研究論文紹介記事一覧
発表された国内外の研究論文のうち「CC BY CC BY-SA CC0」ライセンスが付与され、内容が要約できる研究論文を紹介しています。その他、毎時収集した研究論文一覧を見る
ウチワサボテンの果実は何を含み、健康と持続可能性にどう関わるのか――既存研究を整理したレビュー
気候変動、土地の劣化、水不足、人口増加、そして生活習慣に関わる慢性疾患の増加は、世界の食料システムにとって大きな課題です。こうした状況では、栄養価が高く、厳しい環境でも育つ作物への関心が高まっています。著者らが注目したのは、ウチワサボテン(オプンティア属)、とくに「プリックリーペア」と呼ばれるオプン…
公開日: 2026年10月09日 01:41
エチオピア南部の高地に伝わる『地下のイモ』——テンナンショウ属の一種をめぐる知識と食文化を調べた研究
エチオピア南部、ガモ高地と呼ばれる地域には、Arisaema schimperianum(アリサエマ・シンペリアヌム)というサトイモ科テンナンショウ属の植物があります。現地では「コルツォ(Qolxo)」と呼ばれ、地下にできる球茎(コーム)を食用にする作物です。世界的にはほとんど知られていない「低利用…
公開日: 2026年09月03日 05:28
エチオピアの伝統チーズ「アイブ」、モリンガの葉と種で安全性と栄養を高められるか──研究レビューが示す可能性と課題
エチオピアの家庭で古くから作られてきた発酵乳製品「アイブ」は、バターを作る過程でできる副産物のバターミルク(アレラ)を弱火で加熱し、ホエー(乳清)を取り除いて作られる柔らかい酸味のチーズだ。日常的な副菜として親しまれている一方で、常温では2〜4日程度しか日持ちしないという弱点を抱えている。今回紹介す…
公開日: 2026年09月02日 14:26
ジャガイモの皮は廃棄物からニュートラシューティカルへ?食物繊維やポリフェノールを含む副産物の可能性を整理したレビュー
ジャガイモは世界中で加工・消費されていますが、皮をむいた際に出る「ジャガイモの皮」は、これまで単なる加工残さ(廃棄物)として扱われることが多い副産物でした。今回紹介するレビュー論文は、このジャガイモの皮を、健康に役立つ可能性のある成分(ニュートラシューティカル・機能性食品素材)や、環境負荷の少ないバ…
公開日: 2026年08月29日 13:26
エチオピアの伝統食「ブラ」とは何か——エンセット由来食品を科学的に整理したレビュー研究
エチオピア南部・南西部では、「エンセット(Ensete ventricosum)」という多年生の草本植物が古くから重要な作物として利用されてきました。バナナに似た見た目を持つこの植物からは、コチョ、アミチョ、ブラという3種類の主要な食品が作られており、2000万人以上の人々の食料を支えていると報告さ…
公開日: 2026年08月21日 09:26
食料システムは目標を達成できるか——44指標で世界の進捗を評価した研究
「食」は健康だけでなく、環境や経済、社会の公正さにも深く関わっています。近年、各国や国際機関は食料システム(生産から流通、消費までの一連の仕組み)を持続可能な形に変えていこうという取り組みを進めてきました。しかし、こうした取り組みがどれだけ進んでいるのかを測る「共通のものさし」は、実はこれまで十分に…
公開日: 2026年08月12日 19:32
ブラッククミンと発芽ソラマメ粉でパンを強化する試み——栄養と食味のバランスを探る研究
毎日の食卓に欠かせないパンは、主に精製小麦粉から作られており、手軽でおいしい一方、タンパク質やミネラル、食物繊維といった栄養素は必ずしも豊富ではありません。そこで注目されているのが、他の食材を粉に加えて栄養価を高める「強化パン」という考え方です。今回紹介する研究では、発芽させたソラマメの粉と、香辛料…
公開日: 2026年08月02日 01:34