研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
有機肥料の量を半分にすると、畑の土に広がる「薬剤耐性遺伝子」を抑えられる — ハクサイ栽培での野外試験
家畜のふん尿を発酵・堆肥化して畑に戻すことは、廃棄物を資源として循環させ、土を肥やす持続可能な方法として長く推奨されてきました。しかし研究チームは、この方法には矛盾が潜んでいると指摘します。畜産では家畜の病気の治療や予防のために抗生物質が広く使われるため、ふん尿には抗生物質の残留成分と、抗生物質に打…
公開日: 2026年09月30日 10:28
乳幼児期の栄養と食物アレルギー ― 栄養・腸内細菌・遺伝・環境の相互作用をめぐる総説
食物アレルギーは、とくに乳児期から幼児期にかけて重要な健康上の課題とされています。著者らは、食物アレルギーの発症が単一の原因によるものではなく、遺伝的な素因と、乳幼児期の栄養、腸内細菌、腸の上皮(腸の内側を覆う細胞の層)、免疫、環境といった要因の複雑な相互作用を反映していると整理しています。
公開日: 2026年09月29日 13:06
大紅袍茶に含まれるミネラルはどれだけお茶に溶け出すのか——抽出挙動と風味、食事摂取基準への寄与を調べた研究
お茶には、カリウムやカルシウム、マグネシウムをはじめとするさまざまなミネラル(無機元素)が含まれています。しかし研究チームが指摘するのは、茶葉にどれだけ含まれていても、湯を注いで抽出液(茶湯)に溶け出さなければ人が口にすることはできない、という点です。つまり、お茶の栄養面での貢献を評価するには、茶葉…
公開日: 2026年09月17日 21:10
乾燥食品にひそむ微生物リスクをどう見極めるか——即食食品向けリスク評価の枠組みを考える研究
ドライフルーツや乾燥野菜、乾燥ハーブ・スパイスは、そのまま食べたり料理の仕上げに使ったりする即食(RTE)食品の材料として広く使われています。こうした乾燥原料は水分が少ないため保存性が高いイメージがありますが、実は微生物学的な汚染がまったく起きないわけではありません。乾燥という工程そのものが病原菌を…
公開日: 2026年09月10日 08:53
水銀の耐容摂取量、米国の新しい評価とEUの基準は今も一致するのか——EFSAが検証
私たちは魚介類などを通じて、ごく微量の水銀を口にする機会があります。こうした食品からの水銀摂取について、欧州では「これ以上は摂り続けないほうがよい」という目安となる量が定められています。一方、アメリカでも独自に水銀の健康影響に関する評価が行われており、その内容が最新の知見を反映して更新されると、欧州…
公開日: 2026年08月22日 05:02