研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
腐った野菜や果物にはどんな菌がいる?キトサンと緑茶を使った新しい保存コーティングの研究
買ってきた野菜や果物が数日でしなびたり傷んだりするのは、誰もが経験する身近な悩みです。この傷みの背後には目に見えない微生物の働きがありますが、実際にどんな菌が関わっているのかは意外と知られていません。インドのタミル・ナードゥ州にある研究機関の研究チームは、市場で腐敗したトマト・キュウリ・バナナ・ブド…
公開日: 2026年09月07日 03:35
養殖用エサに新素材「細菌タンパク質」は使えるか バラマンディとティラピアで検証
養殖魚のエサには、これまで魚粉や大豆などのタンパク質原料が広く使われてきましたが、資源の持続性という点で課題も指摘されています。こうした背景から、微生物を利用してつくる「細菌タンパク質ミール(BPM)」が新しい代替タンパク源として注目されています。今回紹介する研究は、シンガポールのTemasek L…
公開日: 2026年09月07日 03:33
枯草菌の脂質ペプチドに、細胞保護と抗菌の二面性 国際研究が分子レベルで解析
食品の保存性を高めたり、健康に役立つ機能性成分を微生物から見つけ出す研究は、天然由来の添加物や機能性食品素材への関心の高まりとともに進んでいます。今回紹介する研究は、バチルス属(Bacillus)の菌が作り出す『リポペプチド(脂質とペプチドが結合した化合物)』という物質に着目し、その細胞への影響や抗…
公開日: 2026年09月07日 03:31
腸内のビフィズス菌はDNAを取り込んで自らのゲノムを書き換える? 日本主導の研究が明らかにした「自然形質転換」の仕組み
ヒトの腸内には数多くの細菌がすみついていますが、それらは単に増えたり減ったりするだけでなく、時に他の細菌からDNAを取り込み、自らの遺伝情報を書き換えていることがあります。こうした遺伝子の水平伝播は細菌の多様化を進める要因として知られていますが、ヒトの腸に共生する細菌において、染色体規模の大きな変化…
公開日: 2026年09月06日 06:23
漬物由来の乳酸菌で大豆粕を発酵させる試み——スターター菌株選抜の研究
家畜の飼料に使われる大豆粕は、たんぱく質源として重要な原料です。しかし大豆粕には消化を妨げる成分(抗栄養因子)が含まれており、これを乳酸菌で発酵させることで酸性化を進め、栄養的な質を高められる可能性があるとされています。今回紹介する研究は、こうした発酵に使える乳酸菌を、身近な発酵野菜から探し出そうと…
公開日: 2026年09月06日 05:37
きのこは食と健康の未来を支えるか——栄養・薬理・環境の3側面からまとめたレビュー研究
きのこは味や食感だけでなく、栄養面や健康面での働き、さらには環境負荷の低い食資源としての可能性が近年注目されています。今回紹介するのは、こうしたきのこに関する研究をまとめて整理した総説(レビュー)論文です。ナイジェリアのオルセグン・アガグ科学技術大学に所属する研究者らが、2010年から2025年にか…
公開日: 2026年09月06日 05:36
とろみや弾力はどう決まる? 増粘多糖類ゲルの力学・レオロジー特性を調べた研究
ゼリーやとろみのある食品には、カラギーナンやキサンタンガムといった「ハイドロコロイド」と呼ばれる成分がよく使われています。ハイドロコロイドとは、水に溶けたり分散したりすると系の粘度を高める、親水性の高い物質の総称です。化学的にはアラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、カルボキシメチル…
公開日: 2026年09月06日 05:34
クコの実の色素を包む微小構造「クロモプラスト」、水に分散する天然カプセルとして評価
クコの実(ゴジベリー)の鮮やかな赤色は、カロテノイドと呼ばれる色素成分によるものです。カロテノイドは油に溶けやすく水に溶けにくい性質を持つため、食品や飲料に均一に混ぜ込むのが難しいという課題があります。今回紹介する研究は、この課題に対して、植物細胞の中でカロテノイドを蓄えている「クロモプラスト」とい…
公開日: 2026年09月06日 05:32
アマゾン・シングー川のダム下流域、魚の水銀濃度はどう変わったか
大型ダムの建設は川の流れだけでなく、魚に含まれる水銀の量にも影響を与えることがあると報告されています。アマゾン地域で最大級の発電容量を持つベロモンテ水力発電所(ブラジル・パラー州、シングー川)が2016年に稼働を始めて以降、周辺の魚にどのような変化が起きているのかを調べた研究を紹介します。
公開日: 2026年09月06日 05:31
長期発酵大豆食品と健康の関係、その仕組みはどこまでわかっているのか
味噌や醤油、韓国のテンジャン、中国の豆豉(トウチ)など、大豆を長期間発酵させてつくる食品は、東アジアの食卓に古くから根付いています。これらは共通して、12〜20%という高濃度の塩分環境のもとで、数か月から数年という長い時間をかけて発酵させることでつくられます。塩分が高いにもかかわらず、こうした発酵大…
公開日: 2026年09月06日 05:28
生のクコの実から加熱せずに多糖を取り出す—乾燥ものとの違いを調べた研究
クコの実(ゴジベリー)は薬膳や健康食品として親しまれてきた果実で、その健康効果の中心にあるとされるのが「クコ多糖(LBP)」という成分です。抗酸化や免疫調節、肝臓の保護などに関わる可能性が示唆されてきましたが、これまでの研究の多くは、いったん乾燥させたクコの実から従来の方法で抽出した多糖を対象にして…
公開日: 2026年09月06日 05:27
マイクロプラスチックは体にどう入り、何を引き起こすのか——曝露経路とリスク管理を整理した研究解説
ペットボトルの水や魚介類、さらには室内の空気からも検出されるようになったマイクロプラスチック(微小なプラスチック粒子)。もはや環境中どこにでも存在する汚染物質となったこの物質が、人の健康にどう関わるのかを整理した論文が、エクスプローラ・エンバイロメント・アンド・リソース誌に2026年08月に掲載予定…
公開日: 2026年09月06日 05:25