著者の所属・活動拠点の国は、インドネシアです。

掲載誌:Jurnal QOSIM Jurnal Pendidikan Sosial & Humaniora

ライセンス: CC BY-SA 対象: 公開論文 確認元: OpenAlex

研究の目的

インドネシア・メダン市にあるフライドチキンチェーン「Hisana Fried Chicken」の店舗群を対象に、経営の管理の仕組みと予算の仕組みが財務成績とどのように関係しているかを調べた研究です。

研究チームが注目したのは二つの仕組みです。一つは「マネジメント・コントロール・システム」で、組織の目標に沿って業務が進むよう、経営側が計画や点検、評価を行う仕組みを指します。もう一つは予算を立てて運用する「予算管理システム」です。著者らは、これらが財務成績に直接つながるのか、それとも「業務効率」を経由してつながるのかを検討しました。業務効率は、両者の間に入って影響を橋渡しする「媒介変数」として位置づけられています。

調べ方

この研究は、数値データで変数どうしの関係を確かめる量的な研究です。メダン市内のHisana Fried Chickenの店舗を母集団とし、対象全体を標本とする方法(飽和サンプリング)をとりました。配布した64件の質問票のうち、分析に使える57件が回収され、回答率は89%でした。

分析には、複数の要因の関係を一つのモデルとしてまとめて推定する「構造方程式モデリング」の一手法(PLS-SEM)を用い、SmartPLSというソフトウェアで計算しています。

主な結果

抄録によると、マネジメント・コントロール・システムは財務成績に対して、正の向きで統計的に有意な影響を示しました。係数は0.301と報告されています。予算管理システムも財務成績に対して正で有意な影響を示し、係数は0.094でした。

業務効率との関係も報告されています。マネジメント・コントロール・システムから業務効率への係数は0.893、予算管理システムから業務効率への係数は0.059で、どちらも正で有意とされています。さらに、業務効率から財務成績への係数は0.605で、こちらも正で有意と報告されています。

業務効率を経由する間接的な経路も検証されました。その結果、マネジメント・コントロール・システムから財務成績への影響を業務効率が媒介しており、その係数は0.540と報告されています。予算管理システムから財務成績への影響についても媒介が示され、係数は0.036でした。

研究が示すこと

著者らは、業務効率が管理や予算の仕組みと財務成績をつなぐ重要な役割を担っていると結論づけています。報告された係数を比べると、とくにマネジメント・コントロール・システムでは、業務効率を経由する経路の値が大きく示されています。

この研究は、メダン市内にあるHisana Fried Chickenの店舗群を対象とした質問票調査にもとづくものです。店舗経営における管理や予算の仕組みと財務成績の関係を、この対象の範囲で数値的に捉えようとした試みといえます。

原著論文の著者・所属:Sitta Hazzar Eka Romadhon(Universitas Muhammadiyah Sumatera Utara)、Syafrida Hani(Universitas Muhammadiyah Sumatera Utara)、Januri(Universitas Muhammadiyah Sumatera Utara)

※本記事は原著論文をもとに、日本語で要約・説明を加えた研究紹介です。 出典(原著論文):Sitta Hazzar Eka Romadhon, Syafrida Hani, Januri Pengaruh Sistem Pengendalian Manajemen dan Sistem Penganggaran Terhadap Kinerja Keuangan Melalui Efisiensi Operasional Pada Hisana Fried Chicken di Kota Medan. Jurnal QOSIM Jurnal Pendidikan Sosial & Humaniora 2026-10-23. DOI: 10.61104/jq.v4i5.14253. 原著ライセンス:CC BY-SA 4.0.

本紹介記事の文章(題名・見出しを含む)は、CC BY-SA 4.0で提供します。原著論文をもとにNutriMap Japanが日本語で要約・説明を加えています。対象は本紹介記事の文章に限り、ヒーロー画像・サイトのロゴ・画面デザイン・他の記事・データベース全体は含みません。