研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
残っている歯の数と高齢者の機能低下・体重減少、たんぱく質摂取はその間をつなぐのか
歯を失うと噛みにくくなり、肉や魚などたんぱく質を含む食品を食べる量が減ると考えられています。これまでの研究でも、歯の数が少ない高齢者はたんぱく質の摂取量が少なく、身体機能が低い傾向が報告されてきました。筋肉の主成分はたんぱく質であるため、「歯が少ない→たんぱく質が不足する→筋肉や体力が落ちる→生活機…
公開日: 2026年10月07日 06:04
女性の運動と生活習慣は心身の健康と寿命にどう関わるか:既存研究を整理したレビュー
米国は高所得国の中でも医療費が特に多い一方、平均寿命は他の多くの高所得国より短いとされています。著者らはその一因として、予防や生活習慣の改善よりも病気の治療に重点が置かれていることを挙げています。心血管疾患、がん、糖尿病、肥満、骨粗しょう症、認知症などの多くは、生活習慣によってリスクを下げられると考…
公開日: 2026年10月07日 05:09
ライフステージと代謝疾患の観点から食事のたんぱく質の役割を整理した総説
たんぱく質は長いあいだ、体の組織をつくり修復するためのアミノ酸の供給源、いわば「建築材料」として理解されてきました。この総説で著者は、ここ10年ほどの研究によってこの見方が大きく変わり、たんぱく質には少なくとも二つの重要な役割があると論じています。一つは細胞の働きを調節する「信号」としての役割、もう…
公開日: 2026年10月06日 22:16
高齢男性の隔日断食中に、体重あたりのタンパク質・ロイシン補給は筋肉や代謝指標を改善したか——無作為化比較試験の報告
肥満や過体重は世界的な健康課題であり、体重を減らす方法として「隔日断食(ADF)」のような食事法が用いられています。ADFとは、24時間ごとに自由に食べる日(摂食日)と、摂取カロリーを大きく抑える日(断食日)を交互に繰り返す方法です。著者らの説明によれば、こうした食事だけによる減量は体重や体脂肪を減…
公開日: 2026年10月04日 02:03
イヤホンで食事の速さを測り、その場で促す——「Earinter」の研究紹介
早食いはよくある習慣ですが、食事のその場で自分の速さを調整するのは難しいとされています。研究チームはその理由として、人は食べる速さの変化にほとんど気づかないこと、そして自分の食べ方を常に意識し続けること自体が負担になることを挙げています。
公開日: 2026年10月01日 21:37
固いせんべい状の食品を「かんで飲み込む力」を測る検査、ブラジルでの基準値を調べた研究
食べ物をかみ砕き、飲み込むという動作は、歯や舌、あごの筋肉、そしてそれらを制御する神経のはたらきが組み合わさって成り立っています。この機能に問題が生じていないかを臨床の場で手早く確かめるための道具として、TOMASS(固形物の咀嚼・嚥下検査)という検査があります。決まった種類のクラッカーを1枚食べて…
公開日: 2026年09月28日 06:39
ウェアラブル端末を用いた生活習慣プログラムが高齢者の認知・身体機能に与える影響を調べた無作為化試験
認知機能の低下を防ぐ取り組みとして現在もっとも有力とされているのが、運動・睡眠・栄養など複数の領域に同時に働きかける「多領域生活習慣プログラム」です。ただし研究チームは、こうしたプログラムが対面での集中的な指導を前提としており、多くの人に広げるのが難しいという課題を挙げています。
公開日: 2026年09月24日 21:40
減量にともなう骨の減少はなぜ起きるのか——総説論文が整理したしくみと対策
肥満の管理には減量がすすめられます。しかし著者らは、体重が減ると骨の代謝回転(骨が壊され作り替えられる速さ)が高まり、骨密度と骨の質が下がることを指摘しています。ここでいう骨の質とは、骨の内部構造、形状、強さのことです。この総説は、カロリー制限によって骨にどのような変化が起きるのか、その仕組みと、変…
公開日: 2026年09月21日 06:04
食べ物は肌の老化を支えられるか——機能性食品と生理活性成分に関する総説の紹介
肌の老化は、年齢とともに自然に進む変化(内因性老化)と、紫外線や大気汚染、喫煙、睡眠、ストレス、食事といった外からの要因(外因性老化)が重なって起こると、著者らは整理しています。見た目としては乾燥、小じわ、しわ、弾力の低下、きめの粗さ、色むら、そして肌を守るバリア機能の回復力の低下として現れます。
公開日: 2026年09月15日 19:04
ゴルフ1ラウンド中の「ゆっくり吸収される糖」摂取と体の反応を調べた予備的研究
ゴルフは1ラウンドにおよそ4〜5時間かかり、体を動かす場面と、グリーンを読むなど高い集中力を要する場面が交互に続く競技です。運動強度そのものは中程度でも、長時間にわたって体にかかる負担が積み重なるため、著者らは、単にエネルギー不足を防ぐだけでなく、代謝を安定させる栄養の摂り方が重要だと述べています。
公開日: 2026年09月15日 07:36
植物由来の多糖類でつくる微小カプセル、線虫を使った事前チェックの試みとは
ビタミンや香り成分、プロバイオティクス(善玉菌)などの機能性成分は、そのままの形では熱や酸、酸素に弱く、体内でうまく吸収されないことも少なくありません。こうした成分を細かい粒子で包み込み、狙った場所まで届ける「デリバリーシステム」の研究が進められています。今回紹介する総説論文は、デンプンやペクチン、…
公開日: 2026年09月05日 16:26
タイ南部の高齢者、約4人に1人がサルコペニア 年齢とBMI・栄養・運動習慣の関係とは
加齢とともに筋肉量や筋力、身体機能が徐々に低下していく状態は「サルコペニア」と呼ばれ、転倒や骨折、要介護、入院、死亡リスクの上昇と関連することが知られています。タイでは2022年時点で60歳以上の人口が全体の20%を占める『高齢社会』に入り、2031年には28%に達して『超高齢社会』になると予測され…
公開日: 2026年09月05日 04:45