研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

ザクロの皮から取り出したポリフェノールを酢の粉末に閉じ込める――6か月の保存試験 研究論文OpenAlexスペイン

ザクロの皮から取り出したポリフェノールを酢の粉末に閉じ込める――6か月の保存試験

ザクロの皮は、果汁やジャムなどに加工する際に大量に出る副産物ですが、ポリフェノール(植物に含まれる抗酸化成分の総称)を非常に豊富に含むことが知られています。研究チームは、この捨てられがちな皮を価値ある食品素材へ変えることを目指しました。

公開日: 2026年09月17日 09:37

クコの実ジュースを乳酸菌と酵母で発酵させた新しい飲料の開発 研究論文OpenAlexスペイン

クコの実ジュースを乳酸菌と酵母で発酵させた新しい飲料の開発

クコの実(ゴジベリー、学名 Lycium barbarum L.)は、有機酸やポリフェノール、カロテノイドといった生理活性成分を含むことで知られる果実です。研究チームは、このクコの実の果汁を微生物で発酵させ、新しいタイプの機能性飲料をつくることを目指しました。

公開日: 2026年09月15日 06:09

卵白タンパク質フィルムで皮むきニンニクの品質を保てるか——ミツロウ被覆と市販フィルムを比べた研究 研究論文OpenAlexスペイン

卵白タンパク質フィルムで皮むきニンニクの品質を保てるか——ミツロウ被覆と市販フィルムを比べた研究

皮をむいたニンニクは、下ごしらえの手間を省ける便利な食材として流通しています。しかし著者らによれば、外皮や薄皮を取り除く工程で保存性は大きく損なわれ、低温では9か月以上もつニンニク球に対し、皮むきニンニクの日持ちはおよそ2〜3週間と報告されています。そこで用いられてきたのが、包装内の気体組成を調整す…

公開日: 2026年09月14日 20:16

トマトの皮からオリーブオイルで取り出したカロテノイドを粉末に閉じ込める――壁材の違いがもたらす影響 研究論文OpenAlexスペイン

トマトの皮からオリーブオイルで取り出したカロテノイドを粉末に閉じ込める――壁材の違いがもたらす影響

トマトやスイカなどに多く含まれるカロテノイドは、果実や野菜の黄・橙・赤の色のもとになる色素です。著者らによれば、これらの成分は抗酸化作用をもち、一部はビタミンAの前駆体でもあります。ただし分子の構造上、光・高温・酸・酸素・金属・ラジカルに非常に弱く、異性化や酸化によって生物学的な活性を失った化合物に…

公開日: 2026年09月13日 21:11

予冷処理は西洋ナシとモモの鮮度をどう守るのか──収穫後の品質変化を調べた研究 研究論文OpenAlexスペイン

予冷処理は西洋ナシとモモの鮮度をどう守るのか──収穫後の品質変化を調べた研究

果物は収穫された瞬間から追熟や劣化が進み、輸送や貯蔵の間にどれだけ品質を保てるかは生産者にとって大きな課題です。収穫後すぐに果実の温度を下げる「予冷」という工程は、経験的に品質保持に役立つとされてきましたが、その効果を貯蔵期間や果実の種類ごとに詳しく検証した研究は限られています。今回紹介するのは、コ…

公開日: 2026年09月10日 09:38

オリーブオイルの搾りかす「オリーブポマース」、フェノール化合物の宝庫として見直す研究 研究論文OpenAlexスペイン

オリーブオイルの搾りかす「オリーブポマース」、フェノール化合物の宝庫として見直す研究

オリーブオイルを作る過程では、実は搾った後に大量の副産物が残ります。オリーブポマース(OP)と呼ばれるこの搾りかすは、これまで主に廃棄物として扱われてきましたが、近年は資源として活用しようとする研究が進んでいます。スペイン・レイ・フアン・カルロス大学(Universidad Rey Juan Car…

