研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
バナナの皮を捨てずに活かす:食物繊維原料化を阻む「褐変酵素」の正体と対策
バナナは世界で最も広く生産されている作物の一つです。皮をむいて食べるという特徴上、加工の過程で大量の「バナナの皮」が副産物として発生しますが、その多くはこれまで廃棄されてきました。バナナの皮には食物繊維とポリフェノールが豊富に含まれていることが知られており、食品原料としての活用が期待されています。し…
公開日: 2026年08月27日 08:32
診断前の血中ビタミンD濃度と前立腺がんの生存率の関連を調べた大規模統合解析
ビタミンDは骨の健康に関わる栄養素として知られていますが、がんとの関係についても長年研究が続けられてきました。これまでの研究では、血中のビタミンD濃度が高い男性ほど前立腺がんと診断されるリスクが高いという報告もあり、ビタミンDと前立腺がんの関係は単純ではないことが示唆されています。しかし、すでに前立…
公開日: 2026年08月23日 19:32
重症患者への高蛋白質投与、観察研究とRCTで結果が食い違う理由とは
集中治療室(ICU)で治療を受ける重症患者に、どれくらいの量の蛋白質を投与すべきか。これは栄養管理の現場で長く議論されてきたテーマです。実は2023年より前は、この分野の推奨の多くが観察研究や非ランダム化の介入研究にもとづいていました。2009年から2017年にかけて行われたいくつかの大規模な多施設…
公開日: 2026年08月23日 19:30
真空包装牛肉の変色、原因は乳酸だけでは説明できない?――と畜場での探索的研究
スーパーで買った牛肉のパックを開けたとき、一部だけ色がくすんで見えたことはないでしょうか。牛肉の色は鮮度の印象を大きく左右しますが、実は「なぜ変色するのか」というメカニズムには、まだ解明されていない部分が残っています。今回紹介する研究は、と畜場での湿式熟成の初期段階で見つかった、真空包装のまま変色し…
公開日: 2026年08月23日 18:39
ルーマニアに自生するセイヨウジュウニヒトエ、香りと抗酸化性に着目した基礎研究
ハーブや野草の中には、まだ食品としての可能性が十分に調べられていない種が数多くあります。今回紹介する研究が注目したのは、シソ科の植物「セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans L.)」です。青紫の花を咲かせるこの植物は、ルーマニアの植物相に含まれるものの、これまであまり詳しく研究されてこな…
公開日: 2026年08月23日 18:34
超加工食品の「風味料」「着色料」「甘味料」とうつ病リスク、英国バイオバンク研究が示す関連性
コンビニのお弁当やスナック菓子、清涼飲料水など、私たちの食卓には「超加工食品」と呼ばれる食品があふれています。超加工食品とは、香料や着色料、甘味料といった食品添加物を多く使い、工業的な加工を経て作られる食品のことです。近年、こうした食品の摂取が心の健康、特にうつ病と関係しているのではないかという議論…
公開日: 2026年08月23日 01:38
カシス果実の抽出物、口腔内細菌への効果を検証した研究
赤紫色の小さな実をつけるカシス(ブラックカラント)は、ジャムやジュース、お菓子の香り付けなどでおなじみの果実です。実はこのカシス、これまでの研究でベリー類のジュースが強い殺菌力を持つ可能性が報告されてきました。今回紹介する論文は、そうした知見をさらに掘り下げ、カシス果実から作られたさまざまな抽出物が…
公開日: 2026年08月22日 04:57
有機農業の輪作、牧草・クローバーの管理タイミングが硝酸塩の流出リスクを左右する
有機農業は化学肥料を使わない栽培方法として知られていますが、だからといって環境への影響が常にゼロというわけではありません。特に土壌中の窒素は、作物に使われなければ雨水とともに地下へ流れ出し、水源を汚染する「硝酸塩溶脱」という問題を引き起こすことがあります。今回紹介する研究は、有機農業で広く使われる牧…
公開日: 2026年08月19日 05:27
都市部の水耕栽培でレタスとホウレンソウを育てると何が変わる?パキスタンでの検証研究
世界各地で都市化が進み、農業に使える水や土地が限られていく中、限られた空間と資源で野菜を育てる技術への関心が高まっています。土を使わず、水に溶かした養分だけで植物を育てる「水耕栽培」は、そうした課題への対応策の一つとして注目される栽培方法です。今回紹介する研究は、パキスタンの都市部という具体的な条件…
公開日: 2026年08月16日 17:26
イリドイド配糖体モノトロペインは腸から吸収されにくい?エステル化でも変わらず——腸管モデルでの検討
クコの実やスイカズラなど一部の植物に含まれる「イリドイド配糖体」という成分の一種、モノトロペイン。植物由来の化学物質(フィトケミカル)にはさまざまな生理活性が報告されていますが、実際に体内でどのくらい吸収されるのかは、まだよくわかっていない部分が多いといいます。今回紹介する研究では、モノトロペインと…
公開日: 2026年08月02日 01:36
地中海式の食習慣・ライフスタイルと睡眠の質・不眠症の重さの関連は?10カ国4010人調査から
よく眠れないという悩みは、多くの人にとって身近なものです。睡眠は単に「何時間眠ったか」だけでなく、寝つきの良さ、途中で目が覚めないか、ぐっすり眠れた感覚があるかなど、いくつもの側面を持つ複雑な健康領域だと考えられています。そして、睡眠には生活習慣や心理的な状態、食事のとり方などさまざまな要因が関わっ…
公開日: 2026年07月04日 18:29
高齢期の『蛋白質摂取』は筋肉だけでなく脳にも関係する?――サルコペニアと認知機能をめぐるレビュー論文
年齢を重ねると誰もが気になる「もの忘れ」や「筋力の衰え」。この2つは一見別の問題に見えますが、実は同じ食生活、特に「蛋白質の摂取量」と関わっているかもしれない、という視点を整理したレビュー論文が学術誌ニュートリエンツに2026年07月に掲載予定です。今回は、高齢者の認知機能低下と、加齢に伴う筋肉量・…
公開日: 2026年07月04日 18:25