研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
食中毒から微小プラスチック、重金属まで――食品の安全を脅かす要因を整理したミニレビュー
汚染された食品による健康被害は、今も世界の公衆衛生上の大きな課題です。この論文が引用する世界保健機関(WHO)の推計では、汚染された食品を食べたことで病気になる人は世界で年間約8億6600万人(およそ9人に1人)にのぼり、約152万人が亡くなっています。論文の要旨では、これに伴う経済的損失を年間31…
公開日: 2026年10月13日 06:06
スリランカの都市部女性に聞いた雑穀の認知と食べ方
研究チームは、家庭で食べるものの選択に重要な役割を担う都市部の女性に着目し、スリランカで十分に利用されていない雑穀について、知識や意識、食べ方を調べました。対象としたのは、シコクビエ、アワ、キビ、コドビエの4種類です。
公開日: 2026年10月05日 05:59
日差しの豊かな熱帯でもビタミンD不足は起きる――スリランカの病院受診者を対象とした後ろ向き調査
ビタミンDは、カルシウムやリンのバランスを保ち、骨の発達や筋骨格の健康を支える脂溶性の物質です。研究チームによれば、その働きは骨の代謝にとどまらず、免疫の調節や炎症、細胞の分化にも関わると考えられています。
公開日: 2026年09月25日 15:02
水不足の稲作を支えるか——バイオフィルム微生物肥料が稲の生育・収量・玄米成分に与えた影響
稲は主食作物のなかでも特に多くの水を必要とします。著者らは、稲作が世界の灌漑用水の34〜43%を占め、淡水取水量全体の24〜30%に関わると報告されている点を出発点としています。スリランカの慣行的な稲作では、米1kgを生産するのにおよそ3,000〜5,000Lの水が必要とされ、小麦・大麦・トウモロコ…
公開日: 2026年09月22日 05:57
ココナッツミルクの搾り方で成分はどう変わるか――手絞りとミキサーを比べた研究
ココナッツミルクは、削ったココナッツの果肉に水を加えて搾り取る、白くクリーミーな液体です。スリランカをはじめ熱帯地域の食文化に欠かせない食材で、脂質やたんぱく質、ミネラルを含むほか、ポリフェノールやフラボノイドといった成分も含まれています。
公開日: 2026年09月19日 18:04
遺伝的な体質と食事の糖質・脂質の摂り方は、肥満とどう関わるか——スリランカの成人を対象とした調査
肥満のなりやすさには、生まれ持った遺伝的な体質と、日々の食事の両方が関わると考えられています。ただし、その二つがどのように組み合わさって影響するのか——いわゆる「遺伝と食事の相互作用」——については、地域によって分かっていることの量に差があります。
公開日: 2026年09月14日 15:11
調理が面倒な緑葉野菜を『ソース』に――ツボクサとオカワカメを使った新しいハーブグリーンソースの研究
ツボクサ(Centella asiatica)やオカワカメ(Basella alba L.)は、栄養価が期待される緑葉野菜として知られていますが、下処理や調理に手間がかかるため、日常的に取り入れにくい面があります。こうした野菜をもっと手軽に食生活に取り入れられないかという発想から、これらの葉を原料に…
公開日: 2026年09月10日 09:31
紅藻キリンサイの生臭さを抑える工夫とは 消毒・脱臭処理と品質評価の研究
キリンサイ(Kappaphycus alvarezii、別名Doty Doty)は栄養や機能性成分を豊富に含む海藻として知られていますが、独特の強い生臭さがあるため、生の状態で食べる用途には広がっていませんでした。スリランカのペラデニヤ大学食品科学技術学科などの研究グループは、この生臭さを抑えつつ衛…
公開日: 2026年09月09日 05:33
スリランカ産キリンサイからのカラギーナン抽出:抽出方法の違いが収量と品質に与える影響を調べた研究
カラギーナンという成分をご存じでしょうか。海藻から抽出される多糖類で、ゲル化(とろみを固める)作用や増粘作用、粘性を高める性質を持つことから、食品、医薬品、化粧品など幅広い産業で利用されている成分です。この身近な素材が、実際にどのように海藻から取り出されているのか、またその方法によって出来上がる製品…
公開日: 2026年08月22日 05:25
紅麹米の水抽出物が脂肪細胞の脂質蓄積を抑える仕組みとは?研究紹介
紅麹(べにこうじ)は、米などをMonascus属のカビで発酵させて作られる、東アジアで古くから食品や調味料の色付けなどに利用されてきた発酵素材です。発酵の過程でさまざまな二次代謝産物が生み出されることが知られており、近年ではその水溶性成分が肥満や体重過多に対する代替的なアプローチとして注目され始めて…
公開日: 2026年07月17日 01:36
都市化が腸内細菌に与える影響、南アジア10地域の調査からわかったこと
私たちの腸には無数の細菌が棲んでおり、これらは「腸内マイクロバイオーム」と呼ばれ、食事や生活習慣の変化に応じて変わることが知られています。近年、農村部から都市部への移住のような大きな生活の変化(都市化)が、腸内細菌にどのような影響を与えるのかが注目されていますが、こうした反応が地域や文化が異なっても…
公開日: 2026年07月17日 00:34
セイロンスグリの果実、熟す前が『栄養の旬』?成熟段階と機能性成分の関係を調べた研究
庭先や東南アジア・南アジアの一部地域で見かける「セイロンスグリ(Dovyalis hebecarpa)」という果物をご存じでしょうか。まだ広く食用や商業利用が進んでいない、いわば「知られざる果実」です。果物は熟すにつれて甘みや色が変わっていきますが、実は健康に関わるとされる成分の量も、熟し具合によっ…
公開日: 2026年07月16日 06:37