葉物を何段にも積み重ねて育てる屋内農場)は、限られた面積で多くの収穫を得られる一方、成長を速めすぎると香りや風味のもとになる成分が薄…

公開日: 2026年09月07日 06:36

食料の『持続可能な生産』は本当に持続可能か——貿易が環境負荷を動かす仕組みを指数で可視化する研究 研究論文OpenAlexスイス

食料の『持続可能な生産』は本当に持続可能か——貿易が環境負荷を動かす仕組みを指数で可視化する研究

世界の人口は今後60年ほどで100億人に近づくと見込まれています。食料生産を増やしながら、気候変動や地力の低下、水不足といった環境への負荷をどう抑えるか——この難題に取り組むため、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHチューリッヒ)とマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らが、国ごとの食料供給…

公開日: 2026年09月05日 04:57

動物園の動物の食事に「食物繊維」は足りているか──野生の食生活を模す新たな指標をめぐる考察 研究論文OpenAlexスイス

動物園の動物の食事に「食物繊維」は足りているか──野生の食生活を模す新たな指標をめぐる考察

動物園で飼育される動物たちは、野生の仲間と同じ種であっても、口にしている食事の中身は大きく異なることがあります。今回紹介する論文は、伴侶動物(ペット)や産業動物、そして動物園動物に共通してみられるある栄養素の不足に着目し、その栄養素こそが「野生の食事をどれだけ再現できているか」を測るものさしになりう…

公開日: 2026年08月28日 00:30

食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究 研究論文OpenAlexスイス

食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究

「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…

公開日: 2026年08月12日 19:32