研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
自分の食事の質をどう評価しているかを測る新しい質問票の開発
自分の食事がどのくらい健康的だと思っているかという自己評価は「知覚された食事の質」と呼ばれます。これまでの研究では、この自己評価が高い人ほど心臓や代謝に関わる健康指標が良い傾向があると報告されてきました。ただし、自己評価はたいてい「あなたの食事は全体としてどのくらい健康的ですか」という一つの質問で測…
公開日: 2026年10月11日 21:56
米国の乳児で、超加工食品を多く食べるほど添加糖とナトリウムの摂取量が多い傾向:離乳期の食事記録に基づく研究
米国では、手軽に使える市販のベビーフードが広く普及しています。こうした中で、乳児が栄養密度の低い食品を多く食べることの長期的な影響が懸念されています。特に注目されているのが「超加工食品」です。超加工食品とは、工業的な加工を何段階も経て作られ、家庭の調理ではあまり使わない原料や添加物を含むことが多い食…
公開日: 2026年10月11日 05:49
クロアチアの伝統料理の量を写真で見積もる成人向け「フードフォトアトラス」の作成と精度の検証
人が何をどれだけ食べたかを正確に把握することは、栄養と健康の関係を調べる研究や、栄養指導の場面で重要です。食事を毎回はかりで量るのが最も詳しい方法ですが、いつも実施できるわけではありません。そのため、前日に食べたものを聞き取る「24時間思い出し法」などの調査で、量の異なる料理の写真を見せ、自分が食べ…
公開日: 2026年10月09日 02:05
超加工食品と健康をめぐる研究の現状を整理したレビュー論文
この論文は、近年の食環境で存在感を増している「超加工食品」について、その定義や分類、食事としての特徴、健康上の指標との関連、消費を左右する要因、そして摂取を減らすための方策を、既存の研究をまとめて批判的に検討したレビューです。著者らは、栄養学・疫学・行動科学・公衆衛生という複数の視点を統合しつつ、「…
公開日: 2026年10月03日 06:43
回避・制限性食物摂取症(ARFID)を保護者の回答で見つけ出せるか:オンライン質問票の精度を検証した研究
回避・制限性食物摂取症(ARFID)は、食べ物を避けたり摂取量を制限したりする状態が続き、生活に支障が生じる摂食障害です。体型や体重へのこだわりが主な原因ではない点が特徴とされます。
公開日: 2026年09月30日 01:28
発酵乳製品の脂肪量は代謝の指標を変えるか——12週間のランダム化比較試験
ヨーグルトやチーズのような発酵乳製品をよく食べる人では、血糖や血中脂質といった代謝の状態が良好である傾向が観察されてきました。ただし著者らは、乳製品に含まれる脂肪の量が違うとき、その効果に差が出るのかどうかを臨床試験で直接調べたデータは限られている、と指摘しています。
公開日: 2026年09月29日 14:41
超加工食品と健康をめぐる議論――「不確実性を認めた上での政策」を求める論考
2025年11月、医学誌ランセットが超加工食品(UPF)に関する3部構成のシリーズを掲載しました。その第1部でMonteiroらは、超加工食品が長年続いてきた食生活を置き換えることで食事の質が低下し、食事に関連する複数の慢性疾患のリスクが高まるという仮説を示しました。さらに、因果関係を推論するための…
公開日: 2026年09月28日 20:16
地中海食のピラミッド発表から30年 ― 研究の広がりを振り返る論考
1995年、ウィレットらが地中海沿岸の食習慣をまとめた「食のピラミッド」を発表しました。これは、オリーブの栽培地域に古くから伝わる食べ方を図式化したもので、その後の栄養学研究に大きな影響を与えたと論文は述べています。この論考は、発表から30年が経った時点で、この食事パターンをめぐる研究がどこまで広が…
公開日: 2026年09月28日 08:01
アジアの食文化に地中海食の原則を取り入れる「アジア型地中海食」の提案
著者らは、アジアの国々が急速な高齢化と生活様式の変化に直面し、食事に関わる非感染性疾患(NCDs、感染によらない慢性的な病気。2型糖尿病、心血管疾患、脳卒中、がんなど)の負担が増していると指摘しています。世界保健機関(WHO)は、生涯を通じてバランスのとれた食事を保つことが栄養不良やNCDsから身を…
公開日: 2026年09月27日 05:18
超加工食品の摂取と大腸がんの既往との関連を調べた米国の横断研究
超加工食品は、米国の成人が摂取する食事の中でかなりの割合を占めており、これまでにいくつかの慢性疾患との関連が報告されてきました。一方で、大腸がんとの関係については、報告が限られており、結果も一致していないと研究チームは述べています。とくに、国全体を代表するような集団を対象とした知見は乏しい状況でした…
公開日: 2026年09月25日 22:53
思春期の食事パターンと認知成績をつなぐ脳の構造的経路——ABCD研究データの横断分析
思春期は脳がまだ大きく変化し続ける時期で、記憶や思考を支える神経回路が環境の影響を受けやすいと考えられています。著者らは、この時期の食事のとり方が認知成績とどう関連し、その関連に脳の構造的な特徴がどう関わるのかを調べることを目的としました。
公開日: 2026年09月25日 08:16
若年成人の前糖尿病に食物繊維で向き合う——スマートフォンを使った介入の実現可能性を探る研究計画
著者らは、若年成人の4人に1人が前糖尿病(糖尿病の一歩手前の状態)にあるという報告を出発点に、この年代に合った新しい食事介入を検討しています。前糖尿病は、血糖の状態を示すヘモグロビンA1c(過去1〜2か月の平均的な血糖の高さを反映する指標)が5.7%〜6.4%の範囲にあることで判定されます。
公開日: 2026年09月24日 21:52