研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ブラジル北東部の移行帯で調べた野生動物の利用と取引——狩猟者15人への聞き取り調査
野生動物の狩猟と利用は、世界各地で長く続いてきた営みです。しかし研究チームによれば、これまで狩猟に関する知見の多くは、アマゾンやコンゴ盆地、東南アジアの森林といった湿潤な熱帯地域から得られてきました。それに比べて、乾燥した熱帯の生態系については分かっていることが少ないといいます。
公開日: 2026年09月22日 06:07
みかんの香り成分からつくる樹脂を生分解性プラスチックに混ぜる——酸化防止・抗菌・酸素バリアの向上を報告
食品の包装材には、酸素や水蒸気を通しにくい「バリア性」、破れにくさ、そして内容物を守る機能が求められます。石油由来のプラスチックは性能とコストの面で長く主役でしたが、環境中に残りやすい点が問題視されてきました。そこで注目されているのが、微生物がつくる生分解性のポリエステルです。研究チームは、その一種…
公開日: 2026年09月22日 05:34
収穫前のジベレリン処理がカシューの「果柄」の品質と代謝に与える影響
カシュー(Anacardium occidentale L.)は、輸出品として知られるナット(種実)のほかに、その上に肥大してつく肉厚の部分をもちます。この部分は「果柄(かへい)」または「カシューアップル」と呼ばれる疑似果実で、食物繊維やポリフェノール、ビタミンC、有機酸を含む水分の多い組織です。し…
公開日: 2026年09月22日 05:23
ブルーベリー入りコンブチャの成分と腸への働きを調べた研究
研究チームは、ブルーベリーで風味づけしたコンブチャ(紅茶や緑茶に砂糖を加え、微生物の働きで発酵させた飲料)を新たに開発し、その機能性としてどのような性質を持つのか、また人の腸の健康にどう関わるのかを調べることを目的としました。
公開日: 2026年09月22日 04:47
給食・集団給食の現場で働く人の「喜び」と「苦しみ」——労働精神力動学から文献を整理した研究
病院や学校などで大量の食事をつくる現場は、一般に「給食部門(食と栄養のユニット、FNU)」や集団給食サービスと呼ばれます。この研究の著者らは、そこで働く人が仕事に感じる喜び(プラゼール)と苦しみ(ソフリメント)、そして仕事の管理のあり方について、これまでに発表された学術文献を整理することを目的としま…
公開日: 2026年09月21日 07:17
生活排水で微細藻類を育てる — 現地由来のTetradesmus obliquusによる排水浄化とタンパク質・多価不飽和脂肪酸に富むバイオマス生産
微細藻類(水中で光合成をする微小な藻)の培養は、環境に配慮した物質生産の手段として期待されています。しかし著者らによれば、大規模に実施しようとすると大量の淡水と栄養分(とくに窒素とリン)が必要になり、費用の面で壁に突き当たります。一方で生活排水には窒素やリンが多く含まれ、そのまま環境へ出れば富栄養化…
公開日: 2026年09月21日 05:59
オリーブの葉を活かした3Dプリント製ボトル――オリーブオイルの酸化を抑える包装の研究
エキストラバージンオリーブオイルは、不飽和脂肪酸を多く含むため酸化しやすく、保存中に品質が少しずつ低下していきます。研究チームは、この酸化をできるだけ抑える新しい容器をつくれないかと考えました。
公開日: 2026年09月21日 05:01
水俣条約のもとでの人の水銀バイオモニタリング——血液・尿・毛髪・組織の指標を整理した総説の紹介
水銀は世界中の環境に広く存在する汚染物質で、世界保健機関(WHO)が公衆衛生上とくに懸念される化学物質の一つに位置づけています。水銀には金属水銀(元素状水銀)、無機水銀、有機水銀という形態があり、著者らによれば、体内での動き方(吸収・分布・排出のされ方)や影響が出やすい臓器はそれぞれ異なります。
公開日: 2026年09月20日 17:33
チーズ由来の乳酸菌をイタリア風サラミに加える——熟成と保存中の挙動を調べた研究
発酵食品づくりに欠かせない乳酸菌は、古くから発酵肉製品のスターターカルチャー(発酵を始動させるために加える微生物)として使われてきました。近年は、それに加えて「プロバイオティクス」としての性質をもつ乳酸菌を食品に取り入れる動きが広がっています。プロバイオティクスとは、十分な量を摂取したときに宿主に健…
公開日: 2026年09月20日 06:40
メロン種子とローズマリーを加えたデンプン発泡容器 ― 食品産業の副産物を活かした包装材の研究
石油由来のプラスチック包装、とくに使い捨て製品の増加は廃棄物の蓄積を招き、食品産業がその主要な発生源のひとつとされています。こうした背景から、著者らは自然界で分解される「生分解性」の素材に注目しました。なかでもデンプンは、トウモロコシやキャッサバ、小麦、ジャガイモなど身近な植物から得られ、量が豊富で…
公開日: 2026年09月20日 05:39
子ども時代のつらい経験と若者の生活習慣をつなぐもの――ブラジルの出生コホート研究
子ども時代に暴力や虐待などのつらい出来事(トラウマ)を経験した人は、喫煙や飲酒といった、心臓や血管、代謝の病気につながりやすい健康リスク行動をとりやすいことが知られています。しかし、なぜそうなるのか、その間をつなぐ仕組みについては十分に分かっていないと著者らは述べています。
公開日: 2026年09月19日 12:05
モザンビークのササゲ栽培における亜鉛・鉄施肥の最適点――収量の最大化と利益の最大化はどこで分かれるか
ササゲ(Vigna unguiculata)は、サハラ以南アフリカを中心とした熱帯・亜熱帯地域で広く栽培される重要な豆類です。乾燥しやすい環境への適応力が高く、生育期間が短く、空気中の窒素を土壌に取り込む働き(窒素固定)を持つため、小規模農家にとって食料と収入の両面を支える作物だと論文は説明していま…
公開日: 2026年09月19日 06:31