研究論文紹介記事一覧

発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る

相変化材料は食品の低温流通をどう支えるか:食品包装への応用を整理した総説 研究論文DOAJイラン

相変化材料は食品の低温流通をどう支えるか:食品包装への応用を整理した総説

肉、魚介類、乳製品、生鮮青果などの傷みやすい食品は、保管、輸送、店頭陳列の各段階で温度が変わると品質が落ちやすくなります。冷蔵を途切れさせずに食品を届ける仕組みは「コールドチェーン(低温流通)」と呼ばれます。著者らは、この流れの中で短時間の温度上昇や冷蔵の一時的な中断が起きただけでも、微生物の増殖、…

公開日: 2026年10月15日 17:08

サウジの伝統菓子クレイジャに、スーダンの発酵ソルガム食品フル・ムルを加えた研究 研究論文DOAJサウジアラビア

サウジの伝統菓子クレイジャに、スーダンの発酵ソルガム食品フル・ムルを加えた研究

クレイジャは、サウジアラビアのカシーム地方で親しまれてきた伝統的な焼き菓子です。小麦粉、砂糖、乳、油脂などで作った生地に、香辛料を効かせた甘い詰め物を包んで焼きます。外側はさくっとし、中はしっとりとした食感が特徴です。

公開日: 2026年10月14日 23:38

キビ(Panicum miliaceum)の栄養と機能性に関する総説の紹介 研究論文DOAJインド

キビ(Panicum miliaceum)の栄養と機能性に関する総説の紹介

著者らは、古くから栽培されてきた穀物であるキビ(プロソミレット、学名 Panicum miliaceum L.)が、その栄養価と健康面での利点によって近年あらためて関心を集めている、と述べています。この論文は、新たな実験を行って何かを測定したものではなく、キビの栄養面・機能面での意義を整理した総説(…

公開日: 2026年09月25日 22:46

ポリフェノールを使った食品保存技術を、構造・機能・安定性の観点から整理した総説 研究論文DOAJ中国

ポリフェノールを使った食品保存技術を、構造・機能・安定性の観点から整理した総説

茶やブドウ、果物などに含まれるポリフェノールは、酸化を防ぐ働き(抗酸化性)、微生物の増殖を抑える働き(抗菌性)、さらに環境の変化に応じて色が変わるなどの性質(センシング性)をもつことから、食品の品質を保つ包装材や、鮮度を知らせる「インテリジェント包装」の機能成分として研究が進んでいます。

公開日: 2026年09月25日 22:36

和牛系・アンガス系の交雑牛を比べた研究——肥育条件がそろうと肉質の差は小さくなる 研究論文DOAJブラジル

和牛系・アンガス系の交雑牛を比べた研究——肥育条件がそろうと肉質の差は小さくなる

霜降り(筋肉内に細かく入る脂肪)や柔らかさを備えた牛肉への需要が高まるなか、どの品種を掛け合わせれば高品質な肉が得られるのかが関心を集めています。ブラジルの肉牛生産の中心はネローレ種で、熱帯の環境に適応している一方、アンガス種や和牛(黒毛和種・褐毛和種)に比べると肉は硬めで霜降りが入りにくいと指摘さ…

公開日: 2026年09月25日 06:41

エビ殻由来の成分を組み合わせた微粒子——油脂の酸化を防ぐ素材づくりの研究 研究論文DOAJタイ

エビ殻由来の成分を組み合わせた微粒子——油脂の酸化を防ぐ素材づくりの研究

食品や健康食品の分野では、天然由来で持続可能な原料を使い、酸化しやすい成分を守る仕組みが求められています。この研究で著者らが注目したのは、エビの加工で大量に出る殻です。エビ殻からは、キチンを経て得られる「キトサン」という多糖と、殻から分離されるたんぱく質を分解して得られる「タンパク質加水分解物」の両…

公開日: 2026年09月25日 06:05

減塩発酵ソーセージの香りを左右する乳酸菌――脂質と香気成分の変化を調べた研究 研究論文DOAJブラジル

減塩発酵ソーセージの香りを左右する乳酸菌――脂質と香気成分の変化を調べた研究

サラミのような発酵ソーセージづくりで、食塩(塩化ナトリウム)は味を決めるだけでなく、色や食感、微生物の制御にも関わる基本的な材料です。しかし著者らは、過剰なナトリウム摂取と高血圧や心血管疾患との関わりへの関心が高まり、ナトリウムを減らした食肉製品への需要が増えていると述べています。世界保健機関(WH…

公開日: 2026年09月25日 05:49

食品の安全と日持ちを支える次世代バイオ包装材 ― 抗菌成分の放出制御と移行の管理をまとめた総説 研究論文DOAJチェコ

食品の安全と日持ちを支える次世代バイオ包装材 ― 抗菌成分の放出制御と移行の管理をまとめた総説

食品を包む材料に、菌の増殖を抑える成分(抗菌成分)や、酸化による劣化を防ぐ成分(抗酸化成分)を組み込む技術が進んでいます。ただし、これらの有効成分が早い段階で使い尽くされてしまうと、保存期間の後半では効果が続きません。

公開日: 2026年09月24日 23:27

収穫前に水やりを控える時期が、スモモ『アンジェリーノ』の品質と貯蔵適性をどう変えるか 研究論文DOAJスペイン

収穫前に水やりを控える時期が、スモモ『アンジェリーノ』の品質と貯蔵適性をどう変えるか

果樹園では、灌漑(かんがい)用水を節約する方法として「不足灌漑」が広く使われています。これは、樹に与える水をあえて通常より少なく抑える栽培管理のことです。ただし研究チームは、この手法が収穫後の果実にどのような影響を及ぼすかは、特に成熟の遅い日本スモモでは十分に調べられていないと指摘しています。

公開日: 2026年09月17日 17:32

発酵食肉製品をめぐる技術革新の現在地——総説論文の紹介 研究論文DOAJアイルランド

発酵食肉製品をめぐる技術革新の現在地——総説論文の紹介

発酵は、食肉製品づくりに古くから使われてきた保存技術です。微生物のはたらきによって製品を安定させ、安全性を高め、風味や食感といった味わいの質を整える役割を担ってきました。近年、こうした発酵食肉製品への関心があらためて高まっています。

公開日: 2026年09月14日 02:31

トウジンビエの粉が『臭くなる』理由――保存性と栄養、両立の難しさを探る研究 研究論文DOAJインド

トウジンビエの粉が『臭くなる』理由――保存性と栄養、両立の難しさを探る研究

トウジンビエ(パールミレット)は、乾燥地や半乾燥地でも育つ強さから「神の穀物」とも呼ばれる雑穀です。必須アミノ酸や食物繊維、鉄、亜鉛、健康に役立つとされる生理活性成分を豊富に含み、持続可能で栄養価の高い食料システムを支える作物として注目されてきました。ところが、この穀物を粉に挽いて商業的に利用しよう…

公開日: 2026年09月07日 20:24

発酵で変身した小麦ふすまの食物繊維、高脂肪食ラットの脂質代謝に関わる研究結果 研究論文DOAJ中国

発酵で変身した小麦ふすまの食物繊維、高脂肪食ラットの脂質代謝に関わる研究結果

小麦を製粉する際に出るふすま(表皮部分)には食物繊維が豊富に含まれていますが、そのままでは水を吸いにくく粒が粗いため、食品への添加には扱いにくい面があるとされています。今回紹介する研究は、この小麦ふすまの不溶性食物繊維(IDF)を乳酸菌で発酵させることで性質がどう変わるか、そしてその改質した食物繊維…

公開日: 2026年09月07日 16:28