研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
小麦に頼らない「混合粉」は途上国の食料問題を救えるか——国際研究チームが現状と課題を整理
パンや麺など、小麦粉を使う食品は世界中で日常的に食べられていますが、多くの発展途上国では小麦を輸入に頼っており、経済の不安定さや気候変動の影響を受けやすいという弱点があります。こうした状況を背景に、キャッサバや雑穀、豆類など地域で手に入る作物を小麦粉に混ぜ合わせた「コンポジット粉(混合粉)」が、途上…
公開日: 2026年09月09日 04:57
夕食づくりを手伝う中学・高校生ほど、超加工食品の摂取が少ない傾向 スペインの青少年調査
スーパーで買い物かごに何を入れるか、フライパンで何を炒めるか——食卓に並ぶまでの一連の作業に、家庭の子どもがどれだけ関わっているかは、食生活の中身と関係しているのだろうか。今回紹介する研究は、12〜17歳の青少年を対象に、夕食の準備や買い物の手伝いの頻度と、スナック菓子や清涼飲料、菓子パンなどに代表…
公開日: 2026年09月08日 21:30
調理方法によって変わる焼き肉料理の多環芳香族炭化水素(PAH)量――トルコの伝統ミートボール研究から
炭火で肉を焼くと香ばしい風味が生まれる一方で、焦げや煙とともに多環芳香族炭化水素(PAH)と呼ばれる化学物質が生成されることが知られています。PAHは主に有機物の不完全燃焼によって発生し、食品中の含有量は国際的に注目されてきたテーマです。今回紹介する研究は、トルコの伝統的な食品であるアクチャアバット…
公開日: 2026年09月08日 20:31
『朝型』の人は自分の身体を肯定的に捉えやすい? 若年成人554人を対象にした横断研究
朝早くから活動的になる『朝型』の人と、夜遅くまで元気な『夜型』の人がいる。この体内時計の傾向は『クロノタイプ』と呼ばれ、睡眠や食事のリズムなど日々の生活習慣と結びついていることが知られている。では、クロノタイプは、偏食の傾向や自分の身体をどう評価するかといった、より個人的な感覚とも関係しているのだろ…
公開日: 2026年09月08日 20:23
パンノキの若い果実と種子、どちらも野菜として食べられる? 発育段階ごとの成分を比較した研究
パンノキ属の樹木には、種なしで果肉を食べる「パンノキ(Artocarpus altilis)」と、種を野菜として利用する近縁種「パンノミ(Artocarpus camansi)」があります。どちらも熱帯地域で古くから食用にされてきましたが、果実が育つ過程でどのように味や栄養、調理特性が変化していくの…
公開日: 2026年09月08日 19:45
種無しレモン『ギュルシェン』は常温・低温でどこまで日持ちするか 貯蔵法と包装を比較した研究
レモンは輸送や貯蔵の過程で水分が抜けたり、カビが生えたり、酸味や色合いが変わったりします。生産者や流通の現場では、こうした変化をできるだけ抑えて、できるだけ長く品質を保つ方法が求められています。今回紹介するのは、トルコで栽培される種無しレモンの一品種『ギュルシェン』を対象に、貯蔵方法や包装の違いが果…
公開日: 2026年09月08日 07:32
オーツミルクをもっとなめらかに?超音波やマイクロ波と酵素処理を組み合わせた加工法を比較した研究
牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクを選ぶ人が増えていますが、オーツ麦から作られる「オーツミルク」もその一つです。オーツミルクは栄養面や機能性の観点から植物性ミルクの選択肢として関心を集めていますが、原料であるオーツ麦にはでんぷんが多く含まれているため、製品がざらついたり、時間が経つと成分が分離して…
公開日: 2026年09月08日 07:23
ベニバナの花から作った可食コーティングでチーズの菌の増殖は抑えられるか——マラティヤチーズを使った研究
プラスチック包装をできるだけ減らしたいという流れの中で、食品そのものに直接コーティングして品質を保つ「可食コーティング」の研究が進んでいます。今回紹介するのは、トルコの伝統的なチーズ「マラティヤチーズ」を対象に、ベニバナ(Carthamus tinctorius L.)の花から抽出した成分を配合した…
公開日: 2026年09月08日 06:28
オーツミルクヨーグルトに豆類たんぱく質を加えると何が変わるのか——ムング豆・黒豆で試した研究
牛乳を使わないヨーグルト代替食品は、乳糖不耐症やミルクアレルギーを持つ人、ヴィーガンの人々にとって選択肢を広げるものとして注目されています。ただし植物性ミルクは牛乳に比べてたんぱく質などの栄養価が低くなりやすいという課題があります。今回、トルコのアタチュルク大学農学部食品工学科の研究者らが、オーツミ…
公開日: 2026年09月07日 06:40
野菜工場のバジルは「量」と「質」を両立できるのか 水耕栽培と土耕栽培を比べた研究
植物工場のように光や温度、養分をすべて管理しながら作物を育てる方式は、都市化や気候変動、農地不足への対応策として注目されています。なかでも高密度の垂直農場(バジルなどの葉物を何段にも積み重ねて育てる屋内農場)は、限られた面積で多くの収穫を得られる一方、成長を速めすぎると香りや風味のもとになる成分が薄…
公開日: 2026年09月07日 06:36
サクランボを長持ちさせる:塩化カルシウムとメチルジャスモン酸による低温貯蔵中の品質保持を検証した研究
サクランボ(Prunus avium L.、西洋実桜)は収穫後の劣化が非常に速い果実として知られています。水分の蒸発による重量減少や腐敗、酸味や糖分のバランスの変化などが短期間で進むため、収穫してから消費者の手元に届くまでの間にどう鮮度を保つかは、生産・流通の現場にとって大きな課題です。今回紹介する…
公開日: 2026年09月07日 05:34
枯草菌の脂質ペプチドに、細胞保護と抗菌の二面性 国際研究が分子レベルで解析
食品の保存性を高めたり、健康に役立つ機能性成分を微生物から見つけ出す研究は、天然由来の添加物や機能性食品素材への関心の高まりとともに進んでいます。今回紹介する研究は、バチルス属(Bacillus)の菌が作り出す『リポペプチド(脂質とペプチドが結合した化合物)』という物質に着目し、その細胞への影響や抗…
公開日: 2026年09月07日 03:31