公開日: 2026年09月10日 09:14

超加工食品をよく食べる人ほど、食品を捨てやすいのか?イタリア成人200人の調査から 研究論文OpenAlexスペイン

超加工食品をよく食べる人ほど、食品を捨てやすいのか?イタリア成人200人の調査から

「超加工食品(UPF)」という言葉を耳にする機会が増えています。スナック菓子や清涼飲料、即席麺のように、工業的な加工を経て作られる食品群を指す分類です。健康面での議論が多いUPFですが、今回紹介する研究はやや異なる角度からこのテーマに切り込んでいます。着目したのは「家庭で出る食品廃棄」との関係です。…

公開日: 2026年09月10日 08:30

オレンジの皮を捨てずに活かす:超音波と酵素で作る水溶性食物繊維の研究 研究論文OpenAlexスペイン

オレンジの皮を捨てずに活かす:超音波と酵素で作る水溶性食物繊維の研究

オレンジジュースやオレンジ製品を作る過程では、皮やアルベド(白い内果皮)などの副産物が果実重量の最大55%も発生するとされています。こうした残さは廃棄されると分解時に二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを発生させる一方で、カロテノイドやフラボノイド、ペクチン、食物繊維といった有用な成分を豊富に含んで…

公開日: 2026年09月03日 08:29

スマホサイズの光センサーでベリーの品質を測る——アロニア・ハスカップ・ゴジベリーでの検証 研究論文OpenAlexスペイン

スマホサイズの光センサーでベリーの品質を測る——アロニア・ハスカップ・ゴジベリーでの検証

アロニア、ハスカップ、ゴジベリーといった「スーパーフード」系のベリー類は、抗酸化力の高さなどで近年注目を集めていますが、その品質を確かめるには従来、果汁を絞ったり試薬と反応させたりする化学分析が必要でした。こうした分析は正確な一方で、手間と時間がかかり、果実を壊してしまうという欠点もあります。もし果…

公開日: 2026年09月02日 13:32

ペキー果肉パウダー、乳清たんぱく質配合で抗酸化成分の残りやすさが変化 スプレードライ製法を検証 研究論文OpenAlexスペイン

ペキー果肉パウダー、乳清たんぱく質配合で抗酸化成分の残りやすさが変化 スプレードライ製法を検証

ブラジルのセラード地域に自生するペキー(Caryocar brasiliense)という果実をご存じでしょうか。カロテノイドやフェノール化合物を豊富に含む果実ですが、脂質含有量が高く(果肉の約40%)、収穫期が限られているため、産業的な利用が難しいとされてきました。今回、ブラジル連邦大学ゴイアス校な…

公開日: 2026年08月31日 19:40

非破壊で「食べられるコーティング」の効き目を見る―イチゴを近赤外線で追跡した研究 研究論文OpenAlexスペイン

非破壊で「食べられるコーティング」の効き目を見る―イチゴを近赤外線で追跡した研究

収穫後の果物や野菜は、乾燥や酸化、微生物の繁殖によって品質が落ちていきます。これを遅らせる方法の一つとして近年注目されているのが、果物の表面に薄い可食性の膜を直接塗る「エディブルコーティング(食べられるコーティング)」です。プラスチック包装の代替として、環境負荷の少ない保存技術になりうると考えられて…

公開日: 2026年08月31日 17:12

リンゴの搾りかすがUV-C照射で栄養価アップ?食物繊維とポリフェノールへの効果を調べた研究 研究論文OpenAlexスペイン

リンゴの搾りかすがUV-C照射で栄養価アップ?食物繊維とポリフェノールへの効果を調べた研究

リンゴジュースやピューレを作ると、皮や芯、果肉の残りかすが大量に出ます。これらは「副産物」として廃棄されることが多いのですが、実はまだ食物繊維やポリフェノールなどの成分が残っています。この廃棄物をどうにか活用できないか、という発想から生まれたのが今回紹介する研究です。

公開日: 2026年08月22日 10:33