研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
142年分の保存チーズから読み解く、スイス伝統チーズの微生物の移り変わり
チーズづくりは、自然に起こる発酵に頼っていた時代から、現在の標準化された製法へと長い歴史をたどってきました。研究チームによると、とりわけ大きな変化は直近の100年ほどの間に起きており、その背景には微生物学や製造技術の進歩があります。こうした変化はチーズの中にすむ細菌やウイルスの集まり(微生物群集)に…
公開日: 2026年10月13日 04:43
アフリカ系の人々の腸内細菌・短鎖脂肪酸と2型糖尿病の関連は、暮らす地域によって異なるか
腸内に住む細菌の集まり(腸内細菌叢)と、細菌が食物繊維などを分解して作る「短鎖脂肪酸」は、2型糖尿病との関わりが指摘されています。特に、食物繊維の多い食事から超加工食品の多い食事へと食生活が移り変わる中で、この関係が注目されています。
公開日: 2026年10月09日 01:46
排便回数が多く軟らかい便に悩む健康な成人を対象に、加熱処理した乳酸菌の「ポストバイオティクス」の効果を検証した研究
おなかの調子の悩みは、必ずしも病気と診断される段階だけに生じるものではありません。研究チームは、便が軟らかく排便回数が多いものの、下痢と診断される基準には当てはまらない人がいることに着目しました。こうした状態は医学的な診断がつかなくても、本人が感じる生活の質を下げることがあると論文は説明しています。
公開日: 2026年09月25日 05:54
発酵食品と健康をめぐる研究の現状と課題を整理した「戦略ロードマップ」
発酵食品は、生きた微生物や発酵によって生まれる代謝産物、そして微生物の働きで変化した食品そのものの構造(食品マトリックス)をもたらすことから、健康的な食事の一部として注目を集めています。しかし著者らによれば、その健康への効果を支える科学的根拠はばらつきが大きく、現在の知見を規制上の判断や公衆衛生上の…
公開日: 2026年09月18日 17:27
全粒粉パンは食後の血糖上昇を抑えるか 前糖尿病の成人を対象にした管理食試験から
白いパンを全粒粉パンに変えるだけで、血糖値の上がり方は変わるのだろうか。米国オハイオ州立大学のJillian T. Piersonらの研究グループは、前糖尿病(糖尿病予備群)と判定された肥満傾向の成人39人を対象に、食事全体を厳密に管理したうえで全粒小麦パンと精製小麦(白い)パンの効果を比較するラン…
公開日: 2026年08月31日 17:02
発酵食品は本当に安全か?―世界の研究をまとめて調べたレビュー論文
キムチ、ヨーグルト、味噌、チーズ、発酵ソーセージ…。発酵食品は世界中の食文化に根づき、健康志向の高まりとともにその栄養的・機能的な特性が注目されています。一方で、発酵という工程自体が食品の保存性や安全性を高めるとされる反面、微生物や化学物質によるリスクを心配する声も根強くあります。今回紹介する論文は…
公開日: 2026年08月22日 01:26
ボスニア・ヘルツェゴビナでの調査に見る乳糖不耐症の実態—牛乳よりヨーグルトが優しい理由とは
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする、という経験がある方は少なくないでしょう。これは「乳糖不耐症」と呼ばれる現象に関係していると言われています。乳糖(ラクトース)は哺乳類の乳だけに含まれる炭水化物で、母乳や牛乳の重要な成分の一つです。人がこれを摂取すると、小腸にある「 β-ガラクトシダーゼ(ラクターゼ)」…
公開日: 2026年07月23日 01:29
伝統発酵飲料はなぜ『未来の飲料』になり得るのか——古代の知恵と最新食品科学をつなぐ総説
ヨーグルトドリンクや漬物の飲み汁、伝統的な穀物発酵飲料など、発酵という技術は世界各地の食文化を支えてきました。しかし発酵はもともと「おいしくするため」だけの技術だったわけではありません。冷蔵庫のない時代、傷みやすい牛乳や穀物、果物、野菜を長持ちさせ、社会が安定して食料を確保するための重要な手段でもあ…
公開日: 2026年07月16日 06:41