研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
排便回数が多く軟らかい便に悩む健康な成人を対象に、加熱処理した乳酸菌の「ポストバイオティクス」の効果を検証した研究
おなかの調子の悩みは、必ずしも病気と診断される段階だけに生じるものではありません。研究チームは、便が軟らかく排便回数が多いものの、下痢と診断される基準には当てはまらない人がいることに着目しました。こうした状態は医学的な診断がつかなくても、本人が感じる生活の質を下げることがあると論文は説明しています。
公開日: 2026年09月25日 05:54
焼成発酵乳を使った新しいプロバイオティクス冷凍ヨーグルトの開発と特性評価
アイスクリームに比べて脂肪が少なく、生きた乳酸菌を含む冷凍ヨーグルトは、より健康的な冷菓として関心を集めています。この研究で著者らが着目したのは「焼成発酵乳(baked fermented milk、以下BFM)」と呼ばれる素材です。BFMは、牛乳を高温で長めに加熱してから乳酸菌で発酵させたもので、…
公開日: 2026年09月25日 05:39
低アルコールワインの酸味を整える三つの方法——発酵条件・化学的調整・酵母選択を消費者評価で比較
ワインの酸は、味わいの均衡や品質に影響します。研究チームは、とくにアルコール度数の低いワインでは酸が過剰に感じられ、バランスや品質を損なうことがあると述べています。酸を下げる方法自体は数多く知られていますが、製品や製造方法をまたいで各手法の効果だけを切り出して比べることは難しい、というのが著者らの問…
公開日: 2026年09月18日 23:29
アップルサイダー発酵における亜硫酸添加の効果を検証:酸化還元電位・成分・香りへの影響とは
りんごを発酵させて作るアップルサイダーは、ワインと同じくアルコール発酵を経て作られる飲料です。ワイン造りでは酸化を防いだり微生物の働きを抑えたりする目的で、二酸化硫黄(SO2、いわゆる亜硫酸)が古くから使われてきました。しかし、アップルサイダーの発酵中に亜硫酸がどのように「酸化還元電位(ORP、レド…
公開日: 2026年08月27日 00:36
リンゴ搾りかすの再利用と加熱浸漬処理、ハードサイダーの風味とポリフェノールはどう変わる?
ハードサイダー(リンゴを発酵させて作るお酒)は近年人気が高まっていますが、その製造工程ではリンゴを搾ったあとに大量の「搾りかす(ポマース)」が廃棄物として発生します。この廃棄物を有効活用しつつ、サイダーの風味やフェノール化合物(ポリフェノール類など植物由来の成分)を高める方法はないか——そうした関心…
公開日: 2026年08月27日 00:34
コチュジャンが大腸がんモデルマウスで腫瘍抑制に関与か——腸内細菌の多様性回復に頼らない仕組みを報告する研究
キムチや味噌のような発酵食品と腸の健康との関係は、これまでも多くの研究者の関心を集めてきました。腸内細菌が作り出す「短鎖脂肪酸(SCFA)」は、大腸の壁を健やかに保ったり、炎症を抑えたりするうえで重要な役割を果たすとされています。そして大腸がんでは、こうしたSCFAの働きやそれを感知する受容体(GP…
公開日: 2026年07月15日 14:32
モルドバの伝統的発酵乳から見つかった乳酸菌、大腸菌やリステリア菌を抑える力に注目
チーズやヨーグルトなどの発酵乳製品には、昔から乳酸菌の働きが関わっています。乳酸菌が作り出す物質の中には、他の微生物の増殖を妨げるものがあることが知られており、こうした性質は食品を安全に保存するための技術(生物学的保存、バイオプリザベーション)への応用が期待されています。今回紹介する研究では、モルド…
公開日: 2026年07月10日 07:26
イソフラボンを含む食事がマウスの乳がん免疫療法の効果を妨げる可能性、米国の研究チームが報告
近年、がん治療の分野で注目されている『免疫チェックポイント阻害療法』は、体本来の免疫の力を利用してがん細胞を攻撃する治療法です。その効果には腸内細菌のバランスが関わっているのではないか、という研究が近年数多く報告されています。特に、野菜や穀物などに含まれる『発酵性食物繊維』(腸内細菌のエサになりやす…
公開日: 2026年07月06日 16:25