研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
バナナ・マンゴー種子・タロイモから取り出したデンプンを調べた研究
デンプンは食品や工業で広く使われる多糖類ですが、その供給はトウモロコシ、キャッサバ、小麦、ジャガイモといった限られた作物に偏っています。研究チームは、この偏りが単一作物の大規模栽培や資源の集中的な利用と結びついていることを指摘し、あまり使われていない植物資源からデンプンを得る可能性に目を向けました。
公開日: 2026年10月01日 23:12
黒米を発芽させると機能性成分はどう変わるか――発芽時間と温度の影響を調べた研究
米は世界の食事エネルギーの2割以上を供給する主要作物で、世界人口の半数以上の主食になっています。その中でも黒米は、外側の色づいた層にアントシアニン(主にシアニジン-3-グルコシドやペオニジン-3-グルコシド)やポリフェノール類、γ-オリザノール、GABAなどを多く含む点で注目されてきました。しかし生…
公開日: 2026年09月30日 10:35
スペイン・ブルゴスの小売ムール貝における腸管系ウイルスの検出状況を調べた研究
二枚貝は海水を大量に取り込んで餌をこしとる「ろ過食」の生活をしているため、周囲の水に含まれる汚染物質や微生物を体内、とくに消化器官にためこみやすい性質があります。ムール貝のような二枚貝は生や軽い加熱で食べられることも多く、体内に病原体が残っていれば健康上のリスクになりえます。
公開日: 2026年09月29日 08:34
ブラジルナッツから高タンパク質の「タンパク質分離物」をつくる——組成と機能性を調べた研究
植物由来のタンパク質は、増え続ける食料需要に応えながら、より持続可能な食料生産を支える選択肢として注目されています。著者らは、そうした素材の供給源としてアマゾンの生物多様性、なかでもブラジルナッツの木(Bertholletia excelsa)に着目しました。この木は地域経済で重要な役割を担い、その…
公開日: 2026年09月19日 22:26
カカオ豆の殻からポリフェノールを取り出す「グリーン抽出」技術を整理した系統的レビュー
チョコレートの原料となるカカオの実は、商業的に使われるのは全体の重量のおよそ1割にとどまり、残りの約9割は廃棄物や副産物として捨てられていると著者らは述べています。そのひとつが、カカオ豆の一番外側を覆う薄い皮「カカオ豆殻(CBS)」で、焙煎工程で分離されます。論文によれば、カカオ豆全体の重量のおよそ…
公開日: 2026年09月17日 14:54
乾燥ストレス下のササゲに腐植酸カリウムと細菌接種を組み合わせる——ブラジル半乾燥地での鉢試験
ブラジル北東部の半乾燥地では、降水量の少なさと不規則さが農業生産を制限する最大の非生物的要因となっています。この地域で広く栽培されるササゲ(Vigna unguiculata)は、たんぱく質に富む豆類で、家族経営農家の雇用と収入を支える重要な作物です。やせた土壌でも育つ丈夫さを持ちますが、水不足の条…
公開日: 2026年09月17日 14:24
昆虫食に含まれる化学汚染物質、現状データをまとめたスコーピングレビュー
近年、環境負荷の少ないたんぱく源として昆虫食(エントモファジー)への関心が世界的に高まっています。しかしその一方で、昆虫が育つ環境や飼料、加工方法によっては、カドミウムや鉛といった重金属、あるいは加熱調理によって生じる化学物質が食品中に残ることも考えられます。今回紹介する研究は、こうした昆虫食に関す…
公開日: 2026年09月10日 08:56
いちご・パイナップル・生姜の搾りかすを粉末化して植物性バーガーに ― 食品副産物活用の研究
ジュースを作る過程では、果肉や皮などの搾りかすが大量に発生します。これらは栄養価が高いにもかかわらず、多くが廃棄されているのが現状です。ブラジル・南リオグランデ連邦大学の研究グループは、いちご・パイナップル・生姜のジュース搾りかすを粉末に加工し、植物性バーガーの材料として活用できるかを調べた研究をジ…
公開日: 2026年09月09日 12:25
食物繊維は免疫療法の効きめを後押しするか がん患者を対象にした研究のまとめ
がん治療の選択肢として、免疫の力を利用して腫瘍を攻撃する『免疫療法』が広がっています。近年、この治療の効果には腸内細菌の状態が関わっているのではないかという報告が増えており、腸内細菌に影響を与える身近な要素として食物繊維の摂取が注目されるようになりました。今回紹介するのは、がん患者における食物繊維摂…
公開日: 2026年09月04日 19:25
ブラジル・カアチンガ地域の伝統的コアーリョチーズ、微生物の多様性をDNA解析で調べる
ブラジル北東部リオ・グランデ・ド・ノルテ州のセリド地方は、乾燥した半乾燥地帯「カアチンガ」に属し、家族経営の酪農と伝統チーズづくりが地域の暮らしを支えてきました。なかでも「コアーリョチーズ」は、生乳にレンネット(凝乳酵素)を加えて固める伝統製法で作られる名物チーズです。ただし作り手によって原料や処理…
公開日: 2026年09月04日 11:28
クソニンジン由来成分をエサに混ぜると、ティラピア切り身の冷蔵保存はどう変わるか
スーパーで買った魚の切り身が、数日でどれだけ鮮度を保てるか気にしたことはないでしょうか。魚は水分が多く、pHが中性に近く、不飽和脂肪酸も豊富なため、肉類に比べて傷みやすい食材です。合成の保存料に対する消費者の懸念が高まる中、植物由来の天然成分を使って冷蔵保存中の品質低下を遅らせようとする研究が進めら…
公開日: 2026年09月04日 07:30
食事や栄養状態は顎関節症に関係するのか?システマティックレビューが示した現状
顎が痛む、口が開けにくい、あごを動かすとカクカク音がする——こうした症状は「顎関節症(TMD)」と呼ばれ、多くの人が一度は経験する身近な不調です。ストレスや噛み合わせとの関連が語られることが多い一方で、近年は生活習慣、特に「食事」との関係にも関心が寄せられています。今回紹介する研究は、食事や栄養状態…
公開日: 2026年08月22日 04:59